2026年7月29日
骨董品を引き継ぐときに知っておきたいこと|相続・処分で後悔しないための注意点を鑑定人が解説 〜名古屋・北岡技芳堂の骨董品買取ブログ〜
遺品整理の際、骨董品は一般的な家財とは異なる「財産」であることに留意する必要があります。こうした知識を持たないまま相続や処分を行った結果、取り返しのつかない損失につながってしまうケースが多々あるからです。
また、きちんとした手続きを踏まずに持ち出してしまうと、後々のトラブルに発展する可能性もあります。本稿では、故人から骨董品を引き継ぐ際に押さえておきたいポイントと、後悔しない処分・売却方法について、鑑定人の立場からわかりやすくご紹介いたします。
(北岡技芳堂代表・鑑定人 北岡淳)

北岡技芳堂は骨董品の売却相談をお受けいたします。
■骨董品を引き取る前に知っておきたい4つの注意点
遺品整理では「早く片付けなければ」と焦ってしまいがちですが、骨董品だけは少し立ち止まって考えていただきたい品物です。価値のある作品は、一度失われると二度と取り戻すことはできません。そのため、いくつか知っておいていただきたいことがあります。
◎遺産分割協議が終わる前に持ち出さない
骨董品は現金や不動産と同じく、相続財産の一つです。「形見だから」「父から以前にもらう約束をしていたから」という理由であっても、遺産分割協議が終わる前に勝手に自宅へ持ち帰ったり、売却したりすることは避けましょう。特に高価な作品であった場合、「無断で財産を持ち出した」と受け取られ、親族間の信頼関係が崩れてしまうこともあります。誰が引き継ぐのか、売却して現金を分配するのかなど、まずは相続人全員で話し合うことが大切です。
◎財産や負債の全体像を把握してから判断する
故人に借入金や保証債務などがある場合、相続放棄という選択肢が生じることがあります。しかし、価値のある骨董品を自分のものとして持ち帰ったり、売却したりすると、「相続財産を処分した」と判断され、相続放棄が認められなくなる可能性があります。もちろん事情によって判断は異なりますが、財産や負債の全体像が分かるまでは、骨董品にも手を付けないことが賢明です。不安がある場合は、弁護士や司法書士など専門家へ相談すると安心でしょう。
◎自己判断で捨てたり手入れをしたりしない
遺品整理の現場では、次のような判断が最も危険です。
・古びているから価値はないだろう
・きれいに磨いてから査定してもらおう
骨董品の世界では、古びていること自体が価値である場合も少なくありません。また、陶磁器を洗剤で洗ったり、銀製品を研磨剤で磨いたりすると、本来の風合いが失われ、査定額が下がることもあります。ホコリが気になる場合でも、柔らかい刷毛で軽く払う程度に留め、無理なお手入れは避けることをおすすめします。
◎共箱・鑑定書・付属品も必ず保管する
骨董品は本体だけではなく、付属品にも大きな価値があります。代表的なのが「共箱(ともばこ)」です。共箱とは作者自身が署名や落款を書いた木箱で、作品の来歴を示す重要な資料となります。
そのほか、
・鑑定書
・箱書き
・仕覆(しふく)
・古い写真
・購入時の領収書
・展覧会図録
なども価値を裏付ける資料になります。これらが揃っているだけで査定額が大きく変わることも珍しくありませんので、「箱だけ」「紙だけ」と思って処分しないようご注意ください。
■骨董品を処分する6つの方法とそれぞれの特徴
骨董品の処分方法は一つではありません。何を重視するのかによって最適な方法は変わります。それぞれの特徴を理解したうえで、目的に適った方法を選びましょう。
◎ゴミとして処分する
価値がまったくないことが確認できた品であれば、自治体のルールに従って処分することも可能です。陶磁器、木製品、ガラス製品、金属製品など、素材によって分別方法は異なります。また、大型のものは粗大ごみ扱いとなる自治体も多く、事前予約や処理手数料が必要になります。ただし、一見すると古びた茶碗や掛け軸でも、実際には高い価値を持つことがあります。「不要だから捨てる」のではなく、「価値がないことを確認してから処分する」という順番を心掛けてください。
◎不用品回収業者へ依頼する
家全体を整理する場合には、不用品回収業者を利用すると一度に片付けられるため便利です。ただし、多くの回収業者は骨董品の専門家ではありません。価値のある品も他の不用品と一緒に処分されてしまうことがあります。また、「無料回収」をうたいながら後から高額請求をする悪質な業者も報告されています。利用する場合は実績や許可の有無を確認し、骨董品だけは事前に専門店へ見てもらうことをおすすめします。
◎知人や親族へ譲る
故人が大切にしていた品を、趣味の合う親族や知人へ受け継いでもらうことも良い方法です。作品がこれからも大切に扱われるという安心感があります。ただし、高額な作品を贈与する場合には、贈与税が関係するケースもあります。一般的には年間110万円を超える贈与には税金が発生する可能性がありますので、高額品については税理士へ相談すると安心です。
◎美術館・非営利団体へ寄贈する
文化的価値の高い作品であれば、美術館や資料館、寺院、教育機関などへ寄贈できる場合があります。ただし、どの作品でも受け入れてもらえるわけではありません。収蔵方針や保管スペースとの兼ね合いもありますので、事前に写真や資料を添えて問い合わせるのが一般的です。無理に持ち込むのではなく、まず相談することが大切です。
◎ネットオークションやフリマアプリを利用する
ご自身で売却したい場合には、ネットオークションやフリマアプリという選択肢もあります。相場以上で売れる可能性がある一方、
・真贋について質問される
・詳細な商品説明を書く必要がある
・梱包が難しい
・配送事故のリスクがある
・クレーム対応が必要になる
など、多くの手間と責任が伴います。特に陶磁器などは輸送中の破損も少なくありません。価値の高い品ほど慎重な対応が求められます。
◎骨董品専門店へ査定・買取を依頼する
最も安心できる方法は、骨董品を専門に扱う買取店へ相談することです。
専門店であれば、作品そのものだけでなく、
・作者
・時代
・保存状態
・箱書
・来歴
・現在の市場相場
まで総合的に判断したうえで査定を行います。「価値があるか分からない」「大量にあって整理できない」という場合でも、経験豊富な鑑定人が一点ずつ確認いたします。出張査定に対応している専門店であれば、ご自宅でそのまま査定を受けられるため、大型の品や数が多い場合でも安心です。
■骨董品の査定・買取なら北岡技芳堂へ
骨董品は、専門家でなければ価値の判断が難しい世界です。一見すると古びた品が高額になることもあれば、逆によく似た品でも価値が大きく異なることもあります。北岡技芳堂では、掛け軸・茶道具・陶磁器・絵画・中国美術・古民具など幅広いジャンルを、鑑定人が一点ずつ丁寧に拝見しております。「売るかどうかはまだ決めていない」「価値だけ知りたい」というご相談も歓迎しております。大切な方が遺されたお品物だからこそ、まずは専門家による査定を受け、その価値を正しく知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
◎鑑定人プロフィール
北岡淳(北岡技芳堂 代表)
初代である祖父は掛け軸の表具師を生業としていたため、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
営業10:00-18:00
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