2025年11月28日
真価の見極めが難しい 白玉の査定・買取こそ、 北岡技芳堂にお任せください!
こんにちは。北岡技芳堂・鑑定人の北岡です。今回ご紹介するのは白玉(はくぎょく)です。これは古来より中国で珍重されてきた白色の鉱物で、宝石として、加工を施した工芸品として人気を博してきました。石そのもののバリエーションが多いだけでなく、さまざまな形に加工されてきたこともあり、白玉がもつ価値を正確に判断するには専門的な知識が必要不可欠です。
お手元に白玉製品をお持ちの方は、ぜひ当ギャラリーにご相談ください。あらゆるジャンルの骨董品・宝飾品に精通した鑑定人である私が責任を持って査定いたします。どのようなご質問、ご相談もお客様にご納得いただけるまでお話させていただきます。下記で白玉の歴史と特徴、高額で取引されるための条件についてご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。

白玉香炉
<歴史>歴代皇帝に愛された神秘的な美しさ
玉(ぎょく)は古くより中国で珍重されてきた石の一種です。その歴史は古く、今からおよそ1万年前の新石器時代にはすでに祭祀や装飾に用いられていたようで、当時の遺跡からは玉を死者の口に含ませて埋葬したものなどが発掘されています。
その美しさから霊的な力を湛えているとされた玉は、中国の歴代皇帝が好んだことでも知られています。玉を加工してつくられた装飾や道具などを玉器(ぎょくき)と呼びますが、紀元前16世紀ごろに始まる殷時代の婦好墓(ふこうぼ:中国最古の女性将軍「婦好」の墓)からは755点もの玉器が出土し、当時の支配階級が玉器を珍重していた様子がうかがえます。
さまざまな種類がある玉の中でも最上級とされたのが白色の「白玉」です。「和田玉」(ホータンぎょく)や「独山玉」(どんざんぎょく)などが有名で、和田玉は紀元前206年に始まる前漢の頃、七代皇帝の武帝の使者である張騫(ちょうけん)が発見し、皇帝に献上したという記録が残されています。その後、漢代から宋代にかけては礼装品や筆架、硯屏、印材などに加工されて使われました。さらに清代に至ると、宮廷工房で極めて精密な彫刻品がつくられるなど、加工技術の発展に伴いその美術的価値は極限にまで高まります。
柔らかく加工のしやすい白玉は、芸術的価値を持つ工芸品だけでなく仏像・仏具、文房具、印材、装飾品、茶器など幅広い用途に使われてきました。そして今もなお優れた工芸作家を輩出するなど、変わらぬ人気を誇っています。

白玉獅子人物形香炉 清 中国清時代 18世紀
<特徴>中国四大名玉に数えられる貴重な宝石
中国において玉石(ぎょくせき)の名は「美しい石」の総称として使用されますが、神秘的な力を持つ特別な宝石として一般的な石類とは区別されており、中国の国石である翡翠(ひすい)をはじめ、琥珀(こはく)、真珠(しんじゅ)、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、珊瑚(さんご)などが玉石にあたります。
玉石のうち鉱物に属するものの分類方法はいくつかありますが、例えば翡翠は、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類に分かれます。白玉はこのネフライトの一種で、見た目の美しさだけでなく、柔らかく加工がしやすいことから多様な用途に用いられてきました。以下に代表的な種類をご紹介します。
◎和田玉(ホータンぎょく):中国新疆ウィグル自治区のホータン地区(和田地区)で採取される白い翡翠です。白く滑らかな質感と深みのある光沢を特徴とする和田玉は「中国四大名玉」の中でも最高位の玉とされており、紀元前より皇族や貴族が使用する工芸品や装飾品に多く使われました。その後も珍重され、明の時代になると芸術的な彫刻品がつくられるようになります。清代の頃に技術力・芸術性は頂点を極め「白玉双耳八花形洗(岡田美術館蔵)」や「白玉錦荔枝」(国立故宮博物院蔵)などの作品が生み出されました。
◎羊脂白玉(ようしはくぎょく):上記の和田玉の中でも、羊の脂にように白いものを特に「羊脂白玉」と呼び、中国四大名玉トップの和田玉の中でも最高峰の玉とされています。しっとりとした温かみのある艶感、半透明の蜂蜜のようなとろみ、繊維な物質構造による非常に滑らかな手触り、どれをとっても上質であるばかりか、和田玉全体の中でもわずか数%しかとれない希少性も相まって非常に高価な玉として知られています。清代の宮廷工房では香炉や如意、壺・瓶などの多くの御物が羊脂玉で製作され、美術的価値を持つ工芸品も多くつくられました。
◎独山玉(どんざんぎょく):河南省南陽市の独山で採掘される玉翡翠で、こちらも「中国四大名玉」の一つに数えられています。夏・商・周の頃から祭祀用の礼器や護符として広く用いられ、特に龍や鳳凰など瑞獣の彫刻が好んでなされました。高硬度で色バリエーションが多く、このうち白色〜乳白色を示すものが「白玉」と呼ばれます。独山玉特有の縞模様や雲状の模様を含むものもあります。
<価値>精緻な加工品および羊脂白玉は特に高額
石そのものの美しさだけでなく、彫刻の技術や内容によって価値が決まります。精密な彫刻が施されているもの、外箱や添付文書など制作年代のわかるもの、保存状態の良いものは高額で取引されます。割れやすい石であることから、保存状態の良い精緻な彫刻品は数十万円以上の値がつくことも・・・。特に先ほどご紹介した羊脂白玉は高値が期待できますので、もし詳細が分からない白玉の加工品をお持ちの方は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。経験豊かな鑑定士が丁寧に査定し、可能な限り高額で買受いたします。
◎鑑定人プロフィール
北岡淳(北岡技芳堂 代表)
初代である祖父が掛け軸の表具師を生業としており、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
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電話052(251)5515
営業10:00-18:00
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