2011年11月8日
北大路魯山人の書
北大路魯山人
落款 無鏡
喫茶去
“きっさこ”と読む。
直訳すれば「喫茶して去れ」となるが、「お茶を召し上がれ」という程の意味である。禅僧が好んで色紙などに書く言葉で、いわゆる「禅語」と呼ばれるもののひとつである。
「趙州録」に次の話がある。
趙州禅師(じょうしゅう=中国の有名な禅僧)のところに2人の修行僧が来た。
師 : 前にもここに来たことがあるか?
僧1: 来たことがありません
師 : お茶を召し上がれ(師云、喫茶去)
もう一人の僧に趙州がたずねた。
師 : 前にもここに来たことがあるか?
僧2: 来たことがあります
師 : お茶を召し上がれ
院主(寺務総長)が師に尋ねた。
院主: 前に来たことがない者に『お茶を召し上がれ』とおっしゃるのはともかくとして、前にも来たことがある者になぜ『お茶を召し上がれ』とおっしゃるのですか?
師 : 院主さん!
院主: はい。
師 : お茶を召し上がれ
上記の解説《『禅語散策』(田上太秀/東書選書)》より
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