2013年2月4日
芸術所感
芸術品とは、人間の生命力や精神性を様々な形で表現し、結晶化されたものです。
その結晶は人生の支えとなり、心を豊かにして、人の手から手へと渡り、時を超えて受け継がれる造形物の遺産であります。
昨今、めまぐるしく動き、複雑化する現代社会では、様々な娯楽が増え、芸術品を愛する人が、減少していると囁かれております。
日本人は、物質面に於いては豊かになったと謂れております。しかしながら精神面では、充実感や幸福感が得られにくくなり、連綿と受け継がれてきた古来の文化は置き去りにされ、心の安寧を何処に求めて良いのか分からない、不安定な状態になっているのが現状ではないでしょうか。
このような混沌とした時代にこそ、喜びや感動を与え、人生の支柱となり、知恵を与えてくれる芸術品が必要であると強く感じております。
温故知新
「子曰く、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし」という思いで、皆様に選りすぐりの芸術品を紹介致します。
是非、ゆったりと芸術鑑賞をして頂き、豊かで精神の充足した幸福な時間を過ごして頂きたいと思う所存でございます。
鑑定、評価、買取りなどのご相談にも、お答え致しますのでどうぞよろしくお願い致します。
※画像の絵は、田村孝之介 驟雨来る 戦争画