2025年10月2日

川北良造の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ

御所蔵の川北良造の木工作品の買取価格を知りたい方は、高額査定の北岡技芳堂にお任せください。

 

川北良造の作品を他社よりも高い買取価格で査定しています。 買取査定のポイント、川北良造の作品の買取情報をご確認ください。 簡単LINE査定も随時受付しております。

 

川北良造作品をお持ちでしたら、ぜひ北岡技芳堂にご相談ください。 先代様の板谷波山のコレクションやご自身が蒐集されました作品、または譲り受けた川北良造の作品を鑑定して買取りいたします。

 

木工作品の遺品整理、生前整理、コレクションの整理、お引越し、リフォーム、お片付けなどでご所蔵の川北良造の作品を適正評価でご売却したい方、ぜひ当店にご相談下さい。 誠意を持ってご要望に沿うよう、高価買取をさせていただきます。

 

挽物の技術によって初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認められた川北良造は、木材を轆轤(ろくろ)にかけて回転させ、少しずつ削り出すことで器物を形作ります。この挽物の技法は、木の美しさを最大限に引き出す一方で、その多くを木屑として失うという宿命を背負っています。川北自身も「木のほとんどを無駄にしてしまうのが木工芸師の宿命」と語り、そのたびに木に対して「申し訳ない」という思いを抱かずにはいられないと言います。

 

 

川北良造 本人

川北良造 本人

 

だからこそ、彼は完成する作品に「最高の仕上がり」と「長く使い続けられる丈夫さ」を求めます。単なる素材として木を扱うのではなく、一つの「生命あるもの」として正面から向き合う姿勢が、川北良造の根底にあります。それは比喩にとどまらず、制作の過程において木目が呼吸をし、芯が応えるように、木そのものが生きていることを実感するからこそ芽生える感覚なのです。

 

木を削るという行為の裏には、生命を宿した素材との対話があります。削り出されるたびに立ち現れる文様や質感を尊び、最後には木と共に生きた証を作品として結晶させる。その一点一点に、木への深い敬意と感謝が込められているのです。川北良造の挽物は、単なる工芸品ではなく、木と人との真摯な関わり合いから生まれた「生きた美」と言えるでしょう。

 

 

川北良造 工房にて

川北良造 工房にて

 

挽物の初期工程である「荒挽き」が終わると、木の中から美しい木目が現れ、作品のおおよその形も見えてきます。そこから川北良造は、2か月から半年という長い時間をかけて、自然乾燥の過程へと移ります。しかしこの乾燥のあいだに木は収縮し、作り手が意図していた大きさや形は必ず「狂い」を生じます。木は伐られて水分を失ってもなお、動こうとし続ける。つまり、木は依然として生きているのです。

 

川北は、この木の本質を「生きているからこその狂い」だと理解しています。そして木工芸作家の仕事とは、この生き物としての木と正面から向き合い、時に「戦う」営みだと語ります。しかしその「戦い」は決して木を押さえ込むものではありません。無理に形を固定しようとせず、木が動こうとする力を受け入れ、むしろ十分に狂わせる。その過程こそが、木の生命力を尊重する姿勢にほかなりません。

 

川北良造 欅神代桂双友鉢

川北良造 欅神代桂双友鉢

 

川北良造にとって、木工芸とは自分の意図通りに木を従わせるものではなく、木そのものが秘めた可能性を引き出し、それを形として顕すための手助けであると言えるでしょう。木と作家のあいだにある緊張と調和、その中から生まれる作品は、素材の生命を受け継ぎながら、唯一無二の存在となります。川北の挽物は、木工芸の技術と自然への畏敬が結晶した「生きた器」であり、その美は木と人との真摯な対話の証しなのです。

 

川北良造は木地師の家に生まれましたが、両親から家業を継ぐように強いられることはありませんでした。子どもの頃から仕事場のそばで遊び、冬の寒い日にはカンナくずの中に潜り込んで眠ってしまうこともあったといいます。小学校の高学年になると、親のいない隙に仕事場へ入り込み、見よう見まねで木を挽こうとしました。刃先を折ってしまえばカンナくずの中に隠してしまう。そんな悪戯を父に咎められることはなく、むしろ遊びの延長として自然に木と向き合う時間を重ねていきました。やがてコマを挽けるようになると、職人たちから「木には芯があり、その芯を真ん中に据えればぶれずに長く回る」と教えられ、遊びの中で木の本質を学びとっていきます。中学を終える頃には、すでにひと通りの技術を身につけていたのです。

 

 

川北良造 神代欅嵌装鉢

川北良造 神代欅嵌装鉢

 

川北の故郷・山中は古くから漆器の産地として知られ、子どもたちは自然と木地や塗り、蒔絵など家業を継ぐ環境にありました。母の勧めもあって、彼は当初、木地師の家に生まれながら蒔絵を学ぶことになります。山中の漆器工補導所に通い、まずはスケッチから学び始めました。しかし2年目を迎える頃、心の内に「自分が本当に継ぐべきは父の仕事ではないか」という思いが芽生えます。そして補導所を中退し、父のもとで本格的に木地師としての道を歩み始めました。

 

このように川北良造の原点には、木と遊び、木と学び、そして木とともに育った幼少期の体験が深く息づいています。強い意志というよりも、木に寄り添うような自然な流れの中で、やがて人間国宝となる木工芸の道が形づくられていったのです。

 

川北良造はまず、木地師である川北家の本家へ修業に出ました。しかし待っていたのは来る日も来る日も雑用ばかり。「こんなことを習いに来たのではない」と不満を抱える日々が3年、4年と続いていきます。けれどもある時、「雑用にもきっと意味がある」と思い直し、どうすれば職人たちに喜ばれるか、どうすれば効率よく仕事をこなせるかを工夫するようになります。その心持ちの変化が、彼を重宝される存在へと成長させていきました。

 

気がつけば8年が過ぎていました。その頃、職人仲間から「徳利袴を1日に600個挽ければ一人前だ」という自慢話を聞き、挑戦心がむくむくと湧き上がります。父からは「早く挽く方法を教えてやろう」と目覚まし時計を手渡され、「秒針と競争しろ」と励まされました。その言葉を胸に挑戦を重ね、600個はすぐに達成。1か月ほどで1,000個まで到達します。しかし、やがて腕が動かなくなり、自らの限界を知ることになりました。

 

挑戦はこれで終わりません。山中は千筋や平筋、籠目筋といった「筋物挽き」で知られる産地でした。40歳になった良造は「どれだけ細かく筋を挽けるか」という課題に挑みます。結果、わずか1ミリの幅に8本の筋を刻むことに成功。しかし10本はどうしても実現できず、限界の厚い壁を痛感します。

 

それでも彼は笑ってこう言います。「好奇心が強いんですね。人がやれないことをやってみたくなるんです(笑)」。木と向き合う姿勢は常に挑戦的でありながらも、遊び心や探究心に支えられていたのです。

 

 

 

川北良造 縞黒檀中棗

川北良造 縞黒檀中棗

 

砂磨きされフキ漆で仕上げられています。木工芸加賀山中の人間国宝川良造の晩年の作品で底に在印も有ります。

 

 

川北良造の買取でよくある質問

 

Q.1点でも買取りしていただけますか?
A.1点でも買取り可能ですが、品物により出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。

 

Q.本物か偽物か分かりませんが買取りしていただけますか?
A.川北良造の作品は、当店が真贋を拝見させていただき判断させていただきますので、一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像をお送りいただく方法もございます。

 

Q.川北良造の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りしていただけますか?
A.もちろん出張鑑定いたします。お値段が合いましたら、買取りもさせていただきます。

 

Q.箱や箱書きが無いのですが買取りしてもらえますか?
A.共箱が無くても買取りは可能ですが、査定額は低くなってしまう可能性がございます。

 

Q.川北良造の作品は画像で査定していただけますか?
A.画像で判断できる品もありますが、簡易査定となります。画像査定が難しい場合は、実際に作品を拝見させていただきます。

 

Q.川北良造の作品ではありませんが買取りしていただけますか?
A.木工芸作品でなくても、絵画や骨董品など様々な物が買取り対象となります。

 

 

 

川北良造 略歴

 

1934年 石川県江沼郡山中町(現・加賀市)生まれ

 

1962年 第9回日本伝統工芸展入賞

 

1966年 第13回日本伝統工芸展日本工芸会長賞

 

1968年 第15回日本伝統工芸展日本工芸会長賞

 

1994年 重要無形文化財「木工芸」保持者

 

1999年 紫綬褒章

 

2004年 旭日中綬章

 

 

川北良造の買取で当社が選ばれる理由

 

1.当社は人件費や運営のコストを削減しておりますので、その分高価買取が可能になります。

 

2.創業昭和25年より、秘密厳守にて買取させ頂いております。

 

3.川北良造の作品のオークションデータに基づいて適正価格で買取りさせて頂きます。

 

4.都合があえば即日でも出張買取に伺わせていただきます。

 

5.従業員ではなく、店主自らが鑑定に伺わせていただきます。

 

 

 

川北良造 査定価格におけるポイント

 

川北良造の作品は同じ様な作品であっても、査定額は大きく異なってきます。

幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。

 

作品の種類

 

川北良造先生はの作品は、盆や鉢に高値の査定価格がつきます。

 

市場では、10万円ぐらいが相場です。5万ぐらいの買取相場です。

 

保存状態

 

腕物や盆などは使いすぎると汚れてしまい査定価格が下がります。箱が汚れているのも査定価格が下がります。

 

作品の出来・不出来

 

川北良造の作品は珍しい木材の作品が評価されます。

 

川北良造展などの展示会での掲載作品であると高い評価が出来ます。

 

 

制作年代

 

川北良造先生の作品は、初期の作品よりも後期の作品の方が査定価格が上がる傾向にあります。

 

※このように同じ川北良造の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。 また、相場(業者間での流通価格)も変動します。

 

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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。

 

美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。

 

どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。

 

裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。

 

北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。

 

出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。

 

まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】

 

愛知県名古屋市中区門前町2-10

 

電話052(251)5515

 

営業10:00-18:00

 

 

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