2026年1月12日

アンディ・ウォーホル展を徹底解説/パブリックイメージを自在に操る「百面相」 〜北岡技芳堂の骨董品買取ブログ〜

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で行われている「アンディ・ウォーホル SERIAL PORTRAITS」展は、数あるウォーホル展の中でも「セルフポートレート(自画像)」に焦点を当てた極めてユニークな企画です。

ポップ・アートの旗手として知られるウォーホルは、マリリン・モンローやキャンベル缶といったアイコン的作品だけでなく、自身の姿を何度も作品化することでパブリックイメージを自在に操ってきました。本展ではシルクスクリーンや写真作品を通して、時代とともに変化するウォーホルの「顔」を読み解いていきます。

本記事では、アンディ・ウォーホルの略歴を押さえながら、展覧会の見どころやエスパス ルイ・ヴィトン東京という展示空間の魅力について詳しくご紹介します。来場を検討されている方はもちろん、ウォーホル作品をより深く理解したい方にもおすすめの内容です。

 

 

アンディウォーホル SELF-PORTRAIT (1978)

アンディウォーホル SELF-PORTRAIT (1978)

 

 

■1960年代はビートルズとウォーホルの時代|アンディ・ウォーホルの略歴

これまでに何度か取り上げていますが、改めてアンディ・ウォーホル(1928〜1987年)がどんなアーティストだったのかご紹介しましょう。もともとニューヨークで広告制作に携わっていたウォーホルは、イラストレーションの領域でメキメキと頭角を現し、24歳の時に新聞広告のアート・ディレクターズ・クラブ賞を受賞するなど華々しい活躍を見せます。そんなタイミングで出会ったのが、ジャスパー・ジョーンズ(1930年〜)やロイ・リキテンスタイン(1923〜1997年)といったポップ・アーティストたちでした。若くして成功を手に入れたものの、広告の仕事にどこか物足りなさを感じていたウォーホルは、彼らに触発される形でアートの世界に足を踏み入れることになります。1960年、ウォーホルが32歳の頃でした。

アーティスト転向からわずか1年、「スープ缶をモチーフにする」というアイデアに辿り着き、生まれたのがキャンベル缶のシルクスクリーン作品です。この作品でウォーホルは一躍、ポップ・アートの旗手として第一線に躍り出ることになりました。1964年には広告制作者時代の蓄えをはたき、ニューヨーク西4丁目の倉庫を改造して「ザ・ファクトリー」と呼ばれるアトリエを開設。この新拠点から数々の傑作を生み出していきます。マリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーなどのポップ・アイコンや、コカ・コーラやブリロ洗剤などの消費材といった一般大衆になじみのあるモチーフを作品に取り入れ、大量消費社会をシニカルな視点で描き出していったのです。その後もローリング・ストーンズのアルバムジャケットデザインや、エンパイア・ステート・ビルディングを8時間にわたり定点撮影した実験映画の制作、雑誌「インタビュー」の創刊など、枠にとらわれない自由な創作活動を展開。これらの作品が話題を呼ぶ一方、派手な私生活から多くのスキャンダルを巻き起こす「お騒がせ屋」としても知られるようにもなり、当時は新しいタイプのスターの登場に「生き様そのものがアート」と神話化されたほどでした。

ヨーロッパの階級的伝統に支えられてきたアートを大衆に解放するという偉業を成し遂げた彼は1987年、心臓発作により58歳で死去。「ライフ」誌による「1960年代に最も影響力のあった人物」にザ・ビートルズと並んで選ばれるなど、時代を象徴するアーティストとして人々の記憶に残り、彼が残した作品たちは今も世界中で高い人気を誇ります。

 

■いつでも気軽に入れるアート空間を|エスパス ルイ・ヴィトン東京

今回のアンディ・ウォーホル展を開催しているエスパス ルイ・ヴィトン東京は、ルイ・ヴィトン社(フランス)による「企業メセナ」の一環として設置された、現代アートの展示スペースです。企業メセナとは企業が芸術・文化活動を支援する取り組みを指し、街のど真ん中に誰でも気軽に立ち寄れるアート空間を提供することで、都市文化の発展と現代アーティストの支援を図るというもの。ルイ・ヴィトンがもつブランド価値を、さらなる高みへと押し上げようとする試みの一つです。東京の他にも大阪、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウルに同様のスペースを設置しており、これまでに草間彌生、ウェイド・ガイトン、マーク・レッキー、ケリス・ウィン・エヴァンス、ダグ・エイケンなど、さまざまなアーティストのコレクションを展示してきました。

エスパス ルイ・ヴィトン東京は、建築家・青木淳氏が手がけたルイ・ヴィトン表参道ビルの7階にあります。天井が高く全面ガラス張りの静謐な空間は、表参道の喧騒を離れた異空間といった趣です。アート作品だけでなく、展示物と建築との相乗効果も楽しみの一つといえます。

 

■展覧会の見どころ

ポップ・アーティストのみならず、映画監督、音楽プロデューサー、ショー・デザイナー、テレビ司会者、セレブリティ雑誌の編集者など、さまざまな顔を持っていたアンディ・ウォーホル。生涯で1万点以上の作品を世に送り出したといわれていますが、その中には多くのセルフポートレート(自画像、自撮り)が含まれています。今回の展示はシルクスクリーンによる自画像や、数々の「ステージド・フォトグラフィ」(演出された写真)といったセルフポートレート作品にスポットを当てるという一風変わった企画展です。

例えば、ウォーホルはコンプレックスだった顔のシミや色素抜けなどを、計算された制作手法により消し去っていたそうで、その実例を1978年のシルクスクリーン作品などに見ることができます。1970年代から80年代にかけて撮影された20数枚のポラロイド写真では、トレードマークとなった銀髪のウィッグ、サングラス、プレッピー風ボタンダウンシャツを纏いながらも、時代とともに自己イメージを変化させることで、捉えどころのないパブリックイメージをつくっていった様子が伺えます。

終盤には他者によって撮影されたウォーホルの写真も展示されており、デイヴィッド・ホックニーやエルズワース・ケリーなど同時代を生きたアーティストとの交流も写し出されています。最後の一枚はロバート・メイプルソープが1980年代に撮影したポートレート。ウォーホルが体調を崩し始めていた時期のもので、巧妙な演出が施された一連のセポートレートとは異なり、どこか物悲しい孤独な一面を垣間見ることができます。

メディアに取り上げられることが多かったウォーホルは、世間が自分に対して抱くイメージを操ることを楽しんでいました。一連のセルフポートレートからウォーホルのさまざまな「顔」を知ることで、マリリン・モンローやキャンベル缶などの代表作もきっと違って見えてくるはずです。

 

 

アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS – SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」展

会期:2025年10月2日〜2026年2月15日

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京(東京都渋谷区/ルイ・ヴィトン表参道ビル)

開館時間:12:00~20:00

休館日:ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる

入場料:無料

 

 

◎鑑定人プロフィール

北岡淳(北岡技芳堂 代表)

初代である祖父が掛け軸の表具師を生業としており、幼い頃から美術品や骨董品に親しむ。その後京都での修行を経て、3代目として北岡技芳堂を継承。2006年に名古屋大須にギャラリーを構え、幅広い骨董品や美術品を取り扱いながらその鑑定眼を磨いてきた。

 

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