2024年9月1日
熊谷守一の書 一去一来 北岡技芳堂の絵画買取ブログ
先日、ある書作品をオークションで落札した。
同業者が、相場の倍以上ですねと話しかけてきた。
当然、私も高いと思っている。
少々、無茶したなと…
しかし、その作品はどうしてもほしかった、作品の出来が良かったからだ。
同じ作者の同じ大きさの作品を3倍も高く買うのは商売的には良くないと思うが、
その作品はすこぶる良かった。
作品を見て、ピンと来なかったり、駄作だったり、出来が悪いものはあります。
そんなのは買ってはいけない!!
感動する、心が動かされる作品を所持したい。
優れた作品を身の回りに置きたい。飾りたい。そう思う作品でないといけない。
値段で買ってはいけない。
死んだ作品は必要ない!!
「座辺師友」
身の回りの物は師であり友である。
美術は数字では表せないから面白いが、そこが難しい部分でもある。
大変で苦しむ事があるが楽しみでもある。
物を見て追求する事で人間を磨く事が出来る。
熊谷守一 一去一来
熊谷守一 一去一来 九十八歳書
こちらの熊谷守一の書も比較的高く買い求めた書でる。
なんと言っても熊谷先生の最晩年の書です。
こちらの掛軸は、箱書きではなしにともシールになっていたので、
おそらく額装だったのでしょう。
五風十雨のような比較的多作な作品ではなく非常に少ない言葉です。
一つ去り、一つ来る。
「あるときは去り、あるときは来ること。 行ったり来たりして定まらないこと。」
とある。
守一先生の素朴で詫びた書体と相まって、人生の縮図のような感じの書を眺めていると、
なんだか不思議な気持ちにさせられる。
よく、熊谷守一は、「下手も絵のうち」下手はどこへ行くか分からない。と言いい。
下手な物をすこぶる称賛しました。
決まったように上手く書くことは上手い人には誰でも出来てします。
「ただそれだけではいけない」
きっちり書く事ができる人間がきってり書く事ををやめてしまった時に、
本当の人間性やその人の特徴が出るのではないか。
熊谷守一の画や書は、無駄を省いた省略と立派に見せようとしない素直さがあり、
そこに皆が惹かれるのではないか。
書道家のお手本どおりに書く、なんとか流とかの書を欲しいと思わないのは、
このためではないか。
死を目前にしただろう熊谷守一の最晩年の書は力が抜け切った安らぎを感じる。
熊谷守一自身も去り、また何処かに現れるというのか。
そんな事を考えながらこの書を眺めていた。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させて頂く事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させて頂きます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
営業10:00-18:00
#骨董品買取#骨董品#古美術#絵画#版画#茶道具#日本刀#彫刻#金#掛軸
2024年9月1日
台風10号がそろそろ去りそうですが・・・・ 北岡技芳堂の骨董品買取ブログ
台風10号が来て雨が降ったり止んだりしています。
本当は今日、東京でオークションが開催されて行くはずでしたが、
新幹線がストップしていました。
飛行機もセントレアからはなく、大阪経由で行く人もいるみたい。
それでも天候が悪いから行く人が少なくチャンスと思い、
オークションに参加される人も多いみたいです。
同業者から連絡があり、「お前以外ほとんど来てるよ。」
と、教えて頂きました。
作品を買いすぎだしオークションに参加するのはやめておこう。
「神様が行くなと言ってるような」
そうしたら、明日のオークションが9時半スタートが10時半スタートになりましたと。
通知が来ました。
新幹線も9月2日は運行するみたい。
行こうか。
買っても、買わなくてもオークションに参加をすることは、
業者にとって大事な事である。
【情報交換】
【相場の確認】
美術商は意外とこの二つは大切です。
台風だから、来客も少なくキャンセルになったり
時間があったので店舗の掃除をしたり、
ギャラリーの壁のペンキの塗り直しをしました。
白壁はすぐに汚れるから維持が大変です。
次回は塗っている姿もお見せします。
決まった色の白色水性ペンキを塗るのですが、先ずはアナぼこに、
パテを塗ってペーパーで擦ります。粉のような埃が出ますから、
体に悪そうです。次回からは専用のマスクをして作業を行おうと思います。
服も汚れても良いものに着替えて、ローラーをカーマホームセンターで買い、
上から下までペンキを塗るのは大変なんですよね。
ギャラリーは綺麗でないと営業している自分たちも気持ちが悪いです。
美術品には凛とした空間が必要です。良い作品でないとこの白い空間がもちません。
ライトスポットも調整して美術品を引き立たせる。
綺麗な凛としたギャラリーによって作品の世界に没頭して包まれる。
静かで静寂な心の安らぎを感じることができる空間にしたい。
「静寂の空間で優れた作品を見分けれる。見分けたい。」
そのような気持ちで、白いペンキを塗っておりました。
本日は、日曜日ですが明日の事を考えたり色々な雑用をしたりで、
あっという間に時間が経ちました。
暑かった毎日が多少涼しくなりましたね。
夏休みも終わり9月1日になりました。
秋からも、色々な美術品や骨董品、絵画などが買えることを願って、
楽しみにしております。
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