2024年12月18日
各務周海の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ
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桃山時代の黄瀬戸の名品が焼かれた窯下窯で胆礬(タンパン)の抜けた油揚手の小さな陶片を見つけ、その美しさに惚れ込み黄瀬戸への挑戦を始められたという陶芸家の各務周海。
桃山の陶工に思いを馳せて、様々な黄瀬戸釉を試す中でたどり着いたのは地元恵那の栗の樹皮です。裏山の雑木林の土灰とこの栗皮灰をほどよく合わせて潤いのある黄瀬戸釉を作りました。 何よりも苦心したのは僅かな差異が大きく釉調を変える焼成でした。
しっかりと焼き、それでいて艶やかな釉調、柔らかな土肌、鮮やかな胆礬は各務周海が作陶して窯から生まれでました。
各務周海の作品はいまだに多くの数寄者を魅了しています。
井上家旧蔵のアヤメ手銅羅鉢
不昧伝来の宝珠香合
益田鈍翁旧蔵の難波茶碗
上記の3点は黄瀬戸の名品といわれています。 それらは艶やかでしっとりとした「油揚手」の美しい肌が格調高く、焦げや銅緑色の胆礬が見事です。
これらは桃山時代、美濃山中の窯下窯で焼かれた物とされ、茶人のいう約束を兼ね備えている。 古田織部が愛した三拍子揃った黄瀬戸は伝世品が少ないことから、桃山時代に大萱付近に集結し、 素直に美しいものを作り遺していった名陶工でも難しかったに違いない。
昭和7年、窯下窯で文禄二年銘の黄瀬戸破片を発掘した加藤唐九郎でさえ、この黄瀬戸の作陶の難しさを知った。 時代を経て、この窯下窯で、胆礬の抜けた油揚手の小さな陶片を見つけた各務周海もその美しさの虜になり、 油揚手の黄瀬戸に挑む決意をしました。 アヤメ手の輪花鉢や宝珠香合など黄瀬戸の名品を拝見すると、焦げとともに釉が輝いています。 それはしっかりと焼ききった証拠です。発掘時の感動を心に
各務周海 本人
「黄瀬戸にはしっかりと焼けた焦げが不可欠。土が汚れたり、壊れやすくならないように充分焼けて、 しかも尚、軟らかい感じのする土味に焼けると、黄瀬戸は釉に変化や深みが出て、表情が増す。そのような黄瀬戸の余情、余韻のある幽玄美にひかれる。最も日本的なやきものと思う」
という各務周海の陶芸作品は指の甲で叩くとカンカンと歯切れのよい音がする。 そして桃山陶工が身近な材料で調合したであろう黄瀬戸釉。 化学的な調合を好まない各務周海もまた同時に多くの灰を試みたなかで、地元恵那の栗に注目し、 その樹皮が適していることを突き止めました。
恵那の陶房に訪ねた時、軒下に高々と積み上げられていた栗の樹皮は壮観です。 栗皮灰は一般に使われて来た原料ですが、これを焚いて白い灰にならぬように注意して黒目の灰とします。 裏山の雑木林の土灰とこの栗皮灰をほどよく合わせて黄瀬戸釉を作りました。
各務周海 黄瀬戸茶碗
出来の良い黄瀬戸を焼成するのは土や釉だけの問題ではなく、桃山時代の黄瀬戸は大窯(穴窯)の序冷によって油揚手を形成する。 一つずつ施釉された作品を匣鉢に入れて穴窯で焼成しますが、窯出しの時、隣り合わせの作品ですら、 釉調が違うほど微妙な黄瀬戸は焼きの工夫が不可欠で、志野を焼成するより難しいとされ、陶工泣かせのです。 じっくり焼きこんだ窯焚の結果、柔らか味のある艶やかな黄瀬戸の釉肌に余情のある抜け胆礬が発色した格調高い「黄金の黄瀬戸」を見事に再現されました。
しかし、その造形は桃山の写しではない。
「胴紐の茶碗や銅鑼鉢など、皆がやっとるで‥‥」
頑なに桃山の黄瀬戸にみられる造形そのものの写しはしない、自分独自の陶芸作品作る気代の陶芸家でした。
各務周海の買取でよくある質問
Q.1点でも買取りしていただけますか?
A.1点でも買取り可能ですが、品物により出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。
Q.本物か偽物か分かりませんが買取りしていただけますか?
A.各務周海の作品は、当店が真贋を拝見させていただき判断させていただきますので、一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像をお送りいただく方法もございます。
Q.各務周海の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りしていただけますか?
A.もちろん出張鑑定いたします。お値段が合いましたら、買取りもさせていただきます。
Q.箱や箱書きが無いのですが買取りしてもらえますか?
A.共箱が無くても買取りは可能ですが、査定額は低くなってしまう可能性がございます。
Q.各務周海の作品は画像で査定していただけますか?
A.画像で判断できる品もありますが、簡易査定となります。画像査定が難しい場合は、実際に作品を拝見させていただきます。
Q.各務周海の作品ではありませんが買取りしていただけますか?
A.陶芸作品でなくても、絵画や骨董品など様々な物が買取り対象となります。
各務周海 略歴
1941年
岐阜県恵那郡長島町永田にて生誕
1963年
駒澤大学を卒業する
1964年
駒澤大学仏教学部禅学科卒業 岐阜県陶磁器試験場工業技術工芸科に入所
1966年
同科を卒業 多治見市市之倉の幸兵衛窯に従事 五代 加藤幸兵衛氏に薫陶を受ける 鈴木道雄氏に釉薬の基礎を学ぶ
1968年
独立して、穴窯を築窯する
1967年
生家に工房・ガス窯を築き独立
1973年
小田急百貨店にて初個展 以後、主に志野・黄瀬戸の研究を進め個展を中心に活動
1980年
研究を続けてきた黄瀬戸の穴窯による本格焼成を始める
2003年
NHK「器夢工房」に出演
2006年
しぶや黒田陶苑 各務周海展-黄金のやきもの- 2008年 しぶや黒田陶苑 各務周海展
2009年
交通事故により急逝
2019年
京都 野村美術館にて回顧展 神戸 ギャラリー壺屋にて遺作展
各務周海 志野茶碗
各務周海の買取で当社が選ばれる理由
1.当社は人件費や運営のコストを削減しておりますので、その分高価買取が可能になります。
2.創業昭和25年より、秘密厳守にて買取させ頂いております。
3.各務周海の作品のオークションデータに基づいて適正価格で買取りさせて頂きます。
4.都合があえば即日でも出張買取に伺わせていただきます。
5.従業員ではなく、店主自らが鑑定に伺わせていただきます。
各務周海 査定価格におけるポイント
各務周海の作品は同じ様な作品であっても、査定額は大きく異なってきます。
幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。
作品の種類
各務周海先生の作品は、黄瀬戸の作品に高値の査定価格がつきます。
5万円から15万円ぐらいの買取相場です。
保存状態
茶碗などは使いすぎると汚れてしまい査定価格が下がります。箱が汚れているのも査定価格が下がります。
作品の出来・不出来
各務周海の作品は茶碗の作品が評価されます。
織部、志野、黄瀬戸などの徳利やぐい呑みの作品が高値で取引されます。
各務周海展などの展示会での掲載作品であると高い評価が出来ます。
制作年代
各務周海先生の作品は、初期の作品も取引されております。晩年の作品が査定価格が上がる傾向にあります。
※このように同じ各務周海の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。 また、相場(業者間での流通価格)も変動します。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話052(251)5515
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