2013年3月15日
唐津焼に人生を捧げる丸田宗彦先生をたずねました。
丸田宗彦先生は、以前から素晴らしい唐津焼を作陶されているので気に留めており、一度お会いしたいと思っておりました。今回、佐賀県の旅で予定通り訪問する事が出来ました。
丸田宗彦先生は、父が黒牟田焼の丸田正美氏で浜田庄司氏の三男篤哉氏に4年間師事しております。
1978年内田皿屋窯を開く
武雄市周辺には、唐津古窯址が散在しておりましたので内田皿屋窯を武雄市に開かれました。
長年唐津焼を研究されており桃山の土に非常に近い物を選定されて、内田皿屋窯での焼きあがりも非常に良い。
丸田先生は、焼きすぎるのもいけない、テカテカになると言っておられました。
丸田宗彦先生の作品は薄作りのろくろ回しで高台もきりっとしていて素晴らしく、とくに奥高麗茶碗は絶品である。
又、機会があれば丸田先生の奥高麗茶碗をご紹介いたします。
丸田先生の窯から上がったばかりの作品を拝見中
古唐津では奥高麗茶碗の伝世品は少ないです。枇杷色のでた奥高麗茶碗は茶映りがよく、利休時代から茶の湯の世界では、うるさくいわれています。
唐津焼は室町時代末期から五、六十年間の稼働です。最盛期がわずか三十年間という貴重な陶磁器なのです。
丸田先生の作陶された唐津焼は現代の陶芸家の中でも非常に素晴らしく、ナンバーワンといっても過言ではないと思っております。まだ挑戦していないものが沢山あるとおっしゃっておられましたので、これからも良い作品を作って頂きたいお思います。