2013年12月21日
北大路魯山人の志野鉢
北大路魯山人の志野鉢
薄造りで淡いピンクにあがっていて最小限の絵付けが施されている。
一見、何の変哲もない作品であるが料理を盛ると、料理と器が引き立たせ合うでしょう。
1927年(昭和2年)には宮永東山窯から荒川豊蔵を鎌倉山崎に招き、魯山人窯芸研究所・星岡窯(せいこうよう)を設立して本格的な作陶活動を開始する。
1928年(昭和3年)には日本橋三越にて星岡窯魯山人陶磁器展を行う。
1946年(昭和21年)には銀座に自作の直売店「火土火土美房(かどかどびぼう)」を開店し、在日欧米人からも好評を博す。
1951年(昭和26年)に結婚したイサム・ノグチ・山口淑子夫妻を一時星岡窯に寄寓させた。
1954年(昭和29年)にロックフェラー財団の招聘で欧米各地で展覧会と講演会が開催され、その際にパブロ・ピカソ、マルク・シャガールを訪問。
1955年(昭和30年)には織部焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されるも辞退。
1998年(平成10年)、管理人の放火と焼身自殺により、魯山人の終の棲家であった星岡窯内の家屋が焼失した。