2025年11月19日
鄭燮(ていしょう)の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ
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鄭燮(ていしょう)肖像画
鄭燮(てい しょう, 1693–1765/66頃)は、中国・清代中期を代表する文人画家・書家で、「揚州八怪」の中でも中心的人物とみなされている人物です。江蘇省興化(今の江蘇省興化市)の出身で、貧しい家庭に生まれながらも勉学に励み、書と画、詩を三拍子そろえて極めたため、「詩書画三絶」と称えられました。若いころは揚州で書画を売りつつ科挙の勉強を続け、40代で挙人・進士に及第して官吏となり、范県・濰県などの知県(地方官)を務めます。民政に真面目に取り組んで民を救おうとしたため上官や有力者と衝突し、特に飢饉の際に穀倉を開いて救済を行ったことで恨みを買い、最終的には官を退きました。
退官後は再び揚州に戻り、書画を生業とする在野の文人として暮らします。商業都市として繁栄していた揚州では文人画や書の需要が高く、鄭燮は自ら作品の「潤例」(料金表)を定め、「大幅六両、中幅四両、小幅二両」と明示したうえで「現金が一番うれしい、うれしいから出来も良くなる」と語った、という有名なエピソードが伝わっています。
画家としては、蘭・竹・石を題材にした水墨画で特に名高く、しなやかな竹と硬い石を対比させる構図や、余白を生かした簡潔な画面構成が特徴です。写生の観察眼と、文人らしい写意性を兼ね備えた独自の表現で、後世「竹の鄭板橋」と呼ばれるほど竹の画で知られています。
書は、隷書を基盤に篆・楷・行・草などさまざまな書体を混ぜ合わせた、きわめて個性的なスタイルで知られます。漢碑の研究が盛んになる流れの中で、鄭燮は碑学派の先駆的存在ともされ、彼の「板橋体」と呼ばれる書風は、力強くも奇矯で、当時から強い人気を博しました。
性格や生き方も「八怪」にふさわしく、一途でこだわりが強く、在職中から「世間の常識」に迎合しない人物として描かれます。官界の名誉や富よりも、自らの信念と芸術表現を重んじ、官を辞した後も、庶民や貧しい人々への共感を詩文や書画に込めました。その自由闊達な生き方と独創的な書画表現から、近代以降も中国・日本双方で人気が高く、掛軸や画幅、扇面などが骨董市場でも高く評価されてきました。

鄭燮 四幅対
燮(鄭板橋)の作品は、中国清代中期の文人趣味を色濃く伝える書画として、現在でもコレクターからの人気が高い分野のひとつになっています。揚州八怪の代表的な一人として、蘭・竹・石を題材にした気品ある文人画や、「板橋体」と呼ばれる独特の書風は、中国絵画・書道史の中でも重要な位置を占めており、美術市場でも安定した需要があります。
特に、蘭竹石図をはじめとする花卉画や、七言絶句・聯句などを配した書幅は、日本国内でも愛好家が多く、肉筆の真筆作品は評価が高まりやすい傾向にあります。掛軸仕立ての画幅・書幅、額装作品、扇面や色紙に描かれた小品など、さまざまな形態で制作されており、状態の良いものや、題識・落款がはっきりした作品は、高評価につながりやすくなっています。
お値段を拝見する際には、「鄭燮」「板橋」「克柔」などの署名や印章の組み合わせ、画題(竹・蘭・石・梅など)、筆致の力強さや気韻、紙や絹の風合い、保存状態、表具の時代や仕立て、箱書きや伝来のわかる資料の有無などを総合的に拝見いたします。また、後年の模写や複製も多い作家ですので、真贋の見極めも含めて専門的な目で丁寧に拝見することが大切になってきます。
北岡技芳堂では、中国書画・文人画の取り扱いを長年行っており、鄭燮のほか、揚州八怪や近現代中国書画家の作品も数多く査定してまいりました。ご実家の整理や相続、コレクションの一部整理、倉庫や蔵の片付けで、掛軸や中国の書画が出てきた際には、作品の真贋や価値がご不明な場合でも、どうぞご相談ください。表具が傷んでいるものやシミ・汚れのあるものでも、思わぬ評価になることもございます。
店頭へのお持ち込みはもちろん、量が多い場合や遠方のお客様には出張買取のご相談も承っております。鄭燮の書画をご売却・ご査定の際は、どうぞお気軽に北岡技芳堂までお問い合わせいただければと思います。
鄭燮 略歴
1693年
江蘇省興化(揚州府興化県)に生まれる
1732年
科挙の挙人に及第する
1736年
進士の特別試験に合格し、翰林院に入る
1742年
山東省范県の知県として赴任する
1746年
山東省濰県の知県に転任する
1753年
濰県一帯の大飢饉に際し民衆救済に尽力し、上層と対立して官を免ぜられ、その後は揚州などで書画を売って生計を立てる
1765年
ごろ没する(享年72歳前後とされる)
※死亡年は、1765年とする資料と、乾隆30年12月12日=1766年1月22日没とする資料があり、現在も併存していますが、美術商や事典類では「1693–1765」とする表記が多いため、そのように整理しました。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
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骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
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