2025年5月29日
掛軸の使い方・掛け方・外し方・飾る場所について 掛軸買取コラム9
掛軸は、日本の伝統的な美術作品の一つとして多くの人から知られています。
しかし、いざ飾るとなると「どこに掛ければ良いのか」「どうやって飾れば良いのか」と悩むことも多いのではないでしょうか。
このコラムでは、掛軸の具体的な掛け方、飾る場所についてご説明いたします。
掛軸の使い方・掛け方・外し方・飾る場所
掛軸の掛け方|飾り方と手順をわかりやすく解説
掛軸を掛けるために必要な道具を確認する
掛軸を美しく飾るには、本体のほかに以下の道具を準備する必要があります。事前にすべて揃っているかを確認しましょう。
掛け緒(かけお)
掛軸本体に付属し、飾る場所に吊るすための紐です。
金具
掛軸の釣り紐を支えるため、壁に取り付けて使用します。
矢筈(やはず)
長さおよそ1mの棒で、先端が二股に分かれています。二股部分に掛け緒を引っ掛け、掛軸を持ち上げる際に使用します。
掛軸の掛け方|基本の手順
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巻紐(まきひも:掛軸を巻き留めるための紐)の端をそっと引き、ほどきます。
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巻紐を掛軸の背面側へ回し、右端へ寄せておきます。
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掛軸を床などに広げ、半分ほど開きます。
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風帯(ふうたい:掛軸下部に垂れる細長い布)を下へ真っ直ぐに伸ばします。
※強い折り目がある場合は、指で優しく押さえながら伸ばしましょう。 -
掛軸の中央部分を軽く持ち、もう一方の手で矢筈を持ち、掛け緒に引っ掛けます。
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掛けたまま持ち上げ、あらかじめ壁に取り付けた金具に掛け緒を掛けます。
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矢筈を外して床に置きます。
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掛軸の両端を持ち、ゆっくりと最下部まで丁寧に広げます。
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飾り終えたら、少し離れた位置から掛軸全体を眺め、水平や左右のバランス、高さを確認します。
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最後に、風帯の形を整え、美しく仕上げます。
掛軸の外し方|丁寧な取り扱い手順
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掛軸の横に矢筈を立てかけます。
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掛軸の下部両端を持ち、風帯の下あたりまで静かに巻き上げます。
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中央を軽く支えつつ、矢筈を持ちます。
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矢筈を掛け緒に引っ掛け、掛軸を持ったままそっと床に下ろします。
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矢筈を外し、風帯をやさしく織り込みます。
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風帯を織り込んだ後、掛軸全体を端から丁寧に巻きます。
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片手で掛軸を支え、もう一方の手で巻紐を巻きつけます。
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巻紐を掛け緒の下に通し、さらに掛軸の反対側の下部へ通してまとめます。
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最後に巻紐の長さと形を整えます。
掛軸を掛ける場所の選び方|飾り方のコツ
掛軸の雰囲気にふさわしい空間に飾る
掛軸は、和の趣を醸し出す伝統的な美術品です。
和室や仏間のような落ち着いた空間に飾ることで、その美しさが一層引き立ちます。
洋室で飾る場合でも、和モダンなインテリアと掛軸のデザインを調和させることで、洗練された印象に仕上がります。
直射日光を避ける
掛軸は紫外線に弱いため、直射日光の当たる場所を避けましょう。
柔らかな間接光のもとで飾ることで、掛軸を長く美しい状態に保つことができます。
鑑賞者の目線を意識する
掛軸を飾る際は、高すぎず低すぎず、見る人の目線に自然に合う高さを意識しましょう。
バランスよく飾ることで、より自然な鑑賞体験を提供できます。
高温多湿な環境は避ける
湿気の多い場所では、掛軸にカビやシミが生じるおそれがあります。
風通しの良い、湿度の安定した場所を選んで飾りましょう。
まとめ|掛軸を美しく掛けるために
掛軸を掛ける・外す際は、作品に負担をかけないよう、丁寧な手順を守りましょう。
また、飾る空間についても、掛軸の保存環境やインテリアとの調和を意識して選ぶことが大切です。
掛軸の掛け方や飾り方を正しく実践することで、より一層、空間に品格と風雅をもたらすことができるでしょう。
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