2025年5月12日
康有為(爲)(こうゆうい) の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の掛軸買取りブログ
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康有為 本人 Kang Youwei
康有為/Kang Youwei 1858年~1927年は、清末から中華民国初期にかけて活躍した中国の思想家・政治改革家・書家です。科挙に合格した儒者でありながら、西洋思想を積極的に導入し、清朝の近代化を目指した人物です。
主な思想と功績は、変法運動の主導者 「中体西用(中華の精神を根本とし、西洋の制度を用いる)」という考え方を乗り越え、より積極的に西洋的改革を導入すべきだと主張しました。 『大同書』の著者 世界の国家や私有制度の廃止、貧富・身分・人種・国境の差を超えた理想社会「大同世界」の構想を描いた著作です。空想的とも言われましたが、ユートピア思想として高く評価されます。 儒教の改革者 『孔子改制考』では、孔子を保守的な思想家ではなく、革新的な政治改革者として再解釈し、儒教を近代的に再編成しようとしました。
康有爲 行書自作七絕 康有為 興州の詩
書家としての評価は、康有為は書家としても知られ、碑学派(北碑中心の書風)を称揚し、清末の金石学ブームに乗って、書道界にも影響を与えました。弟子に梁啓超(りょうけいちょう)は康有為の高弟で、変法運動やその後の思想界において大きな役割を果たします。
『大同書』について
『大同書(だいどうしょ)』は、康有為が晩年に構想し、理想社会の青写真として著した思想書です。その内容は非常に先進的で、当時の中国のみならず、現在の視点から見ても驚くような理念が多く含まれています。
背景と特徴
『大同書』は、儒教経典の『礼記』にある「大同世界」という理想社会像を発展させたものです。 康有為は「人類は進化する」という進化論的な歴史観を持ち、国家・階級・家族制度の廃止を説きました。 科学技術の発展によって、労働や貧困、戦争、差別は克服できると信じ、未来社会では「世界政府」が成立すると主張しています。
内容の一部(要約)
国家の消滅、国境をなくし、戦争や外交の対立を根絶する。
私有財産の廃止土地や資源を共有し、富の集中を防ぐ。
家族制度の解体
結婚・出産を個人の自由とし、子どもは社会全体で育てる。
教育・医療の無償化
すべての人が等しく受けられる制度を整備する。
人種・性別・宗教の平等
あらゆる差別を撤廃し、人類を「一つの家族」とみなす。
※ 中国ではその極端な革新性のため、発表当時は理解されにくく「空想的社会主義」とも評されました。 しかし、近年では「アジア的ユートピア思想」として再評価され、グローバルな人権・平和思想の先駆けと見なされています。
康有為 /Kang Youwei 書道対句集經石峪五言聯
書家としての康有為
康有為は思想家であると同時に、清末の書道界を刷新した大書家でもあります。
◆ 書風と主張
碑学派を主張:康有為は、楷書や行書中心の帖学(ちょうがく)に対して、魏碑・漢碑などの力強い石刻書体を重視しました。
古典尊重と革新:彼は「六朝碑」「北魏碑」などを研究し、その骨太で迫力ある線質を自らの書に取り入れました。 特に『張猛龍碑』や『石門頌』などを模範としました。
◆ 代表的な書作品
その多くが条幅(じょうふく)や対聯(たいれん)として残っており、力強く個性的な筆致で知られます。 彼の作品には、政治思想家としての「意志」が滲み出ており、単なる技巧を超えた存在感があります。
康有為 篆書 雲石 Kang Youwei 『伝書』
康有為と日本との関係
1. 戊戌政変後、日本への亡命
(1898年) 1898年、戊戌の変法(百日維新)の失敗後、西太后ら保守派のクーデターにより、康有為は命の危険を感じて国外逃亡。日本はその最初の亡命先となりました。 康有為の弟子である梁啓超も同様に日本へ逃れ、二人は東京で再会し、亡命先としての日本を拠点に活動を展開していきます。
2. 日本の知識人・政治家との交流
康有為は亡命中、日本の政治家・学者・新聞人らと深く交流しました。 主な人物との関係 犬養毅(後の総理大臣) 康有為・梁啓超と親しく、日本政府への働きかけなどでも協力しました。 徳富蘇峰(とくとみそほう) 明治時代の有力ジャーナリスト・思想家。康有為の改革思想に理解を示し、雑誌『国民之友』などで中国改革を支援。 頭山満(とうやまみつる)や宮崎滔天(みやざきとうてん) アジア主義的な立場から、中国の清朝打倒・改革運動を支援。康有為とは思想的には異なるものの、共闘関係にありました。
改革思想と日本の影響
康有為は、日本の明治維新をモデルとし、それを中国に応用しようとしました。特に「立憲君主制」や「教育制度の近代化」、「議会制度」などに注目しました。 『大同書』などの構想にも、日本の西洋技術導入や中央集権的な制度改革が影響しています。
日本での活動
政治宣伝活動
東京を拠点に『清議報(せいぎほう)』などの新聞や雑誌で改革を主張。日本語・中国語両方で発信。
講演・出版活動
各地で講演を行い、出版物を通じて思想を中国本土に伝えるための活動も行いました。
日本政府の姿勢
日本政府は康有為を庇護しましたが、日清関係や中国内部の政治的緊張に配慮して制限も加えるようになります。 特に辛亥革命後、康有為が「清朝復活(帝政復辟)」を唱えたことで、日本国内の一部の支援者とは対立も生まれました。
総括
康有為にとって日本は、単なる亡命先ではなく、思想形成・運動展開・人的交流の重要拠点でした。 彼の政治思想やユートピア的構想には、明治日本の近代化体験と、アジア主義的な国際思想が強く影響を与えています。
康有為の買取でよくある質問
Q.1点でも買取りしていただけますか?
A.1点でも買取り可能ですが、品物により出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。
Q.本物か偽物か分かりませんが買取りしていただけますか?
A.康有為の作品は、当店が真贋を拝見させていただき判断させていただきますので、一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像をお送りいただく方法もございます。
Q.康有為の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りしていただけますか?
A.もちろん出張鑑定いたします。お値段が合いましたら、買取りもさせていただきます。
Q.箱や箱書きが無いのですが買取りしてもらえますか?
A.共箱が無くても買取りは可能ですが、査定額は低くなってしまう可能性がございます。
Q.康有為の作品は画像で査定していただけますか?
A.画像で判断できる品もありますが、簡易査定となります。画像査定が難しい場合は、実際に作品を拝見させていただきます。
Q.康有為の作品ではありませんが買取りしていただけますか?
A.書や絵画作品でなくても、骨董品など様々な物が買取り対象となります。
康有為の買取で当社が選ばれる理由
1.当社は人件費や運営のコストを削減しておりますので、その分高価買取が可能になります。
2.創業昭和25年より、秘密厳守にて買取させ頂いております。
3.康有為の作品のオークションデータに基づいて適正価格で買取りさせて頂きます。
4.都合があえば即日でも出張買取に伺わせていただきます。
5.従業員ではなく、店主自らが鑑定に伺わせていただきます。
康有為 査定価格におけるポイント
康有為の作品は同じ様な作品であっても、査定額は大きく異なってきます。
幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。
作品の種類
康有為先生の作品は、伝来や旧蔵者がはっきりしていると作品に高値の査定価格がつきます。
100万円から300万円ぐらいの買取相場です。
保存状態
シミや痛み、汚れているのも査定価格が下がります。
作品の出来・不出来
軸装の仕立てが良いと評価されます。共箱や箱書きにより値段が変わります。
康有為の展示会での画集掲載作品であると高い評価が出来ます。
制作年代
康有為の作品は、状態の良い作品が高値で取引されております。
※このように同じ康有為の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。 また、相場(業者間での流通価格)も変動します。
康有為/Kang Youwei 略歴
1858年
広東省南海県に生まれる。
1895年
日清戦争敗北後の講和条約(下関条約)に反対し、同志とともに「公車上書(こうしゃじょうしょ)」を提出。清朝の制度改革を上奏。
1898年
光緒帝の信任を得て、戊戌(ぼじゅつ)の変法(百日維新)を主導。政治・教育・軍制などの抜本的改革を推進。 同年 西太后ら保守派のクーデターで改革は失敗し、康有為は亡命(日本などに逃れる)。
1905年
清朝廃止後の制度として立憲君主制を提唱し、皇帝制度の存続を主張(保皇派)。
1911年
辛亥革命による清朝の崩壊後は、復辟運動(皇帝復活)にも関与。 1927年 亡命先の青島で死去。
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