2025年10月28日
実体のないデジタル世界を形にする彫刻家 〜北岡技芳堂の骨董品買取りブログ〜
現代アートがとる形は多種多様です。絵画や彫刻、音楽だけでなく、肉体を使ったパフォーマンスから先進テクノロジーを駆使したデジタル作品、さまざまなメディアを組み合わせたインスタレーションまで、ありとあらゆる表現方法が取り入れられています。今回ご紹介する名和晃平(1975〜)の肩書は「彫刻家」ではありますが、木や金属を削る一般的なイメージの彫刻ではなく、まったく新しいアプローチによる造形に挑み続けている作家です。今回は、世界から注目を集めるこの気鋭のアーティストをご紹介します。
■アートとサイエンスの融合で彫刻を拡張
名和晃平は1975年京都生まれ。父親が実家で子供向けのクラフトワークショップを開催していたこともあり、小さい頃から絵や版画、彫刻などに親しみました。学生時代はこれといった明確な目標がなく進路に迷いましたが、京都市立芸術大学で彫刻と運命的な出会いを果たします。大学院に進学後、ロンドンのRCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)に留学。ここで初めて「現代美術こそが自分の生きる道」だと確信をもちました。
それというのも、名和が留学した1999年は美術史上で何度目かの「絵画は死んだ」と言われていた時期で、世界中のアートシーンからニューペインティングなどの新しい概念が続々と生まれていました。その渦中に身を置くことで「現代美術は単に今新しいものをつくるだけではない。宗教芸術から連綿と続くコンテクストの上に積み木を置いていく行為だ」ということに気づくことができたのです。さらに当時のイギリスでは「YBAs(ヤング・ブリティッシュ・アーティスツ)」と呼ばれる若手作家が活躍しており、彼らの斬新かつコンセプチュアルな取り組みに強く影響を受けました。その過程で「日本の彫刻教育では教わらない、素材と意味の関係の自由さ」を発見し、帰国後の活動指針の一つになりました。

名和 晃平 PixCell-Red Deer 2012 mixed media h.209 x w.163 x d.194.5 cm
もう一つ、名和晃平は科学を愛する少年でした。アインシュタインやガリレオなどに関する本を好み、高校では美術部と数学研究部を掛け持ちしたほど。そうしたバックグラウンドから、学生時代はアートとサイエンスを分け隔てなく学びます。透明な球体による巨大な鹿の造形物「PixCell」シリーズは、こうした背景から生み出されました(詳細は後述)。
2002年の帰国後はPixCellシリーズのほかにも「自然も人工物もすべては粒子の集合である」という認識を形にした「LIQUID(リキッド)」シリーズをはじめ、デジタル時代の知覚をいち早く美術に取り込み、その先進性が注目を集めます。2009年にはサンドイッチの廃工場をリノベーションした「SANDWICH」という創作拠点を京都に構え、アート、建築、映像、ファッションなどジャンルを横断したクリエイターたちが協働できるスペースを創出しました。2011年には東京都現代美術館で大規模個展「SYNTHESIS」を開催。これまでの作品を体系的に紹介したこの展示は、多くの批評家から「彫刻の定義を拡張した」と絶賛され、名和の評価を決定づけることになりました。
その後2016年のフランスの振付師・ダミアン・ジャレとのコラボレーションや、2018年の京都・清水寺インスタレーションなどの発表により国際的評価も高まり、日本の現代アーティストとして初めてアメリカのメトロポリタン美術館に作品が収蔵されます。2020年代に入ってからはAR・AI・3Dスキャンなどの新技術を活用し、情報と身体の関係性を再構築した作品を発表。国内外の批評家から「ポスト・デジタル時代の彫刻家」として位置づけられるなど、現代アートの最前線をひた走っています。
■デジタルの概念を現実世界に取り出す
先ほども少し触れましたが、鹿の剥製を大小さまざまなガラス玉で覆った「PixCell-Deer」をはじめとしたPixCellシリーズが彼の代表作です。このPixCell というのは「Pixel(画素)」と「Cell(細胞、粒、器)」を組み合わせた造語で、大きさの異なる透明な球体越しに鹿を見ると、くるくると球体に映る像が移り変わり、改めて私たちが世界をたくさんのレンズの重なりとして捉えていることを知覚できます。「表面をレンズで覆うことで光学的なエフェクトをかけ、映像性を帯びたオブジェクトへの変換を図る」とのコンセプトで制作された作品は、高度情報化が進む時代の空気感を見事に捉えました。
また彫刻を空間の一部と捉え、展示スペース全体をプロデュースするインスタレーションの制作にも熱心に取り組みます。GINZA SIX(東京都中央区)の吹き抜け空間を埋め尽くす巨大な鹿や噴き上がる雫のイメージから構成される「変容の庭」(2021)は、彫刻にスマートフォンのアプリケーションをかざすことで、名和の彫刻とARイメージが調和しながら変容する様子を楽しむことができ、ダミアン・ジャレとのコラボも話題を呼びました。そのほかにも高さ13メートルのアルミ彫刻「Manifold」(韓国)や、ルーヴル美術館のガラスピラミッド内に展示された金箔仕上げの巨大作品「Throne」、金沢21世紀美術館で行われた巨大な泡によるインスタレーション「Form」など、設置した空間そのものを変えてしまうスケールの作品も多く生み出しています。
デジタル世界の概念を、質量を持つ物体へと変換させるために、さまざまな素材やテクノロジーを駆使しながら先鋭的な造形、空間表現を追求してきた彼。生成AIが日常生活に当たり前のように入り込むなど、変化を続ける人間とデジタルの関係性を今後どう描き出していくのか、さらなる表現の進化が期待されています。
■作品の価値は?
2021年に全高2mを超える鹿の剥製作品「PIX-CELL DEER 23」が9,200万円を超える高値で落札されるなど、近年は美術市場から大きな注目を浴びています。2024年に香港のオークションでも鹿の腰部剥製をガラス玉で覆った「PixCell-Deer #10」が7,900万円で落札されており、国内外で現在も変わらず高い評価を得ています。ドローイングやシルクスクリーン作品は比較的多く流通しているものの、代表作である立体作品の流通量は少なく、もし市場に出された場合は高額での取引が必至です。お手元にお持ちの方は大切に保存していただき、価値が気になる方はぜひ当ギャラリーにご相談ください。責任をもって査定させていただきます。
■名和晃平の作品もそれ以外も 骨董・アートの高価買取は北岡技芳堂へ
北岡技芳堂では現代アートの他にも骨董品や絵画、茶道具、貴金属、趣味のコレクションなど、さまざまなジャンルの品物を買受しております。ここ名古屋の地で長年にわたり取引を重ねてきた実績をベースに、多種多様なニーズに対応できる販売チャネルをもつため、あらゆる骨董品の高価買取を実現しています。
ご実家の片付けや相続などの際、手持ちの骨董品について「どうしたら良いか分からない」という方も多くいらっしゃると思います。どのような品物でも、どのようなことでも構いません。私たち北岡技芳堂にお任せください。出張買取も実施しています。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させて頂きます。まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
記事監修:北岡淳(北岡技芳堂 代表)
初代である祖父が掛け軸の表具師を生業としており、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
営業10:00-18:00
2025年10月17日
陳大羽(ちんだいう)の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ
御所蔵の中国人作家 陳大羽(ちんだいう)の作品の買取価格を知りたい方は、高額査定の北岡技芳堂にお任せください。
陳大羽(ちんだいう)の作品を他社よりも高い買取価格で査定しています。 買取査定のポイント、陳大羽の作品の買取情報をご確認ください。 簡単LINE査定も随時受付しております。
陳大羽の掛軸をお持ちでしたら、ぜひ北岡技芳堂にご相談ください。 先代様の陳大羽のコレクションやご自身が蒐集されました作品、または譲り受けた陳大羽の作品を鑑定して買取りいたします。
美術品の遺品整理、生前整理、コレクションの整理、お引越し、リフォーム、お片付けなどでご所蔵の陳大羽の作品を適正評価でご売却したい方、ぜひ当店にご相談下さい。 誠意を持ってご要望に沿うよう、高価買取をさせていただきます。
陳大羽(ちんだいう/Chen Dayu)は、20世紀中国の有名な写意花鳥画家・書家・篆刻家として知られています。1912年5月21日、広東省潮陽(現在の広東省潮州市付近)に生まれ、本名は陳漢卿、号を「翱(あお)」といい、字を大羽と称します。

陳大羽 年年有餘 鯰
上海美術専科学校で中国画を学び、後に斉白石に師事して写意花鳥画の技を深めました。その作品の特徴は、雄鶏をはじめとする鳥類を題材にした画風を最も得意とし、雄壯で力強い筆致と豊かな気韻を兼ね備えた構図や空気感を描き出す点にあります。
また、単に花鳥画だけでなく、山水画・書道・篆刻の分野でも制作を行い、多才な芸術家として活動しました。さらに、中国美術家協会の常務理事、中国書法家協会会員、江蘇省美術家協会や書道協会の要職など、多くの団体で重責を担ったという記録もあります。
彼の画作は、「大写意」の花鳥画として評価が高く、とりわけ雄鶏を描く作品にはその人柄と気構えが滲み出るような壮麗な風格を感じさせます。
陳大羽(ちんだいう)は、20世紀中国を代表する花鳥画家であり、書家・篆刻家としても高い評価を受けた芸術家です。
1912年に広東省潮陽に生まれ、若くして上海美術専科学校に学び、1935年に卒業しました。1946年には中国近代絵画の巨匠・斉白石に師事し、写意花鳥画の世界に新風をもたらします。
特に雄鶏を描いた作品で知られ、力強さと生命感に満ちた筆致は「大写意」花鳥画の真髄として高く評価されています。
1958年以降は南京芸術学院の教授として後進の育成にも尽力し、中国美術家協会常務理事や中国書法家協会副主席など多くの要職を務めました。
花鳥画のみならず、山水画や書、篆刻にも通じた多才な人物であり、その芸術活動は中国の伝統美を現代に伝えるものとして評価されています。
2001年に89歳で逝去しましたが、彼の描く雄鶏や花鳥の世界は今なお多くの美術愛好家を魅了しています。
北岡技芳堂では、陳大羽の花鳥画、山水画、書、篆刻など幅広い作品の買取・査定を行っております。真筆の作品は国内外で高い需要があり、とくに斉白石の系譜に連なる作家として、国際市場でも人気を集めています。
共箱や署名、印章の有無によって査定額は変わりますが、保存状態が良く、作品に気韻生動の趣があるものは高評価となります。
当店では、美術市場の最新動向やオークションデータを踏まえ、適正価格での買取を行っております。
出張査定やオンライン査定にも対応し、ご希望に応じてご自宅での鑑定も可能です。陳大羽の作品のご売却をお考えの際は、どうぞお気軽に北岡技芳堂までご相談ください。作品一点からでも誠実に拝見させていただきます。
陳大羽 略歴
1912年
5月21日、広東省潮陽に生まれ、本名を陳漢卿といいました。幼少期より絵に親しみ、広東地方の伝統文化の中で育ちます。青年期には上海美術専科学校に進学します。
1935年
中国画科を卒業しました。この時期、山水や花鳥を中心とした伝統絵画を学びながら、筆と墨の扱いに独自の感覚を養っていきます。
1946年
中国近代絵画の巨匠・斉白石に師事し、写意花鳥画の真髄を学びます。この出会いは彼の画風を決定づける大きな転機となりました。斉白石から受け継いだ奔放な筆致と精神性をもとに、陳大羽は雄鶏や鳳凰など、力強く生命感に満ちた鳥の姿を描き続けました。
1948年
『陳大羽画集』を出版し、上海美術専科学校で講師を務めるなど、教育と創作の両面で活動を広げます。
1958年代
南京芸術学院で教授に就任し、中国美術家協会常務理事や中国書法家協会副主席などの要職も歴任しました。
1970年代
文化大革命期には、一時期作品が批判されるなど困難な時期を迎えますが、その後再評価の機運が高まります。
1980年代
国内外で展覧会が開催されるようになります。特に日本でも紹介され、多くの美術愛好家にその名を知られる存在となりました。生涯にわたり、花鳥画・書・篆刻を自在に手がけた陳大羽は、力強さと温かみを併せ持つ作風で「大写意」花鳥画の巨匠と称されました。
2001年
6月1日、89歳でその生涯を閉じました。
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美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
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出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
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2025年10月16日
お笑い芸人がアートの世界に飛び込む理由 〜北岡技芳堂の骨董品買取りブログ〜
かつて衝撃的なイラストでお茶の間の爆笑を誘った、ダウンタウンの浜田雅功。上手い下手を超越したその唯一無二のタッチから「浜田画伯」といじられた彼が、なんと今年10月に東京で個展を開催することになり話題を集めています。日本のお笑い芸人の中には、浜田以外にもアートと関係する人物がなぜか多く存在します。そこで今回はそうしたアート芸人の紹介と、「お笑いとアート」の接点について探ってみようと思います。

ダウンタウン・浜田雅功、初のアート挑戦浜田雅功展 「空を横切る飛行雲」2025年10月19日(日)~12月21日(日) 麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催決定!
■ジミー大西/岡本太郎の激励を受け一念発起
ジミー大西は1964年、大阪府八尾市出身。本名を大西秀明といい、吉本の劇場でアルバイトをしていた時代に明石家さんまに見出されました。天然ボケのキャラクターで知られ、明石家さんまの運転手を務めていたとき、さんまが「今日はやけに道が混むな」と思ったら前の車が路上駐車だった、なんておとぼけエピソードには事欠きません。その後「やってるやってる」などのギャグでお茶の間の人気者になってからの活躍ぶりは、皆さんご存知の通り。
そんなジミー大西ですが、さんま宅でまだ幼いIMALUと絵を描いて遊んでいた際に「お前変わった絵を描くな。番組用に描いてみろ」と声をかけられ、物は試しと一枚の絵を仕上げます。これがテレビのオークション番組で33万円の値がつき本人もさんまもびっくり。さらに番組を見た岡本太郎から「キャンパスからはみ出せ」という直筆の手紙が届き、そのメッセージに感激したジミー大西は画家への転身を図ります。1996年には一時テレビ・芸能の世界から離れ、絵画制作に専念。憧れのピカソが生まれたスペインやアフリカ各地を巡るなど、見聞を広げながら自らの画風を模索します。2015年から5年間にわたる休筆を挟み、再び絵を描き始めたジミー大西。いわゆるナイーブアート・素朴派と呼ばれるジミー大西の作品は、大胆かつ鮮烈な色彩と素朴で親しみのあるモチーフが特徴です。1990年の初期作品は数が少なく、特に高額で取引されています。2020年の活動再開以降は若い世代のファンも増え、「画家のジミー大西」というイメージが定着しつつあります。

画業30年を記念した作品展で披露する新作「幸せ―URAWA―」を手にするジミー大西さん=19日午後、東京都新宿区(兼松康撮影)産経新聞 2022/8/1 17:24
■ビートたけし/お笑い芸人、映画監督、現代アート作家
本名は北野武。1947年、東京の下町・足立区に生まれます。1980年代、ツービートというお笑いコンビで一世を風靡したことは、昭和世代の方なら皆ご存知のはず。「気をつけよう、ブスが痴漢を待っている」「寝る前にちゃんと絞めよう親の首」「赤信号みんなで渡れば怖くない」などの毒舌をベースにした破壊的なお笑いセンスは当時批判を集めましたが、それ以上の支持を集めたことで漫才ブームの中心的存在として人気を集めます。1989年には映画監督デビュー。1993年の「ソナチネ」がカンヌ映画祭で高い評価を受け、1997年の「NHANA-BI」でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞するなど、映画の世界でも人並外れた才能を発揮します。
そして人気絶頂の1994年、たけしはバイク事故を起こします。酩酊状態でヘルメットを被らずに電柱に衝突したことで頭部に大怪我を負い、一時は生死の境を彷徨いました。幸いなことに一命は取り留めたものの後遺症が残ったため、退院後リハビリに取り組むことに。そのリハビリの一環として絵を描き始めたのをきっかけに、たけしは画業にも真剣に取り組むことになります。「おいらはデッサン力がゼロだから、はなから上手く描くつもりはない」と断言するように、専門教育からの影響を一切受けていない自由奔放な表現が特徴。モチーフも奇妙な動物やプロレスラー、浮世絵のパロディなどなんでもありの世界で、思わず笑ってしまうようなユーモラスなものも多くあります。使用する画材や技法も多種多様。最もよく知られるのは版画作品ですが、立体造形やインスタレーションなどの作品も多数あり、彼が手がける作品は型にはまらず「これ」といった様式がありません。国内だけでなく、海外でも個展を開くなど活躍していて、フランスでは現代アート作家として扱われることもあるそうです。

髑髏写楽 dokuro syaraku 北野武(写国斉多気志)
木版画 サイン あり EDITION 50部限定 制作年 年 サイズ 39x 27.5 cm
■アートとお笑いを結ぶもの
最近では野生爆弾のくっきーも画家として活躍しており、ニューヨークで個展を開催するなど話題になりました。そのほかにも木梨憲武、片岡鶴太郎、キングコング西野亮廣なども有名ですね。意外なところでは、とろサーモンの久保田かずのぶが個展を開くなどの活躍を見せています。さらに現在は「アート芸人」なる枠があり、たいぞうやピストジャム、ひとみといった存在も知られるようになってきました。
彼らに共通しているのは、独特な世界観を持ち、発想の源が専業のアーティストとは大きく異なること。例えば、彼らの本業である漫才やコントには、時間的な制約があります。ネタそのものの面白さはもちろん重要ですが、ネタを演じる際、いかに流れをつくり観客の心を掴むか。そこには時間を巧妙に操る技術、つまり絶妙な「間」を用いた観客との駆け引きが存在します。客の反応を見ながらタイミングをずらしたり、しつこく繰り返したり、大袈裟に誇張したり。こうしたテクニックによって、同じネタでも面白くもつまらなくもなるのです。落語も同じですよね。

とんねるず・木梨憲武
ただ、これは裏を返せば、いくら優れたネタでも間の使い方を間違えれば受けないということ。その点、アートにはこうした時間的制約がないため、自分のペースで思いのままに制作できます。お笑いで培ったずらしや反復、誇張などのテクニックを色や形、素材に置き換えれば、観客を思うままに爆笑に導くあの感覚を作品という形に残せるのです。お笑いを経験した者でなければ持ち得ないその独特なリズムやユーモア、社会風刺が見る人の心を動かすのではないでしょうか。何にせよ、お笑いでは実現できない何かを、彼らがアート制作に見出したことは間違いなさそうです。
作品から浮かび上がる新たな一面が、その人の芸に深みを与えるという相乗効果もあって、非常に人気が高い彼らの作品。しかし、それらが市場に出回ることはあまりなく、関連アイテムを集めるファンやコレクターからは垂涎の品です。ものによっては非常に高額になりますので、処分などをお考えの方はぜひ当ギャラリーにご相談ください。しっかりと価値を査定させていただき、高値で買受いたします。

片岡鶴太郎
■有名タレントの作品もそれ以外も 骨董・アートの高価買取は北岡技芳堂へ
北岡技芳堂では絵画の他にも骨董品や茶道具、貴金属、趣味のコレクションなど、さまざまなジャンルの品物を買受しております。ここ名古屋の地で長年にわたり取引を重ねてきた実績をベースに、多種多様なニーズに対応できる販売チャネルをもつため、あらゆる骨董品の高価買取を実現しています。
ご実家の片付けや相続などの際、手持ちの骨董品について「どうしたら良いか分からない」という方も多くいらっしゃると思います。どのような品物でも、どのようなことでも構いません。私たち北岡技芳堂にお任せください。出張買取も実施しています。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させて頂きます。まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
記事監修:北岡淳(北岡技芳堂 代表)
初代である祖父が掛け軸の表具師を生業としており、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた。
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2025年10月15日
陳少梅(ちんしょうばい)の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ
御所蔵の中国人作家 陳少梅(ちんしょうばい)の作品の買取価格を知りたい方は、高額査定の北岡技芳堂にお任せください。
陳少梅(ちんしょうばい)の作品を他社よりも高い買取価格で査定しています。 買取査定のポイント、陳少梅の作品の買取情報をご確認ください。 簡単LINE査定も随時受付しております。
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陳少梅(ちんしょうばい、1909-1954)は、近現代中国画壇を代表する画家の一人として評価されています。名は雲彰、字を少梅、号を昇湖と称し、湖南省衡山(現在の湖南省)出身と伝えられています。

陳少梅 本人
幼少期から文人の家に育ち、早くから絵画の才能を示しました。20世紀前半において、伝統的な中国画の技法を基盤としつつ、それを現代の感覚と融合させた画風を開拓しました。山水・人物・走獣(動物を躍動的に描くもの)など多様な題材を手がけ、写意と工筆の技法を自在に行き来する柔軟な表現力を持っていました。
1924年、陳少梅は中日絵画聯展(中国と日本の交流展)に出品し、その才能が注目され始めます。その後も、人物画や風景画を通じて、明るく健やかな筆致と洗練された感性を表現し続けました。人物を描く際には端正な筆線と穏やかな空気感を併せ持ち、風景や山水画では気韻を漂わせながらも繊細な描写を忘れない画風を示しました。
また、陳少梅の作品は来歴や素材、紙・絹への表現、落款(画題・署名・印章)などが重要視され、こうした要素が真贋や価値評価に大きく影響します。SoWAsなどの中国美術を扱う専門店でも、陳少梅作品の鑑定・買取実績が存在します。
陳少梅の画業は比較的短命でしたが、その遺した作品と技法は今なお多くの研究と鑑賞の対象となっており、近代中国画の一翼を担う画家としての位置を確立しています。

陳少梅 馮忠蓮 山居沽酒圖
陳少梅(ちんしょうばい)は、近代中国絵画において伝統と革新を融合させた名匠として知られています。繊細で気品ある筆致を持ち、山水・人物・花鳥などあらゆる題材を自在に描き分けました。古典的な画風を踏まえつつも、20世紀前半の中国社会が抱えた新しい感覚を画面に取り込み、その優雅で静謐な世界観は多くの美術愛好家を魅了しています。
北岡技芳堂では、陳少梅の掛軸・絹本・紙本・扇面・冊頁作品など、あらゆる作品を丁寧に鑑定・高価買取いたしております。ご実家やご親族の旧蔵品、代々受け継がれた中国絵画の整理、または遺品整理・生前整理の際のご相談も承ります。共箱や書付がないお品でも買取可能ですので、まずはお気軽にご連絡ください。
作品の構図や筆づかい、落款や印章、題跋などをもとに真贋や評価を慎重に行い、近年のオークション相場や市場動向を踏まえて適正な価格をご提示いたします。LINE・メールでの画像査定も随時受付しており、作品の一部だけしか分からない場合でも、専門の目で判断いたします。
陳少梅の作品は、現代でも美術市場で高く評価され、特に明快な筆線と温雅な色調をもつ人物画・花鳥画は人気が高まっています。日本国内でも愛蔵されてきた例が多く、中国絵画の中でも安定した需要がある作家です。お手元に陳少梅の作品がございましたら、ぜひ北岡技芳堂へご相談ください。誠意をもって査定し、大切なお品の価値をしっかりと見極めさせていただきます。
陳少梅 略歴
1909年:湖南省衡山(中国)に生まれる。名は雲彰(または雲鶉)、号は昇湖、字は少梅。 少年期より父から書画・詩文を学ぶ。
1923年ごろ(14歳):金城が創設した「中国画学研究会」に参加。
1930年:ベルギー建国100周年国際博覧会の美術部門で銀賞を受賞。
1948年:中国美術協会 天津分会の主席に就任。 また、天津美術学校の校長も歴任。
1954年:没年。
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2025年10月14日
大隈伸也 個展 『PARADOX Fragments of Play』龍虎 北岡技芳堂の絵画買取ブログ
大隈伸也 個展
『PARADOX Fragments of Play』

大隈伸也 タイガー&ドラゴン
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