2026年7月28日
平櫛田中翁の書と、北岡技芳堂に受け継がれるご縁 〜名古屋・北岡技芳堂の骨董品買取ブログ〜
北岡技芳堂には、創業以来受け継がれてきた数多くのご縁があります。その中でも、私どもが何よりも大切にしている宝物の一つが、近代日本を代表する彫刻家・平櫛田中翁に揮毫していただいた「北岡技芳堂」の書です。
この書は、祖父・北岡謙が生前、平櫛田中翁と長年にわたり親しくお付き合いをさせていただく中で、ご厚意により揮毫していただいたものです。
平櫛田中翁は、「いまやらねばいつできる わしがやらねばだれがやる」の言葉でも広く知られ、百歳を超えてなお創作を続けた、日本美術史に燦然とその名を刻む巨匠です。芸術に対する情熱と探究心は生涯衰えることなく、多くの文化人や芸術家から深い敬意を集めました。

栗田看板舗にて北岡技芳堂の濡学
当店に残る屋号の書は、田中翁が九十四歳の時、昭和四十一年(一九六六)に揮毫してくださったものです。この年は、長年にわたる芸術への功績が高く評価され、東京藝術大学構内に「田中記念室」が開設され、作品が一般公開された記念すべき年でもありました。まさに円熟の境地に達した時期に記された、大変ありがたい書であります。
もちろん、その頃私はまだ生まれておらず、このご縁を直接知ることはできません。しかし祖父から受け継いだ品々や、当時を知る方々のお話に触れるたび、人と人との信頼によって結ばれたご縁の尊さを実感いたします。
祖父は、平櫛田中翁が百七歳で天寿を全うされるまで親しくお付き合いをさせていただいていたと聞いております。そして当店には、九十四歳の書だけではなく、田中翁が百七歳の折に揮毫してくださった書も大切に残されております。
百歳を超えてなお筆に力が宿るその書を見るたび、年齢を超越した生命力と、人間の可能性の大きさに心を打たれます。それは単なる書作品ではなく、一人の芸術家が生涯をかけて培った精神そのものが宿る文化遺産であり、私どもにとってかけがえのない家宝でもあります。
そして今回、長年の念願であった「北岡技芳堂」の濡額を制作していただきました。
お願いしたのは、栗田看板舗さん三代目です。

栗田看板舗の入口
栗田看板舗さんは、伊勢神宮門前町の名物「赤福餅」、そして熱田神宮の「きよめ餅」をはじめ、数多くの歴史ある名店の濡額を手掛けてこられた老舗です。その卓越した技術と美意識は広く知られ、長年にわたり日本の伝統的な看板文化を支え続けてこられました。
今回制作していただいた濡額には、風雪に耐えてきた松の古木が用いられています。木目や表情を生かしながら、平櫛田中翁の書を最も美しく見せるよう、一文字一文字に心を込めて仕上げていただきました。
完成した濡額を目にした時、祖父が大切にしてきた想いと、田中翁とのご縁が、時代を超えて一つの形になったような感動を覚えました。
骨董品や古美術は、単に古い物を扱う仕事ではありません。
作品の背景にある歴史、人と人とのご縁、受け継がれてきた物語までも次の時代へ繋いでいくことが、私どもの役目であると考えております。
この屋号の書もまた、多くの方々とのご縁の中で受け継がれてきた大切な歴史の一ページです。
これからも創業者の祖父が築いてくれたご縁を大切にしながら、一つひとつの品物と誠実に向き合い、日本の美術文化を次世代へ伝えていける店でありたいと願っております。
最後になりましたが、このたび素晴らしい濡額を制作してくださった栗田看板舗三代目様に、心より御礼申し上げます。
この看板とともに、北岡技芳堂もまた、これから先の年月を歩み続けてまいります。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
営業10:00-18:00
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