2023年4月6日

堂本印象の絵画を買取り致します。

堂本印象の日本画を買取り致します。

堂本印象の買取価格を知りたい、高額査定をご希望でございましたら北岡技芳堂にお任せください 。

近代日本画の巨匠堂本印象を他社よりも高い買取価格で査定しています。
豊富な買取実績がある北岡技芳堂では、堂本印象作品を探しています。堂本印象は初期から晩年まで掛軸もございます。掛軸の鑑定や査定も行なっております。もし堂本印象の作品がお手元にございましたら、北岡技芳堂へぜひご相談ください。

堂本印象の作品を無料査定し、少しでも高く、お客様にご満足いただける価格で買取いたします。

 

北岡技芳堂では、様々な絵画を買取致しておりますが、堂本印象は特に自分自身が好きな作家でもあります。

 

筆を持つ堂本印象

筆を持つ堂本印象

 

印象先生の一番最初の記憶は、私が小学生の頃です。

 

表具師であった祖父は、堂本印象先生の掛軸を仕入れてきては修復をしたり、額装に変更したりしておりました。

 

2代目である父は、京都での修行中、苔寺の堂本印象先生の襖絵を仕立てたこともあり、

 

幼い頃よりとても身近に感じる作家の一人でありました。

 

現在では私も作品を買取などさせていただいておりますので、親子3代で堂本印象先生の作品をお取り扱いしております。

 

弟は表具師を継ぎましたので、堂本印象先生の軸装や額装、修復などを行なっております。

 

 

堂本印象先生の凄いところは、画風の変化でしょうか。

江戸時代の仏教的な絵画から師匠の西山翠嶂風、大和絵から漢画、仏画、文人画へと展開した。

 

フランスのミッシェエル・タピエと出会い、必然的に抽象絵画絵へと変化して行きました。

 

これだけ画風が変化した作家は他にいないのではないかと思うほどです。

 

今回は、堂本印象先生の晩年の抽象絵画をご紹介いたします。

 

堂本印象画「次元結晶」

堂本印象画「次元結晶」

 

こちらの絵画は1964年に描かれた作品となり、画集にも掲載されております。

 

(1965年、編集者:堂本四郎、発行者:藤岡健太郎、発行所:株式会社京都画院)

 

最近の現代アートブームで、堂本印象先生の作品も抽象絵画のが人気が出てまいりました。

 

私が若い頃は、抽象絵画はまったく人気がありませんでした。

 

堂本印象 画集

堂本印象 画集

 

堂本印象 画集掲載部分(77p)

堂本印象 画集掲載部分(77p)

 

堂本印象の抽象画に関しての言葉を中尾泰斗先生の論文から一部抜粋してご紹介します。

 

堂本印象は、1966 年の『みずゑ』にて、作家の発言として対談を行っている。

 

その中には抽象表現に至る動機について述べており注目できるため、対談の問いと共に 3 カ所を以下に引用する。

 

問「 抽象の世界に飛びこまれた動機はどこにあったのですか。」

堂本印象 「私は日本の美術史をかえりみて日本画というものを考えたんです。そして、自分としての思想なり欲望なり希望なりを検討したわけですけど、それともうひとつには(略)こういう仕事をやれという状態に置かれたんやないかと思います。それが正しいんやないかとおもうんですが・・・・。」

問「 去年、出版された画集の中で富永惣一氏は、抽象への転向を、超論理的な飛躍という言葉で解釈していますが・・・・。

 

堂本印象「飛躍とか何とかではありませんで、その道が開けたところに私が入っていったということで、たいした障害とか飛躍とかはあんまりないと思うんです。」

 

問「とにかく思い切って今のような仕事に入られたわけですが、いろんな批判を受けられたことでしょうね。」

堂本印象 (略)私としては何かほかに今までとは違った日本画の行くべき道がありそうなと思うてたんです。しかし日本画というものが分かるところまで行かんと、やっぱり今までのものに引きづられますよ。」

 

対談で記されている内容をまとめると、印象は自身の思う新しい日本画の表現を模索するにあたって、これまでの日本美術史を振り返った結果、抽象表現に至ったとすることができる。つまり、抽象への移行は印象にとってごく自然なものであったことが読み取れる。

このような印象の抽象表現への意識については、「欧風の表現を如何に日本画独自のものに昇華させるかという印象の思索 」や、「抽象の取り組みには印象の伝統に対する強い意識が見られる 」、「自己の情念の自由な発露 」との指摘がなされている。このような指摘と印象の発言を踏まえると、印象は日本画を礎として、西洋の抽象絵画を昇華した表現を目指していた。その根底には、自身の思想や希望を自由に表現するという目的があったと考えられる。

 

堂本印象先生 本人写真

堂本印象先生 本人写真

 

 

堂本印象の創造の観点

印象におけ る創造の意味を読み解くことは「新抽象芸術論」を理解する上で必要であろう。

堂本印象、創造という行為は、「自己に似て他には似ないものであり、自ら純芸術的に、新しく作り出す、生み出すもの」である 。

「絵も線や色の濃淡だけの構成で本質的な作品が生み出される。(略)墨画や書道は 幾百年前、既に今の抽象芸術に近づいていた。(略)抽象芸術も絵画の本質を問うこ とから誕生した。」牧渓の筆遣いに「抽象絵画の形態にも似た妙味」を感じています。

 

堂本印象の技法と表現の関係性について

 

『看心有道』に記されている以下の文章から、その一端を読み取ることができる。

 

「日本画は本来高揚されたる精神内容を要求することを第一義におきます、が、日本画は精神内容だけでは成立しないからこの精神内容を十分に表出するだけの画面への技巧即ち日本画技法が要ります。しかし、技法は末であり精神が主でありますが技巧が不十分であれば筆者の心を十分に表現することができません。」

 

印象は縄文土器を例示して、「人体造形を行った縄文土器よりも縄文中期の非対象な純粋造形のほうがはるかに自由で力強くはっきりとして、より美的である」と述べている 。このことからも、美術において具象物を描写することを必要としていないことがわかる。つまり、堂本には形態の描写という技巧的な側面を超越した造形要素を見出すことを重んじていた姿勢が見られる。このような突き詰めた単純化や、縄文土器 への注視は、絵画において本質的な造形要素を抜き取り構成するためには必要不可欠な 視点であると考えらえる。

 

 

上記のように堂本印象の画論をしるしておきます。

 

 

フランス美術評論家 ミッシェル・タピエ

フランス美術評論家 ミッシェル・タピエ

 

画集には「高度な文明をもつ芸術家」というタイトルで、

 

フランス美術評論家のミッシェル・タピエが印象について書いおりますので、91pより一部抜粋いたします。

 

「印象先生の作品は、たとえば、絵を描くという制作活動が目標ではなく、またそれが終局の目的でもなく、

 

先生の身についている数多い表現手段のうちの一つである。」

 

「わたしが、型破りの特性をもつ印象先生の物の考え方に私淑し、先生の芸術に学び、美学を発展させるために、

 

基本的な判断となる非常に多くの教えをうけるようになって、まもなく10年になるが、わたしは、今なお先生に私淑し、教えられるのである。」

 

「印象先生は、最も自由に、そしてまた最もゆたかに言語を創造し、それらのことごとくをわたしに教えているのである。

 

それは、完璧に完成された芸術である。つまり、完璧な芸術のエッセンスそのものである。」

 

(1965年1月 フランス美術評論家 ミッシェル・タピエ・ド・セレイラン)

 

ミッシェル・タピエ

第二次世界大戦後、フランスを中心に興隆した美術運動。

 

運動の推進者・提唱者となったのは批評家のミシェル・タピエである。

 

タピエは戦時下の不安な人間存在を表現したフォートリエ、デュビュッフェ、ヴォルスらの作品に触発され、」

 

1951年、ギャラリー・ニナ・ドーセで「激情の対決―非具象絵画の最先端」展を組織する。

 

その後、2度に渡る展覧会「アンフォルメルの意味するもの」の企画や画集兼著書の『別の芸術』の刊行を通じ、

 

未分化な形象を前面に打ち出した一連の抒情的抽象を「アール・アンフォルメル(不定形の芸術)」として括った。

 

構成主義をはじめとする幾何学抽象が「冷たい抽象」と呼ばれるのに対し、

 

アンフォルメルはその激しい感情表現から「熱い抽象」と定義されることがある。

 

日本の美術界全体に「アンフォルメル旋風」と呼ばれる一大ブームを巻き起こした。

 

とりわけ具体美術協会の美術家たちを一挙に絵画制作に向かわせた影響力は、

 

その成否も含めて特筆すべきものがある。

 

※堂本印象の絵画は抽象絵画に限らずどんな作品でも買取致します。売却を検討されております方はご連絡ください。高価格にて買取いたします。

 

下記のような抽象画以外の作品も買取り致しております。

 

堂本印象先生の絵画の変化

堂本印象 大原女

堂本印象 大原女

一般的にこのような風景画を数多く描きました。美術商や画廊がデーパートや展覧会で昭和から平成にかけてかなり好まれて高値で取引されていたと思います。

10万前後の買取り相場となります。

 

堂本印象 梅に雀

堂本印象 梅に雀

日本画の画題に梅に小禽の図は多く印象も頼まれてよく描かれたと思います。かなりの数が残っております。お正月から春先に好まれて床間に飾ったと思われます。

15万前後の買取り相場となります。

 

堂本印象 風景画 

堂本印象 風景画 

印象先生は様々な風景画を描かれております。初期から晩年までも画風の変遷が面白いですね。

20万前後の買取り相場となります。

 

堂本印象 薔薇

堂本印象 薔薇

抽象画を描くと同時に床間から応接間に飾る絵画が増えてきた時代です。このような晩年に作品は数百万円で取引されていた時代があります。非常に人気があり富裕層に好まれる雰囲気が今でもしますね。このような画風の時代に同じようなタッチで風景画も多数残っております。

50万前後の買取り相場となります。

 

上記のような作品んがあればお問い合わせください。高価買取いたします。

 

 

※堂本印象の兄弟、親族の紹介

堂本寒星 – 長兄、演劇評論家

堂本漆軒 – 次兄、漆芸家

堂本四郎 – 弟。印象の画集を編集するなどしている。

堂本元次 – 寒星の養子、日本画家。

堂本阿岐羅 – 漆軒の息子日本画家。

堂本尚郎 – 四郎の息子、洋画家。

 

 堂本印象の弟子、岩澤重夫、久保吉郎、三輪晁勢、山本倉丘、堂本元次、岩澤重夫、山本茂斗萌、中尾英武

 

堂本印象の簡単な略歴

1891年 明治24年 12月25日、京都市出身。

1910年(明治43年)京都市立美術工芸学校(現・京都市立銅駝美術工芸高等学校)を卒業後、西陣織の図案描きの仕事をしていたが、日本画家を志して京都市立絵画専門学校(現:京都市立芸術大学)に入学。

1924年(大正13年)京都市立絵画専門学校研究科修了。

1919年(大正8年)、帝展初出展作「深草」が入選した。帝展第3回展では「調鞠図」で特選、第6回展に出展した「華厳」は帝国美術院賞を受賞するなど第一級の日本画家として認められた。

1936年(昭和11年)京都市立絵画専門学校教授に就任。

1937年(昭和12年)には、この年から始まった新文展の審査員に就任した。

1940年ごろには、新造される戦艦大和に大和神社の分霊を祭るために海軍が奈良県に発注した日本画の製作依頼を受け「戦艦大和守護神」を描く。堂本には建造中の新戦艦に納められることは知らされなかった。奈良県の大和神社の神殿を描いたこの日本画は戦艦大和の艦長室に祭られるが、沖縄への海上特攻前に大和から降ろされ、現在は海上自衛隊第1術科学校教育参考館が収蔵している。

1944年(昭和19年)7月1日帝室技芸員。

1950年(昭和25年)日本芸術院会員。

1961年(昭和36年)文化勲章、文化功労者。

1962年(昭和37年)密教学芸賞受章。

1973年(昭和48年)京都市名誉市民。1975年、心不全のため死去。従三位に叙せられる。 また、私塾東丘社の主催者として、画壇の指導者としても活躍した。 戦後は抽象表現や障壁画の世界にも活躍の場を広げ、国際展覧会に多くの作品を出展するなど国際的にも活躍。

1963年(昭和38年)、大阪カテドラル聖マリア大聖堂に壁画『栄光の聖母マリア』を描く。

1966年(昭和41年)堂本美術館設立。

1973年(昭和48年)にはローマ教皇パウロ6世の委嘱により、バチカン美術館に飾る『母と子』を制作(翌1974年完成)。聖シルベストロ教皇騎士団勲章大十字章を受章した。

1975年(昭和50年)9月5日、逝去。

 

※堂本印象の絵画や掛軸を買取り致しております。小さな作品から大作、出品作まであらゆる堂本印象の作品を買取り致します。

 

堂本印象の買取ページはこちらからご覧ください

 

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