2024年9月13日
秋の訪れとともに、心温まる一杯のコーヒーが恋しくなりますが……. 北岡技芳堂の骨董品買取ブログ
秋の澄んだ空気を感じながら、温かいコーヒーを楽しむひとときは格別ですね。
しかし、コーヒー豆の価格が高騰しております。何故かと言いますと、気候変動によるコーヒー生産地の異常気象や、新型コロナウイルスによる物流の混乱で価格高騰しております。
それから、特にアジア諸国を中心に、コーヒー文化が普及し、消費量が急速に拡大している事も、価格に影響を与えています。 秋の夜長、リラックスしながらの一杯のコーヒーが少し贅沢に感じられるかもしれませんが、この背景には、自然環境や国際情勢の変化が深く関係してきます。
コーヒー豆は高級品種とされるアラビカ種と、インスタント用に使われるロブスタ種が代表品種です。
価格上昇はまずアラビカ種で始まり、ブラジルでは2021年に害虫が発生し大減産となりました。アラビカ種と比べて安価なロブスタ種に需要が移り、一旦は価格が落ち着いていました。
ところが、23年春以降に発生したエルニーニョ現象の影響による干ばつ被害で、今回はベトナムを主産地とするロブスタ種が大きく原産となった。
ロブスタ種コーヒー豆の国際価格の指標となるロンドン先物(中心、限月、11月先物)は8月30日に一時1トン5180ドルまで上昇し、初めて5000ドル代を突破しました。
収穫の端境期にあたる足元では、ベトナムの輸出も低迷しており、現物在庫の乏しさが意識されている。ベトナムでは23年に続き24年もコーヒー豆の生育期となる5月から6月ごろに、降雨量が非常に少なかった。一部ではコーヒー豆のみを食べる虫食いが発生したり、実になる前に花が枯れたりするなどの事態が発生した。
今秋以降の収穫も少ないのではとの懸念が広がっています。ロブスタ種の価値高騰は、一旦価格が落ち着いたアラビカ種にも連鎖しています。
アラビカ種コーヒー豆の国際価格の指標となるニューヨーク先物(中心、限月、12月物)も8月27日に一時1ポンド259,45ポンドまで上昇し、22年2月以来の高値をつけている。
安価なロブスタ種の需給逼迫に価格高騰につられて、高級品種とされているアラビカ種の値段も上昇している。生育状況も芳しくない。ブラジルやコロンビアなどの国でも雨が少ない状況が続いており、コーヒー豆の生産に必要な水分が十分に得られなかった。コーヒー豆は粒の大きさで区分されることが多いですが生産量としては変らないものの、豆が十分に成長しきれず大粒のものが少なく中粒のものや小粒が増えたらしいです。
コーヒー豆の木
私の考えは、日本人は価格が高騰したコーヒーより抹茶を飲もう
これから益々コーヒーの価格が高騰していけばコーヒーが飲めない時代が来るかもわかりません。抹茶は素晴らしい飲み物でしかも美味しいです。コーヒーの価格が高騰している今、抹茶はその代わりになる魅力的な選択肢としておすすめです。 抹茶は、茶道の精神を現す日本の伝統的な飲み物で、豊富な栄養素や抗酸化物質が含まれています。近年、抹茶は世界的にも大きなブームを巻き起こしています。その理由は、健康志向のこととともに、抹茶の持つ豊富な栄養価や多彩な使い方が注目されているためです。また、カフェインが穏やかに作用するため、エネルギーを長時間安定的に供給でき、リラックス効果があります。 その上、抹茶は伝統的な飲み物としてだけでなく、スムージーやデザート、スナック、さらにはコスメやスキンケア商品にも取り入れられるなど、世界中でその用途が広がり続けています。抹茶は日本の伝統文化を象徴する素晴らしい飲み物でありながら、その真価が日本国内では十分に認識されていない側面があり、日常的に取り入れている人は少ないのが現状です。 しかし、世界的に抹茶が健康志向のシンボルとして注目されている今だからこそ、日本人自身がその魅力を再発見する良い機会です。私は美術商で茶道具も商いますが、お茶碗に抹茶を入れて飲む文化は非常に素晴らしいと考えております。皆さんも一度、抹茶茶碗にお抹茶を入れてみてはいかがですか。
抹茶と茶碗
私は古いお茶道具を好んで使用しております。なかなか古いお道具でお茶を頂くのは良いものですよ。
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