2026年7月7日
骨董品を安全に送るには?鑑定人が教える正しい梱包方法と注意点 〜名古屋・北岡技芳堂の骨董品買取ブログ〜
近年はフリマアプリやネットオークションの普及により、骨董品や古美術品を個人間で売買する機会が増えました。こうした取引時に重要なのが「梱包」です。骨董品は現代の工業製品とは異なり、多くが一点ものであり、代替の利かない貴重な品々です。発送中のわずかな衝撃や振動によって破損してしまえば、その価値は大きく損なわれてしまいます。
本稿では、骨董品を発送する際に知っておきたい梱包の基本から、ジャンル別の具体的な梱包方法、さらに出張買取を利用するメリットまで、鑑定人の視点から詳しく解説いたします。
(北岡技芳堂代表・鑑定人 北岡淳)

骨董品 発送
■骨董品の梱包が重要な理由
骨董品を発送する際には、適切な梱包が欠かせません。ここではその理由についてご紹介します。
◎衝撃と振動から守るため
骨董品は非常にデリケートです。陶磁器やガラス製品はもちろん、木工品や金工品であっても、輸送中の振動によって欠けや割れが発生する場合があります。箱の中で品物が動かないよう、十分な緩衝材で固定することが重要です。
◎素材ごとの弱点を補うため
骨董品は素材によって弱点が異なります。陶磁器やガラスは割れやすく、漆器は表面に傷がつきやすい特徴があります。また、木製品は急激な温湿度変化によって割れが生じることがあります。素材に応じた梱包方法を選ぶことが大切です。
◎環境変化による劣化を防ぐため
掛け軸や絵画などは湿気や温度変化の影響を受けやすく、カビやシミ、反りの原因となります。輸送期間が長くなる場合は乾燥剤を使用するなど、環境変化への対策も必要です。
■配送時によくある事故
実際に多く見られる配送事故を知ることで、事前の対策につなげましょう。
◎箱の中で動いて破損する
最も多い事故が、緩衝材不足による内部破損です。輸送中の揺れによって品物同士がぶつかり、割れや欠けが発生します。
◎外部からの衝撃で中身が壊れてしまう
ダンボールなどの外装に損傷が見られなくても、落下などの衝撃によって内部の品物だけが破損しているケースがあります。特に陶磁器やガラス製品でよく見られる事故です。
◎温度・湿度変化によるダメージ
夏場の高温環境や長期間の輸送では、掛け軸や漆器、絵画などに反りやひび割れ、カビが発生することがあります。物理的な衝撃だけでなく、輸送時の環境にも注意が必要です。

骨董品 宅配 買取
■骨董品梱包の基本ステップとテクニック
骨董品の梱包で重要なのは、「動かさない」「衝撃を吸収する」「湿気を防ぐ」の三原則です。
◎個別包装を徹底する
骨董品によっては、直接プチプチを当てることで表面を傷める場合があります。漆器や金箔を施した作品などは、まず中性紙や薄葉紙、和紙などで包み、その上から緩衝材を巻くのが理想的です。
また、複数の品物をまとめて包むことは避けましょう。品物同士が接触すると、輸送中の振動によって傷や欠けの原因になります。付属品や蓋なども必ず別々に保護してください。プチプチを使用する場合は、作品の表面を傷めないよう注意して包みましょう。
さらに、発送前に必ず写真を撮影します。万が一配送事故が発生した際に、発送前の状態を証明する資料として役立つためです。
◎箱詰めは「固定」が最優先
梱包後の品物をダンボールへ入れる際は、箱の中で一切動かない状態を作ることが大切です。箱の底には十分な緩衝材を敷き、側面にもクッション層を設けます。目安としては底面・側面ともに5cm程度の保護層があると安心です。
隙間には新聞紙やプチプチを詰め、軽く振っても中身が動かないことを確認してください。高額品や壊れやすい品物については「ダブルボックス(二重梱包)」がおすすめです。一度箱詰めしたものをさらに大きな箱に入れ、間に緩衝材を詰めることで安全性が大幅に向上します。
◎発送時の表示も重要
発送時には「ワレモノ」「天地無用」「骨董品在中」などの表示を目立つ位置に記載しましょう。もちろん表示だけで絶対に安全になるわけではありませんが、配送スタッフがより慎重に取り扱うきっかけになります。また、非常に高価な作品や大型作品の場合は、ヤマト運輸や日本通運の美術品専用輸送サービスの利用も検討したいところです。専門スタッフによる搬送は、一般配送よりもはるかに安全性が高くなります。
■ジャンル別・骨董品の梱包方法
骨董品は種類によって弱点が異なります。ここでは代表的なジャンルごとの梱包方法をご紹介します。
◎陶磁器の梱包
陶磁器の最大の敵は振動と衝撃です。まず本体を薄葉紙や柔らかい布で包み、その上からプチプチを二重以上に巻きます。急須や香炉、壺など蓋があるものは、必ず本体と蓋を分けて、それぞれ独立して梱包してください。
共箱がある場合も油断は禁物です。箱の中に隙間があると輸送中に動いてしまいますので、綿や紙を用いてしっかり固定します。
最後に一回り大きいダンボールへ入れ、底面・側面・上部すべてに十分な緩衝材を配置して完全に固定します。
◎掛け軸の梱包
掛け軸の敵は折れと湿気です。巻く際は強く締めすぎず、やや余裕を持って巻きます。きつく巻くと本紙や表装に負担がかかり、折れやひび割れの原因になります。風帯は正しい手順で折りたたみ、本紙に挟み込まないよう注意してください。桐箱がある場合は桐箱へ収納し、防湿対策としてビニール袋や防水資材で覆います。
なお、掛け軸は立てた状態で保管・輸送すると自重で傷みやすいため、発送時は必ず横向きに寝かせて梱包します。
◎絵画の梱包
絵画の場合は作品表面と額縁の角を守ることが重要です。油彩画などガラスのない作品では、画面に直接プチプチを当ててはいけません。まずグラシン紙やパラフィン紙などを当て、その上から保護します。
額縁の四隅にはコーナーパッドを装着し、衝撃を吸収できる状態にします。ガラス入り額装の場合は、飛散防止フィルムや養生テープを用いてガラス面を保護しておくと安心です。
また、絵画は平積みよりも立てた状態で輸送するほうが安全です。上からの圧力を避けられるため、キャンバスやガラスへの負担を軽減できます。
■出張買取をおすすめする理由
ここまでご説明したように、骨董品の梱包は想像以上に手間がかかります。特に高額品や大型作品になると、専門知識なしで安全に発送することは容易ではありません。
その点、出張買取であれば梱包や搬出をすべて専門スタッフに任せることができます。お客様自身で重い品物を運んだり、破損リスクを心配したりする必要もありません。
特に掛け軸や大型絵画、陶磁器のコレクションなどは、出張買取を利用することで安全かつスムーズに売却できるでしょう。
■骨董品・古美術品の査定・買取は北岡技芳堂へ
北岡技芳堂は掛け軸、陶磁器、茶道具、絵画、中国美術など幅広いジャンルに対応しており、経験豊富な鑑定人である私自身が直接査定を担当いたします。「発送が不安」「高価な品物なので持ち運ぶのが怖い」「大量にあって整理できない」といった場合は、ぜひ当店の出張買取サービスをご利用ください。大切なお品物を安全に扱いながら、適正な価値を見極めさせていただきます。名古屋で骨董品・古美術品の査定や買取をご検討の際は、北岡技芳堂までお気軽にご相談ください。経験と実績に基づく確かな鑑定で、お客様のお力になることをお約束します。
◎鑑定人プロフィール
北岡淳(北岡技芳堂 代表)
初代である祖父は掛け軸の表具師を生業としていたため、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
営業10:00-18:00
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