2007年6月21日
梅雨の窓
こんにちは、事務員Yです。毎日暑いですね、入梅し、湿度も上昇中で中々過ごしにくい
季節となってまいりました。
梅雨入りしたということで今回ショップにこんな作品を載せてみました。
その名も『梅雨の窓』...まんまですね、題名が。
作者は大森運夫先生です。ちょっと暗い感じもありますが、Yは一番上のカタツムリが
可愛らしくて非常に気に入ってます。子どもの顔も素朴で、梅雨の窓だけに雨降りなんで
しょうが表情は曇っていない感じがします。カタツムリがいないと未熟者のYにはきっと
『梅雨の窓』に見えなかったでしょう。カタツムリはなんとなく6月のイメージ生物っぽいです。
現実の世界はこの絵と違いどうも雨が少ないようですね、東京地方の貯水池が危ないとか
いろいろ聞こえてきます。確かに雨より晴れのほうがどちらかというと歓迎されますが、この
梅雨の時期ぐらいは降らないとやっぱり駄目なんですね。Yも雨降りが続くと洗濯が~とか
つい思ってしまいますが水があってこそ洗濯できるんですゼ!と言われそうです。
さて、事務員Yは先回申し上げたように丁稚なので毎日が勉強なのは当たり前といえば
当たり前なのですが、画廊に見えるお客様は絵に造詣が深く、博識な方が多いです。
接客していて頷く事しか出来ないこともあります、恥ずかしながら。ですからYにとっては
接客イコール勉強になります。Yがちっとも理解できないような絵についてもお客様との
お話でなるほどなあとまた、違った見方でその絵と向き合えたりもします。やはりお客様と
絵などについて芸術談義をしている店主を見ますと羨ましい限りです。美術商をプロと
しますとその対極にいるお客様はアマチュアという事になってしまいますが玄人跣の
お客様も多いです。そんな方がアマならYなんてどどうなるの?!って思ってしまいます。
けれど丁稚にもこれだけは店主には味わえないという楽しい事もあります。それは『知る』と
いう楽しみです。『空腹』が料理の最高の調味料なら『知る事』は人生の最高の調味料
だなと思います。...無知なのは決して威張れないんですけど(笑)
最後に、この雨の季節、なかなかお出かけすると言う気分になりにくいとは思われますが、
是非『梅雨の窓』を見にいらしてください。題名が題名だけにこの時期ご覧いただくのが格別
かと思われます。窓ごしでなく、お店の中でゆっくりご覧くださいね。