2024年10月31日
十四代酒井田柿右衛門の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取ブログ
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十四代酒井田柿右衛門は、有田焼の「柿右衛門様式」を継承する陶芸家です。このスタイルは、白い磁器の背景に明るい赤を基調とした色彩で、野生の草花を細密にスケッチしてから様式化して描くという特徴があります。 この独特な作風により、平成13年には色絵磁器の分野で国の重要無形文化財、つまり人間国宝に認定されました。
十四代酒井田柿右衛門 本人
十四代酒井田柿右衛門 濁手桜紋壺
初代酒井田柿右衛門は乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付けるという柿右衛門様式と呼ばれる磁器の作風を確立しました。
柿右衛門様式の作品はヨーロッパなどにも輸出されマイセン窯などでは模倣品も作られました。
主に大和絵的な花鳥図などを題材として暖色系の色彩で描かれ、非対称で乳白色の余白が豊かな構図が特徴です。
上絵の色には赤・黄・緑、そして青・紫・金などが用いられます。
また、器の口縁に「口銹」と言われる銹釉が施されている例も多いです。同じ有田焼でも、緻密な作風の鍋島様式や寒色系で余白の少ない古九谷様式と異なり、柔らかく暖かな雰囲気を感じさせます。
十四代酒井田柿右衛門の買取でよくある質問
Q.1点でも買取りしていただけますか?
A.1点でも買取り可能ですが、品物により出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。
Q.本物か偽物か分かりませんが買取りしていただけますか?
A.十四代酒井田柿右衛門の作品は、当店が真贋を拝見させていただき判断させていただきますので、一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像をお送りいただく方法もございます。
Q.十四代酒井田柿右衛門の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りしていただけますか?
A.もちろん出張鑑定いたします。お値段が合いましたら、買取りもさせていただきます。
Q.箱や箱書きが無いのですが買取りしてもらえますか?
A.共箱が無くても買取りは可能ですが、査定額は低くなってしまう可能性がございます。
Q.十四代酒井田柿右衛門の作品は画像で査定していただけますか?
A.画像で判断できる品もありますが、簡易査定となります。画像査定が難しい場合は、実際に作品を拝見させていただきます。
Q.十四代酒井田柿右衛門の作品ではありませんが買取りしていただけますか?
A.陶芸作品でなくても、絵画や骨董品など様々な物が買取り対象となります。
14代酒井田柿右衛門 略歴
1934(昭和9)年8月26日、佐賀県西松浦郡有田町に、酒井田渋雄(のちの十三代酒井田柿右衛門)とツネの長男として生まれます。襲名までの本名は正(まさし)。
多摩美術大学日本画科に進み、絵画的な構想力や描画技術の基礎を習得します。
1958年に卒業すると帰郷し、祖父の十二代柿右衛門と父が復興させた「濁手(にごしで)」の製陶技術とともに、とくに祖父からは絵具の調合と絵付け技術を、父からは素地の成形と焼成技術を受け継ぎました。
作品としての発表は66年からで、一水会と西部工芸展に入選し、陶芸家としてデビューした。翌年には一水会で一水会会長賞を受賞。68年からは日本伝統工芸展にも入選を果たし、その後も日本伝統工芸展をはじめ、一水会や西部工芸展、さらには佐賀県展や九州山口陶磁展等で実績を積みます。
1970年にはヨーロッパに旅行して各国の美術館や窯業地を視察。また、柿右衛門初期におけるオランダ貿易と東西交通や、在欧作品と仿製品についても見聞を重ねた。71年日本工芸会正会員。この年、柿右衛門製陶技術保存会の「柿右衛門(濁手)」技法が重要無形文化財の総合指定を受けました。
1976年には技術保持団体として認定。同年、東京で初の個展を開催します。
1982年7月、父・十三代柿右衛門の死去にともない柿右衛門製陶技術保存会の会長に就任、同年10月には十四代柿右衛門を襲名しました。
1984年日本陶磁協会賞受賞
1986年には第33回日本伝統工芸展で「濁手山つつじ文鉢」が日本工芸会奨励賞を受賞した。この頃より海外において十四代柿右衛門展の開催機会が増え、「濁手」と呼ばれる独特の白素地に、赤絵を基調として草花を描いた作品の評価が高まりをみせます。
1992(平成4)年の第39回日本伝統工芸展では「濁手蓼文鉢」が二度目となる日本工芸会奨励賞受賞し、色絵磁器の陶芸家としての地位を確固たるものとする。翌年には国際陶芸アカデミー(IAC)名誉会員となります。
1960年を歳を過ぎたころより、地元陶芸団体等において要職に就き、後進の指導とともに、地域の陶磁文化発展のために力を注きます。
1998年、長年にわたる国際文化交流の功績により外務大臣表彰されます。
1999年には濁手の伝統的技法の伝承に努め、地域の文化発展と向上に貢献したことにより文部大臣賞表彰を受けます。その後も、作家として濁手を中心とした創作活動と、技術保存会会長として様式美の継承の両立をはかります。
2001年には父も受けることがなかった重要無形文化財「色絵磁器」(人間国宝)の保持者に認定された。
2005年、旭日中授章受章。2006年には有田町名誉町民の称号を受けます。十四代柿右衛門は、柿右衛門家の当主として、祖父と父が再興を成し遂げた「濁手」の技術を継承する。と同時に、独特の白地と柿右衛門伝統の赤絵を効果的に用いた優美な絵付と模様構成により独自の作風を築き上げ、濁手の新たな境地を切り拓いた陶芸家でした。
2008年前後に癌が見つかってからは治療しながら制作活動を続けていました。
2013年5月、急に体調が悪くなり佐賀大学医学部附属病院に入院します。それから約1か月後の6月15日、直腸がんと転移性肝腫瘍のため、死去しました。78歳没。死没日付をもって従五位に叙されました。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の洗面所に使用されている洗面鉢が遺作となりました。
14代酒井田柿右衛門 濁手紅葉文額皿
濁手は従来の青味がかった磁器の色に対し、米の研ぎ汁のようなミルキーホワイトに仕上げるのには大変な手間と労力を要します。
十四代酒井田柿右衛門 査定価格におけるポイント
十四代酒井田柿右衛門の作品は同じ様な作品であっても、査定額は大きく異なってきます。
幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。
作品の種類
十四代酒井田柿右衛門先生の作品は、華やかな草花模様の作品が高値の傾向にあります。
細かい絵付けの作品に高値の査定価格がつきます。
15万円から200万円ぐらいの買取相場です。
作品は大きければ大きいだけ高値が付く傾向にあります。300万円の高値が付いたこともあります。
保存状態
茶碗などは使いすぎると汚れてしまい査定価格が下がります。箱が汚れているのも査定価格が下がります。
作品の出来・不出来
色彩が鮮やかな作品が高値で売れる傾向にあります濁手の作品が高値で取引されています。
十四代酒井田柿右衛門展などの展示会での掲載作品であると高い評価が出来ます。
制作年代
十四代酒井田柿右衛門先生の作品は、初期の作品よりも後期の作品の方が査定価格が上がる傾向にあります。
※このように同じ十四代酒井田柿右衛門の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。 また、相場(業者間での流通価格)も変動します。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
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まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
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