2025年5月5日

茶道初心者向け 基本の作法と茶道用語を分かりやすく解説します。茶道具買取コラム5

茶道は古くから伝わる日本の伝統文化の一つであり、茶道における作法や言葉は、その背後にある精神や哲学を反映しています。

本コラムでは、茶道の基本的な作法や、よく使われる言葉の意味について詳しく説明いたします。

 

 

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茶道の基本的な作法について

 

茶道における一連の所作は、自らの心を静め、相手への敬意を表すための重要な手段とされています。細かな作法は流派によって異なる部分もありますが、ここでは流派を問わず共通する基本的なマナーについてご紹介いたします。

 

席入りの心得

 

茶席に入る動作を「席入り」と呼びます。茶事や茶会に招かれた際は、まず手水鉢で手を清めるのが礼儀です。その後、茶室の入口で亭主(茶席の主催者)に「失礼いたします」と声をかけて一礼し、静かに入室します。座る際は、他の客の迷惑にならないよう気を配りながら、落ち着いて移動しましょう。

なお、亭主のすぐそばに座る客を「正客(しょうきゃく)」、一番遠くに座る人を「末客(まっきゃく)」と呼びます。 

 

挨拶の作法

 

全員が着席すると、亭主が客に向けて挨拶をします。その際、正客が出席者を代表して応答します。亭主がお辞儀をしたら、それに合わせて他の出席者も一緒に頭を下げるのが礼儀です。

 

和菓子のいただき方

 

挨拶が終わると、最初にお菓子が出されます。菓子を運んでくれた人が一礼したら、こちらもお礼の意を込めて軽く頭を下げます。亭主から「どうぞお召し上がりください」と勧められてから、手を伸ばすのが基本です。

 

お茶の頂き方

 

お菓子を食べ終えた頃に、お茶が運ばれてきます。茶碗が目の前に置かれたら、配ってくれた人に対してお辞儀をし、次の人にまだお茶が届いていなければ「お先にいただきます」と一言添えて、そちらにも礼を尽くします。その後、「お点前頂戴いたします」と言って頭を下げ、茶碗を両手で丁寧に持ち上げます。

飲む際は、茶碗を軽く回して正面を避けてから、ゆっくりと味わいながらいただきましょう。飲み終えた後は、口をつけた部分を指で軽く拭い、茶碗の正面を相手側に向けて戻します。

 

 

茶道で使われる主な用語一覧

 

▪️茶道では、日常生活ではあまり耳にしない独特な言葉が多数使われます。流派によって細かな違いはありますが、以下に一般的な用語とその意味をご紹介します。

 

一期一会(いちごいちえ)
一生に一度の出会いを大切にし、誠心誠意を尽くすこと

 

一服(いっぷく)
点てられた抹茶を一杯いただくこと

 

居前(いまえ)
亭主が茶を点てるために座る場所

 

薄茶(うすちゃ)
薄めに点てられた抹茶

 

大寄席(おおよせ)
多人数で催される形式の茶会

 

主菓子(おもがし)
練り切りや羊羹などの生菓子

 

懐石(かいせき)
茶事の際に供される正式な料理

 

釜(かま)
湯を沸かすための道具

 

通い畳(かよいだたみ)
亭主が茶室へ移動する際に使う畳

 

貴人畳(きにんだたみ)
床の前にある特別な畳

 

切止(きりどめ)
茶杓の柄の端部分

 

客畳(きゃくだたみ)
客が座る畳

 

客付(きゃくつき)
客に近い位置の座席

 

濃茶(こいちゃ)
濃いめに点てられた抹茶

 

茶道口(さどうぐち)
亭主専用の出入り口

 

捌く(さばく)
帛紗や古帛紗で道具を清める所作

 

三千家(さんせんけ)
表千家・裏千家・武者小路千家の総称

 

膝行(しっこう)
膝を使って前に進む動作

 

自服する(じふくする)
亭主が自ら点てた茶を自ら飲むこと

 

正客(しょうきゃく)
主賓として最上位の席に座る人

 

相伴する(しょうばんする)
正客とともに応対を受けること

 

真・行・草(しん・ぎょう・そう)
格式の程度を表す言葉すい切り抹茶を飲みきる際に音を立てること

 

席入り(せきいり)
茶会に参加し、席に入ること

 

建付(たてつけ)
襖の立てつけ、柱との当たり具合

 

茶入(ちゃいれ)
濃茶用の抹茶を入れる容器

 

茶事(ちゃじ)
正式なおもてなしとしての茶会

 

茶筅通し(ちゃせんとおし)
茶筅の状態を確認する動作

 

茶掃箱(ちゃはきばこ)
茶道具をまとめて収納する箱

 

亭主(ていしゅ)
茶会を主催する人

 

点前(てまえ)
客前で茶を点てる一連の所作

 

点前座(てまえざ)
亭主の点前用の座席

 

床(とこ)
掛軸や花などを飾る床の間

 

棗(なつめ)
薄茶用の抹茶を入れる容器

 

躙り口(にじりぐち)
茶室の小さな出入口

 

躙る(にじる)
手を使って膝で前進する動き

 

半東(はんとう)
亭主を補佐する役割の人

 

干菓子(ひがし)
水分が少なく日持ちするお菓子

 

縁高(ふちだか)
主菓子を盛る器

 

風炉(ふろ)
釜を据えるための台座風炉

 

先屏風(ふろさきびょうぶ)
手前座に立てる小さな屏風

 

縁(へり)
畳の端部分

 

松風(まつかぜ)
松林を吹き抜ける風の音、釜の湯音の表現にも用いる

 

末客(まっきゃく)
最も遠い位置に座る客

 

水指(みずさし)
茶碗を洗うための水を入れる道具

 

水屋(みずや)
茶事の準備を行う場所

 

水屋茶杓(みずやちゃしゃく)
抹茶を茶入れや棗に移すための道具

 

水屋壷(みずやつぼ)
水屋で使う水を溜める壺

 

利休七則(りきゅうしちそく)
千利休が定めた茶の心得七か条

 

炉(ろ)
湯を沸かすための囲炉裏

 

炉開き(ろびらき)
11月に行う、茶の湯の新年の儀式

 

炉縁(ろぶち)
炉の周囲にはめ込む枠材

 

和敬清寂(わけいせいじゃく)
和やかに、敬い合い、清らかに、静かに心を整える精神

 

※茶道には多くの作法や専門用語があり、それぞれに意味と歴史が込められています。初めての方でも、こうした基本を理解しておけば、茶会の場でも戸惑うことなく楽しむことができるでしょう。

 

 

まとめ|作法と用語を知ることで茶道がぐっと身近に

 

茶道は、ただお茶を飲むだけではなく、心を整え、相手を思いやる文化です。



基本の作法や言葉を理解することで、初めての茶席でも自信を持って振る舞えるようになります。

 

茶道に興味がある方は、ぜひこの機会に茶会への一歩を踏み出してみませんか?

 

あなたの“茶の湯の旅”が、心豊かな時間につながることを願っています。

 

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