2023年3月31日

松尾芭蕉の掛軸作品を買取り致します。

松尾芭蕉の掛軸を買取り致します。

松を芭蕉の買取価格を知りたい、高額査定をご希望でございましたら北岡技芳堂にお任せください 。

俳聖松尾芭蕉を他社よりも高い買取価格で査定しています。
豊富な買取実績がある北岡技芳堂では、松尾芭蕉作品を探しています。
もし松尾芭蕉の作品がお手元にございましたら、北岡技芳堂へぜひご相談ください。
松尾芭蕉の作品を無料査定し、少しでも高く、お客様にご満足いただける価格で買取いたします。

北岡技芳堂は様々な掛軸を取り扱っております。現在でも有名作家の掛軸は高値で取引されています。

今回は松尾芭蕉の掛軸をご紹介いたします。

 

松尾芭蕉像 小川破笠筆

松尾芭蕉像 小川破笠筆

 

松尾芭蕉の掛軸は偽物だらけで99%偽物です。

京都の有名書画商の大御所が、生涯に1回でも松尾芭蕉の真筆の掛け軸を扱う事が出来たら、その人は書画商での成功者だと言われるぐらいなかなか真筆がございません。

今回ご紹介する松尾芭蕉の掛軸は芭蕉の俳句が2首入っております。

 

松尾芭蕉筆 俳句入軸装

松尾芭蕉筆 俳句入軸装

最初、同業者が一番右に俳人山口素堂の素堂の文字が書いてありますのでこの書は山口素堂だと言った方もみえました。

(こちらの意見を言った先輩もこの道40年以上の大先輩)

私は以前から芭蕉全図譜を拝見してましたし、芭蕉全図譜に掲載されている作品を1点所持しておりましたので、わりと気にして芭蕉の書体を意識しておりました。

この芭蕉の掛軸は名古屋の骨董屋さんが何処かの旧家から買い求めた作品が市場に出て私が買い求めたので真筆であれば新発見でございます。

しばらく、私はワクワク芭蕉の掛軸を見ながら俳句を読み芭蕉が書いたであろう字面を毎日眺めておりました。

 

芭蕉全図譜

芭蕉全図譜

 

松尾芭蕉の書は、こちらの岩波書店の芭蕉全図譜に掲載されていたら真筆とされております。

 

 

私は、なかなか嘘けがないし、表具の布地や表装のセンスも良いし、箱もなかなかの良い箱に入っているし、間違いないと思っておりました。

しかし、今回の掛け軸には印が押してありませんし署名も歌の流れにしか入っておりませんのでなかなか真贋が難しいなと思いました。

 

そこで今回はテレビのなんでも鑑定団に出ていて、皆さんご存知の増田孝さんのご意見を伺いました。

増田先生のご意見は

松尾芭蕉の書状拝見しました。
画像を見るかぎりでは、真筆と判断いたします。
署名などはないのですが、筆法に不自然さはありません。
安心して見ていることができるものだと思います。

との事でした。

 

松尾芭蕉筆 俳句入掛軸

松尾芭蕉筆 俳句入掛軸

素堂

市《(まち)》に入てしはし心を師走かな
  

こふく食し木らふく飲し
  

花に貪り月にうえて
  

やを□かつゑもしなす年の

くれけれは

     

めてたき人の数にも入ン老のくれ

はせを

されはこそ

幾霜にこゝろはせをの松かさり

おなしく

おのふ《(能)》まてふり《(古)》にし人の顔若し

杉風

すら〳〵とやすくも立り門の竹

らんらん

増田先生が1箇所どうしても読めないと仰ってました。

 

伊賀鉄道上野市駅前立像

伊賀鉄道上野市駅前立像

 

 

私の先祖が伊賀上野出身で松尾芭蕉は伊賀出身ですので馴染みがあり常に意識の中にありました。

私は、美術品は常日頃から常に反復の様に何度も何度も考え作品を見てまた考える事が大事だと思っております。

松尾芭蕉の掛軸の真贋は鑑定所や鑑定家がいないので、基本的には自己判断になると思いますが、その中でも評価される作品とされない作品がございます。

結局のところ松尾芭蕉の書の真贋は知る人ぞ知る、わかる人には分かる世界だと思います。

どんな物にもそれは言えるのではないでしょうか?

しかし、分かる人には分かる世界はなんと魅力的で楽しい世界ではないでしょうか。

 

実際に毛筆で書を嗜んでいる人が、より分かると言っていた人がいたのも覚えております、私もその通りだと思います。しかし持って生まれたセンスや経験、感覚、神経質なまでの細かいところに気がつくかなどが必要だと思います。

これからも書の世界をじっくり味わいたいと思います。

 

簡単な松尾芭蕉の人生

1644年 0 才伊賀国(現在の三重県)で生まれる。 父親の松尾与左衛門は、この地域の有力者だったとされる。

1662 年18 才伊賀国を治めていた藤堂家の一族、藤堂良忠に仕える。 良忠と共に、北村季吟の下で俳諧の勉強を始める。

1666年 22 才主君である良忠がなくなったため、藤堂家から離れる。

1674 年30 才北村季吟から俳句の腕を認められ、彼の元を離れる。

1675 年31才 この頃から江戸に住み、多くの俳人と交流する。

1684年 40才 出生地の伊賀へ向けて「野ざらし紀行」の旅に出る。

1686年 42才 春の発句会で「古池や蛙(かわず)飛びこむ水の音」を詠む。

1689年 45 才弟子の河合曾良と「奥の細道」の旅に出る。 この旅によって、芭蕉の代表作となる多くの句が詠まれた。 また、訪れた地で多くの弟子を獲得することにも成功した。

1694年 50 才江戸から、伊賀、奈良、大阪へ向かい、大阪にて病死する。 葬儀には300人以上の弟子が参列したと言われている。

 

北岡技芳堂では松尾芭蕉の掛軸を買取いたします。

特に岩波書店の芭蕉全図譜に掲載されている作品がありましたら高値で買取いたします。

ご連絡をお待ちいたしております。

北岡技芳堂は様々な掛軸を買取り致しております。

下記のリンクからご紹介ページに行きます。

掛軸の買取りページ

 

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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
 
 
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
 
 
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
 
 
裁判所にも有効な書類を作成させて頂く事も出来ます。
 
 
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
 
 
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させて頂きます。
 
 
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
 
 
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
 
愛知県名古屋市中区門前町2-10
 
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2023年3月31日

山下清の絵画を買取り致します。

山下清の買取価格を知りたい、高額査定がご希望なら北岡技芳堂にお任せください 。

山下清作品を他社よりも高い買取価格で査定しています。
豊富な買取実績がある北岡技芳堂では、山下清の作品を探しています。もし山下清の作品がお手元にございましたら、北岡技芳堂へぜひご相談ください。
山下清の作品を無料査定し、少しでも高く、お客様にご満足いただける価格で買取いたします。

 

子供の頃は画家で一番有名なのが山下清と思っておりました。

 

山下清 本人写真

山下清 本人写真

 

 

テレビドラマで裸の大将放浪記 『放浪日記』を題材とし、関西テレビと東阪企画の共同制作・フジテレビ系で1980年(昭和55年)から放送されたフィクションのテレビドラマ作品で、芦屋雁之助が「放浪の天才画家・山下清」を演じた。

 

人気だったので何度か再放送をしたのでしょう、独特の個性とおにぎりを食べるしぐさが印象的でした。

 

 

山下清本人

山下清 本人写真

 

舞台版、およびパロディではなく社会福祉の面から清を追った映画版(1981年(昭和56年))もある。

元々は1964年(昭和39年)、雁之助が旗揚げした劇団「劇団 喜劇座」で当時、座付き作家だった藤本義一が、清と雁之助の風貌が良く似ていることを指摘し、それを基に雁之助主演の舞台劇「裸の大将放浪記」を書き上げて上演。大ヒットしたことがテレビドラマ化の原点である。

絵の良さというよりも当時はキャラクターが面白く人気になったのでしょう。

 

 

 

芦屋雁之助の山下清

芦屋雁之助が演じる山下清

子供の頃によく見たテレビドラマ

本人と似てますよね!

 

山下清 花火 色紙

山下清 花火 色紙

 

ペン画 、山下清のペン画は油性マーカーを使って描かれています。

ちぎり絵(貼り絵)とはまた違った印象を受ける作品が多くあります。

作品自体は記憶を頼りに制作されているため、一つひとつのペンの動きに一切迷いやためらいがありません。

まるで一筆書きのような動きが特徴的です。

ペン画のなかには黒一色のものから複数の色ペンが使われている作品もありました。

この様な作品が一般的には多く残されており市場に出てきております。

 

 

代表作品には「花火」や「東海道五十三次」、「桜島」、「富士山」などがあります。数々の作品を世に送りだし、現在も美術館では数多くの美術品が展示・紹介されています。

山下清の代表作の花火の作品です。

 

 

 

山下清 花火

山下清 花火

 

「長岡の花火」 出典元:@長岡花火デザインプロジェクト(株式会社中越) 長岡の花火(貼り絵)は1950年に制作された作品で、山下清が28歳の時の作品です。

大小さまざまな花火がとても印象的かつ特徴的で美しいです。水面には、打ち上げられた花火が写っています。多くの人々が集まっている様子も、とても繊細に描かれています。

この様な作品はほとんどありません、出ても数百万円するでしょう。

山下清は、いろ紙をちぎって点描画のように貼り込む色鮮やかで独特な貼り絵をはじめ、油彩画や陶器の絵付けなどさまざまな作品を数多く生み出した画家です。

16歳のときに銀座の画廊で開かれた個展で、洋画家の梅原龍三郎や安井曾太郎から「その美の激しさ、純粋さは、ゴッホやアンリ・ルソーに匹敵する」との称賛を受けたことから、「日本のゴッホ」として知られるようになりました。

18歳で放浪の旅に出て日本全国を回り、その旅の思い出を「放浪日記」に綴っています。 「放浪日記」は後に映画化、そしてドラマ化され、山下清は放浪の天才画家として広く知られるようになりました。

 

 

 

山下清蜻蛉

山下清蜻蛉

 

こちらの山下清の蜻蛉の色紙作品は鑑定に出してませんがおそらく真筆だと思われます。

私が購入した作品です。

額も古くシミも出てきてます。

鑑定機関がありますので鑑定をしてからですとより高値で購入させて頂く事ができます。

北岡技芳堂は、山下清の絵画作品を買取いたしております。

どんな作品でもまずはご連絡ください。

高値にて買取いたします。

鑑定人 山下清鑑定会

TEL.03-3278-1420

鑑定料 鑑定代 ¥10,000 (鑑定代のみ受付時にいただきます)

鑑定書代 色紙以下の大きさの作品 ¥20,000 (合計¥30,000)

色紙より大きい作品 ¥40,000 (合計¥50,000)

陶器 ¥30,000 (合計¥40,000)

貼絵 ¥40,000 (合計¥50,000)

 

 

山下清の簡単な経歴

1922年 3月10日東京・浅草区中町に生まれる。 3歳の時に重病を患い軽い言語障害、知的障害になる。

1928年 浅草の「石浜小学校」に入学する。

1934年 千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。独自の技法による貼絵をはじめた。

1939年 銀座「青樹社」での作品展で梅原龍三郎・安井曽太郎らの賞賛を受ける。

1940年 放浪の旅を始める。 1954年 鹿児島にて放浪生活を終える。

1959年 ヨーロッパ9ヵ国を訪問する。

1960年 全国名勝絵葉書コンクールに「新東京十景」が選ばれる。貼り絵の他・油絵・水彩画・陶磁器の絵付などの制作も手がける。

1971年 7月12日他界、49歳にて東京で歿

 

北岡技芳堂では、様々な絵画を買取り致しております。

 

まずは、下記から絵画買取ページを参考にしてください。

 

絵画の買取りページ

 

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骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
 
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2023年3月30日

井上有一全書業を買取り致します。

井上有一全書業

カタログレゾネ 全三巻完結 編纂におよそ10年の歳月を費やし、井上有一作品全3238点の図版・詳細資料を掲載した総2000頁におよぶカタログレゾネ全三巻を探しております。

 

書を揮毫する井上有一氏

書を揮毫する井上有一氏

 

売っていただける方がございましたらご連絡ください。

高価格にで買取致します。

井上有一全書業は限定500冊しかなくなかなかございません。

 

近年益々人気の井上有一は世界的に注目されております。

 

井上有一全書業

 

書籍名 井上有一全書業(全3巻)

ウナックトウキョウ  1996年

井上有一の死後10年以上が経過した1998年(沒1985年)に発売されたカタログレゾネです。

海上雅臣が編集をつとめ、杉浦康平が装本。

実験的な作品で、世界中にファンを持つ書道家で今も高い人気でございます。

井上有一全書業は1冊の定価が160000円。

限定500部で巻末にシリアルナンバー入りです。

購入者のリストも付属しておりました。

圧巻の作品群は見応え満点です。

当時、書い損ねられた方、その後、井上有一の存在を知った方が探し求めている書籍ですが、もともと発行部数も少なく、中古市場にほとんど出てこないことから人気の書籍となっています。

参考価格として30万円で買取いたします。

北岡技芳堂までご連絡ください。井上有一全書業を高値で買取いたします。

 

本だけではなく井上有一の真筆の書も買取いたしておりますので是非とも書をお持ちの方はご連絡ください。

 

井上有一の書の買取ページ

下記から

https://gihodo.jp/kaiga/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%9C%89%E4%B8%80/

 

井上有一展覧会図録など

その他井上有一の以下の展覧会の図録や作品集

(1)大きな井上有一展 yu-ichi werks 1955-85 海上雅臣

(2)井上有一作品集 貧

(3)生きている井上有一

(4)あしたの文字 研究 井上有一を中心に 国際シンポジウム基調論文集

などありますが、高値で買取が出来るのは、井上有一全書業(全3巻)だけでございます。

 

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2023年3月30日

比田井南谷の書を買取り致します。

比田井南谷の作品を買取致します。

 

比田井南谷の書は近年益々評価が上がってきております。

生活空間や趣味嗜好がここ10年ぐらいで変わりモダンな作品が今の若者の感性にピッタリあってきたのでしょう。

 

比田井南谷先生

比田井南谷 横顔写真

 

今から70年前は何が何だか全く理解されず一部の知識人だけの評価だったのではないか、私も20年前ですら全く売れないだろうなと思っていたと思います。

 

やはり草間彌生を初めとする現代アートがVUITTONにも取り上げられ抽象画が良いと10年ぐらい前から取り上げられて来ましたので書の抽象も注目され始めてきたからだと思っております。

 

なんともカッコイイ比田井南谷の書をご紹介します。

 

 

比田井南谷の書1

比田井南谷の書

 

 

比田井南谷の書

比田井南谷の書

 

心線作品第一・電のヴァリエーション

 1945年、(昭和20年)、比田井南谷は長い書の歴史の中で初めて文字を書かない書作品を制作し、翌年、義兄角浩の勧めで洋画界の「現代美術作家協会展」に発表した。

「心線作品第一電のヴァリエーション」と名付けられた作品は、毀誉褒貶を招きながらも書道界に大きな反響を呼んだ。

父天来の高弟である手島右卿や大沢雅休の激励もあって、南谷は文字を離れた書芸術の成立を目指し実験の道を進み始めた。

比田井南谷の「心線の生れるまで」昭和30年(1955)の述懐。「あの終戦がやはりこの新らしい誕生に作用を及ばしたのかも知れない。

しかし心の中のモチーフは容易に形にならない。

疎開先の炬燵の中で奇怪な線や点を書いては反古の山をつくり、人が来ると急いでしまい込むという自信のなさに私は悩んでいた。

これがどの位続いたか、突然頭に浮ぶものがあった。それは父の「行き詰ったら古に還れ」という言葉である。古文だ。古文だ。

先ず古文に還ろう。そこで古籀篇を開いたとき「電」の字が異様に私の注意を惹き、これを夢中で展開させて心線第一「電のヴァリエーション」となったのである。」

 

比田井南谷の揮毫風景

書を披露する比田井南谷先生

 

比田井南谷の言葉

線表現の伝統は4000年の歴史をもち、それぞれの時代が、その時の人々の心について何事か―活力や衰退や優雅など―を露わにする。
東洋の書は、美しい筆跡以上のものである。

それは文字の意味によってではなく、書かれた線の意味によって評価される。

抽象的書は、内的存在を線で表現しようとする東洋の欲求の拡大である。

主眼は外面よりむしろ内面にある。人が私の作品について「美しい」というとき、それは私には何の意味もない。

「これが比田井だ」というべきだ。

「ワシントン・ポスト紙での南谷のことば」1964年(昭和39年)

今までの私の作品は、いわば一連の実験報告にすぎません。

私の作品に、もし何らかの取柄があるとすれば、それは、ときどきの、ありのままの姿を正直に露呈しようとした点であろうと思います。

「比田井南谷作品集 自序」1987(昭和62)年

 

比田井南谷本人

タバコを吸う比田井南谷先生

 

比田井南谷(1912年~1999年)は、明治45年、父は「現代書道の父」とよばれる書家比田井天来。

現代書の祖と称される比田井天来の二男として神奈川県鎌倉に生まれました。比田井南谷は、父が死去した1939年に書道研究機関「書学院」を継承し、1945年から抽象的表現を探求する前衛書を制作し始めます。

その後も実験的な姿勢を強めた南谷は、1959年に渡米し、多くの現代美術の作家と交流を重ねます。ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンにおける個展の開催、20校にも上る大学での書道史の講演、芸術家に対する書の指導など、書芸術の海外普及に全力を注ぎました。

母は仮名書家比田井小琴。 書学院(父、天来が創設した書の研究機関)が所蔵する碑法帖に囲まれて育ち、徹底して古典から書法を学んだ南谷ですが、模索するうちに到達したのは、文字性を放棄した心線の表現でした。

南谷の心線作品は当時の書壇に大きな衝撃を与え、賛同者を得て前衛書運動へと発展していきました。

アメリカ、ヨーロッパでも称賛され、世界的に認められるに至りましたが、書壇においては、文字を書かない作品を書と認めない批判の声もありました。否、今なお決着のつかない物議のさなかにあるのかもしれません。

「書とはなにか」。南谷の書は今もこう問いかけます。

書の古典的表現を打ち破り、雷鳴のごとき鮮烈さをもって生まれ出でた初の前衛書作品、比田井南谷の書は芸術の源泉が感じられます。これからよりもっと評価される日が来ると信じております。

けして忘れられる事はないでしょう。比田井南谷の作品を買取いたします。

お持ちの方はご連絡をお待ちいたしております。

 

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骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】

 

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2023年3月29日

森田子龍の書を買取り致します。

森田子龍先生の書を買取り致します。

森田子龍の書は非常に評価が高く、海外でも高値で取引されております。

戦後日本の書芸術の景色を変え、現代美術史に大きな足跡を残した作家、「墨人 森田子龍」

 

森田子龍左 スラージュ真中

 

1950年代初頭、戦後の混沌の様相をなお残していた日本で、伝統芸術である書をめぐる革新的な運動が起こります。

 

やがて欧米の抽象絵画と交錯した日本の前衛書は、50年代後半には国際美術の舞台へ躍り出ます。

 

それは東洋と西洋、伝統芸術の書と現代美術の抽象絵画が交わる美術史上かつてない驚くべきひと幕であり、

 

その立役者こそ、伝統的なものを破壊するかたちでなく書芸術に新たな概念を吹き込み、

 

造形芸術としての書を世界に知らしめた作家が森田子龍です。

子龍が1951年に創刊し、全300号を編集した書芸術総合誌「墨美」は、他に類のない新しい芸術媒体であり、50年代から60年代にかけてカテゴリーや国を超えて、芸術家の交流を促しました。

 

1952年、既存の書壇の因習を打破し現代書芸術を再確立すべく、4人の同志と共に子龍が京都で結成した前衛書グループ、墨人会は、戦後日本の前衛書運動を代表する存在として60年代にかけて海外に積極的に進出していきます。

 

 

森田子龍

森田子龍筆 書 「龍」

 

書は紙に墨で表現されるモノクロームかつ二次元の芸術ですが、筆の動勢や韻律、墨の色、濃淡、潤渇、新しい素材や技法によって、立体的にも色をも伴うように見えます。

 

1950年代初頭、書作品が絵画と同じ空間で展示されるようになると、画面が大きく字数が少なく筆も大きくなったことで、子龍は新しい状況における墨を追求します。

 

初期の伝統的な磨った墨から、油煙や新しい素材を混ぜた墨、膠の代わりに粘着質の濃い接着剤を用いた墨、そして黒い紙にアルミ粉を膠またはボンドに混ぜた「墨」で書き、漆をかける「漆金」という独自の技法まで、作品を通して、子龍の墨の表現に対するこだわりを感じます。(上記の作品龍が「漆金」技法の作品。

 

 

森田子龍の簡単な経歴

1912年豊岡市に生まれる。

1932年頃より制作を始め、1937年、上田桑鳩の知遇を得て上京、「書道芸術」の編集に携わる。同年第2回大日本書道院展にて推薦金賞、特選銀賞第一席受賞。さらに翌1938年、第3回大日本書道院展でも推薦金賞受賞。日満支書道展においては文部大臣賞受賞と華々しいデビューを飾る。

戦後は書の啓発普及、革新を目指し、「書の美」、「墨美」、「墨人」といった書雑誌を発刊、さらに同士を募り「墨人会」を結成、書壇に新しい風を吹き込んだ。中でも、「墨美」、「墨人」の発刊は書と国内外の抽象画家たちとの活発な交流を生み出し、森田氏の存在が海外でも広く知られるきっかけとなった。  

表面的な字形に捕らわれない生命感にとんだ<墨象>という新しい世界を切り開いた森田子龍だが、その根底には、書の根源的な伝統を求めて深く古典を学び、王義之、大燈国師らから受け継いだ高い精神力があったと言える。

 

森田子龍の書の作品を買取いたします。売却を検討されております方はご一報ください。

 

 

2023年3月29日

草間彌生を絶賛買取中 

今年は、草間彌生とルイ・ヴィトンのコラボで話題になって人気に拍車がかかって益々人気になってますね。

 

まさかルイ・ヴィトンのパリ本店のビルに草間彌生さんが抱きつことは思いませんでした。

日本だけでなしに世界から注目されているアーティストになりましたね。

値上がりして買取したくてもなかなか買取出来なくなりました。

 

こちらの鞄なら可愛いらしいから欲しいと草間彌生とルイヴィトンとのコラボが社内でも話題になりました。超話題の草間彌生とルイ・ヴィトンがコラボレートしたコレクション。

草間彌生は、絵画、彫刻、パフォーマンスアートなど幅広いジャンルを通して活躍する日本の現代アーティスト。日常の中にある対象物や自然の中からインスピレーションを得て生み出される作品は、無限の宇宙、性、死など普遍的なテーマに基づき、反戦、反体制、自由愛を表現しています。

 

草間彌生 作品 鳥 1億円以上すると思います。

 

彼女の作風を代表する水玉模様が生まれたきっかけは、少女時代、精神病を患い悩まされた幻覚、幻聴。この辛さをアートへのエネルギーに変え、日本を代表する世界的アーティストへと展望を遂げました。

 

草間彌生 無限網 

 

前衛芸術家、小説家。

1929年長野県松本市に生まれる。

幼少期から幻視・幻聴を体験し、網目模様や水玉をモチーフにした絵画を制作し始める。 

957年に渡米、ネット・ペインティング、ソフト・スカルプチュア、鏡や電飾を使ったインスタレーションやハプニングなど多様な展開を見せる。

前衛芸術家としての地位を確立する。

様々なオブセッションを乗り越え、単一モチーフの強迫的な反復と増殖による自己消滅という芸術哲学を見出した。

以降、世界各地の美術館で展覧会を開催する。

近年ではテート・モダンやポンピドゥー・センターでの大規模回顧展が多大な反響を呼び、2013年からの中南米巡回ツアーとアジア巡回ツアーでの動員により、動員数200万人以上を記録した。

これによりイギリスの美術専門誌「THE ART NEWSPAPER 」から「2014年最も人気のあるアーティスト」と評される。

2016年に文化勲章を受章。2017年より、ワシントンD.C.のハーシュホーン博物館と彫刻の庭を皮切りに、北米ツアーが巡回した。2021年には、ニューヨーク植物園で個展「クサマ:コズミック ネイチャー」を開催、ベルリンのグロピウス・バウで回顧展「草間彌生」がはじまり、イスラエルのテルアビブ美術館を巡回した。

益々人気の草間彌生の絵画を高価格で買取いたします。

版画でも宜しいですしオブジェでも宜しいです。

やはり水玉模様や網目模様、ドットとネット作品が良いですね。草間彌生さんはピカソやゴッホの様になりましたね。

日本人から世界に通用する作家が出て嬉しい気持ちで作品を眺めております。

どんな物でもまずはご相談ください。

草間彌生の作品を探しております。売却を検討されております方はご一報ください。

草間彌生の絵画の買取りページは下記のリンクから入ってください。

 

草間彌生の買取りページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月29日

千住博のウォーターホールの絵画を買取り致します。 絵画の買取ブログ

千住博の絵画の売却をご検討の方は北岡技芳堂が高価買取させて頂きます。

 
 
電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。千住博の略歴や買取相場や高く売るポイントなどもご紹介しておりますので売却の際のお役立ちになれば幸いです。
 
 
 
千住博 本人写真

千住博 本人写真

 
千住博は、日本を代表する日本画作家の一人です。
 
巨大なスケールの滝や崖を描いた作品を作る日本画作家として知られています。
 
絵画の制作を行う傍ら、日本画の魅力を広めるために芸大などで講演や著述活動にも意欲的です。
 
2007年〜2012年までは、京都造形芸術大学学長を務めました。
 
 
 
 
千住博 崖

千住博 崖

 
 
 
千住博の絵画の特徴は、「自然の側に身を置くという考え方が日本文化の根本にある」と捉えているところにあります。その考え方は作品にも表れており、制作活動の方針にしています。 さらに千住博の作品は、海外でも高い評価を受けています。
 
「ウォーターフォール」という作品は、現代美術の国際美術展覧会であるヴェネツィア・ビエンナーレの1995年に名誉賞を授与されました。
 
 
 
 
 
ヴェネツィア・ビエンナーレ(1995年)で名誉賞

ヴェネツィア・ビエンナーレ(1995年)で名誉賞

 
 
このウォーターフォールシリーズは、現在でも人気があります。
 
また2023年現在も現役で活躍されております。ニューヨークのアトリエを拠点に活動中です。世界各地で展示会を開催。2021年には令和2年度日本藝術院賞を受賞し、高い人気の日本画作家です。
 
 

千住博の作風

 
千住博は伝統的な日本画の技法を使いながら、モダンな雰囲気を醸し出す作風であるとされます。
 
 
作品のほとんどは、滝や崖といった美しい自然が題材です。
 
 
千住博は「自然の中にこそ、美しさがある」と定義しています。
 
 
そのため使っている絵の具にもこだわりがあり、作品は天然の鉱物を使った岩絵具で描かれています。
 
 
さらに「にかわ」という動物性油脂を使った技法を用いている点も特徴です。
 
 
和紙を定着させ、スタイリッシュな日本画を描いています。
 
 
千住博の作品は幻想的な色合いが特徴で、見るものを引き込むことが魅力です。
 
 
 

千住博の買取でよくある質問

 

Q.1点でも買取りして頂けますか?

 

A.1点でも買取り可能ですが品物により、出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。

 

Q.本物か偽物か分かりませんが買取りして頂けますか?

 

A.千住博の作品は、当店が真贋を拝見させて頂き判断させて頂きますので一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像を送ってください。

 

Q.千住博の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りして頂けますか?

 

A.もちろん出張鑑定をさせて頂き買取りさせて頂きます。

 

Q.箱や裏にサインが無いのですが買取りしてもらえますか?

 

A.共箱が無くても裏にサインがなくても買取りは可能ですが買取り価格は低くなります。

 

Q.石黒宗麿の作品は画像で査定して頂けますか?

 

A.画像で判断できる品もありますが簡易査定となります。画像査定が難しい場合は実際に作品を拝見させて頂きます。

 

Q.千住博の作品ではありませんが買取りして頂けますか?

 

A.千住博の作品でなくても絵画や骨董品など様々な物が買取り対象となります。

 
 
 
 
 
千住博 ウォーターホール 限定150 HSエディション

千住博 ウォーターホール 限定150 HSエディション

 
 
また、千住博が定める美の定義は「生きる力にエネルギーを与えるもの」といわれています。
 
人は様々な体験を通して美を得ます。千住博はそれを民族や国境、宗教を超えて理解し合い、同じ人間であることを再確認することを芸術としているのです。
 
その考え方が反映されているからこそ、世界中で評価され多くの美術展で出品されるようになりました。
 
さらに千住博は、空間デザインにも深い知識があることから、軽井沢千住博美術館にもこだわって設計いたしました。
 
千住博のコンセプトを最大限に生かしており、開放的な空間は人気を集めています。
 
 
 
 
軽井沢千住博美術館

軽井沢千住博美術館

 

 
千住博の作品は益々人気が出てきております。近年、値上がりもしております。
 
特に白い滝ウォーターホールが人気があります。
 
海外でも人気があり、シカゴやロンドンでも個展をされたそうです。北岡技芳堂では千住博先生の作品を高値で買取いたします。
 
20年前に買われた作品でも値上がりしている作品があります。
 
売却を検討されている方は一度お問合せください。

 

千住博の代表作

 
千住博の代表作について紹介します。人気の作品についてご説明致します。
 
下記を参考にしてみてください。
 
 
 
 
千住博 ウォーターフォール

ウォーターフォール

千住博が描いた作品で一番多く名前が挙がるのが「ウォーターフォール」でしょう。
 
滝が力強く落ちる様子が描かれており、壁一面に広がるダイナミックな表現が人気です。
 
 
 
 
千住博 メタルフォール

メタルフォール

滝をモチーフにした「メタルフォール」は、金属板にエッチングという金属を溶かして、絵を描いていく技法を使った作品です。素材から感じる冷たさと描かれている滝の温度感がうまく合わさっています。
 
 
 
 
千住博 光の城

光の城

森シリーズの1つである「光の城」は、奈良公園で偶然出会った鹿との不思議な体験から生まれた作品です。幻想的な雰囲気が、見たものを引き込みます。 千住博の作品は、どれも異なる魅力を持っています。さまざまな作品に触れて、千住博の世界観を味わってみてください。
 

 

 
 
 
※千住博の絵画を買取り致しております。どんな作品でもまずはご連絡ください。まずはどんな作品をお持ちか教えてください。ご丁寧にご説明させて頂きます。ライン査定も行っております。
 
 
 
 
 
 
千住博 ウォーターフォール・オン・カラーズ

ウォーターフォール・オン・カラーズ

近年は様々な色で滝を描いております。ウォータフォールの展開ですね。
 
 
 

滝の誕生

現代美術の国際的展覧会である1995年の第46回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表作家に選ばれた千住博は、当初、地球創生を彷彿させる作品「フラットウォーター」の出展を計画していましたが、その取材で滞在していたハワイのキラウエア火山の取材で一つの重要な発見をします。それが滝でした。フラットウォーターの制作中も気になる存在として千住の脳裏に焼き付いていた滝は、やがて作品として描かれることになり、作品「The Fall」として完成し、日本館で展示され名誉賞を受賞しました。背景の崖をモノトーンの黒色で塗りつぶし、その上に正面から見据えた滝が描かれた作品「The Fall」は、宇宙空間から発出される絶対者の意志がエネルギーとして降臨するかのように見えます。そのためタイトルは「The Falls」(滝)ではなく落下、降下を意味する作品「The Fall」と付けられたものとも考えられます。
 
 
 
 
千住博 フラットウォーター 

フラットウォーター 

フラットウォーターの作品を最初に描かれたようですね。こちらの作品も千住博の独創性がすでに出ております。
 
 
 

滝の発展

翌年の1996年、滝はその方向性に対しての様々な試みが行われました。「Waterfall on Print」は現代美術的なアプローチによって、「Waterfall」は日本画的なアプローチにより生まれたものです。
 
「Waterfall on Print」は、アクアチントによる銅版画作品で、銅版に腐食液を流すことで生じたイメージが作品になっており。液体の激しい飛沫が写し出されています。
 
これは、戦後アメリカでジャクソン・ポロックらによって広まった、絵筆で描かずに顔料を下地に垂らしたりするアクションペインティングの手法の一つで、ポーリンング(流し込み)に近く、行為としての芸術、結果ではなく過程としての芸術の一つの試みだと解釈できます。
 
まるで科学実験のように、液体の流れとその軌跡だけが写し取られたこの作品の本質は、「The Fall」で提示された落下なのであり、落下の事実のみがミニマルに表現された現代美術作品と呼ぶことができます。
 
一方で「Waterfall」は、過程の芸術よりも、結果としての美が追求された日本画的な作品として制作されています。
 
ヴェネツィア・ビエンナーレにより巻き込まれることになった、現代美術と日本画という二つの潮流は、その後生み出される千住博の作品に大きな影響を及ぼすことになりました。
 
 
 
 
千住博 Waterfall on Print

Waterfall on Print

こちらの作品も千住博の違った一面が垣間見れます。
 
 
 
 

現代美術としての滝

「Waterfall on Print」と同じように描かれた滝として「青い滝」があります。4メートルを超える和紙に幾筋もの顔料が流されただけの滝の大作は、結果としての美よりも、エネルギーの天からの降臨を顔料の落下により示そうとする芸術行為が優先されて描かれたものと考えられます。
 
現代美術では、岩絵具や油絵具のような技法の制約から完全に解き放たれた芸術行為として、あらゆる技法、手段を用いて作家が考えるコンテクストを作品として伝えることが求められます。
 
 
 
 
千住博 蛍光絵具

龍神Ⅰ・Ⅱ 

「龍神Ⅰ・Ⅱ」では、昼の世界と夜の世界を表現するために、ブラックライト LED による照明装置とコンピューター制御によって時間がコントロールされています。作家が最も伝えたい概念の中核である「時間」と「時間が作り出す世界=私たちの世界」を表現するために、伝統的な日本画の素材を用いずに、現代のテクノロジーが用いられています。
 

 

千住博は今後も注目されます。

 

千住博先生は、日本を代表する画家であり、今後もその活躍が期待されています。彼は、伝統的な日本画の技法を継承しながらも、独自のスタイルを確立しており、特に自然を題材とした壮大な作品が知られています。

 

彼のキャリアはすでに多くの国内外の美術館やギャラリーで展示されており、今後もさらに活動が広がっていく可能性があります。

 

今後の千住博の展望としては、以下のことが考えられます。

 

1. 世界的な展開のさらなる拡大

 

千住博は、国際的にも評価の高いアーティストです。今後も海外での展覧会やプロジェクトが増加し、日本の美術の魅力を世界に広める活動が期待されます。特に、彼の作品が持つ自然と神秘性をテーマにした表現は、世界中の観客に強い共感を与えるでしょう。

 

2. 公共空間や大規模プロジェクトへの参加

 

千住博はすでに建築空間や公共空間での日本画作品の制作を行っており、今後も大規模な公共プロジェクトやコラボレーションが増える可能性があります。彼の作品は自然との調和をテーマとしているため、環境デザインや建築分野との協働が考えられます。

 

3. 新しい技法やメディアへの探求

 

千住博は伝統的な日本画の技法を大切にしつつも、現代の技術を活用することにも積極的に行っております。例えば、デジタルアートやインスタレーションアートといった新しいメディアへの挑戦も考えられるでしょう。彼のアーティスティックな視点が、これまでにない新たな表現形式を生むかもしれません。

 

4. 後進の教育と文化活動

 

千住博は教育者としても活動しており、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の学長を務めた経歴があり、今後も後進の指導や、若手アーティストの支援、文化活動を通じて、日本画の未来を担う人材の育成に力を入れることが予想されます。

 

※千住博氏は、これからもその独自の美術表現で多くの人々にインスピレーションを与え続けることでしょう。

 
 

千住博 略歴

 
 
1958年1月7日 東京都杉並区に生まれます。
 
 
1964年 慶應義塾幼稚舎に入学。
 
 
1970年 慶應義塾普通部に入学。
 
 
1974年 慶應義塾高等学校に入学。
 
 
1978年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に入学。
 
 
1982年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
 
 
1984年 東京藝術大学大学大学院修士課程修了。修了制作東京藝術大学買上。
 
 
1987年 東京藝術大学大学院博士課程単位取得満期退学。修了制作東京大学買上。
 
 
1988年 ガレリアフォルニ(ボローニャ・イタリア)にて個展
 
 
1989年 オーストラリア・シドニーにあるマンリー市立美術館で個展。「ジ・エンド・オブ・ザ・ドリーム」を発表します。
 
 
1990年 神奈川県立近代美術館で「収蔵作品による近代日本画の歩み展」に参加します。
 
 
1993年 ニューヨークの美術誌「ギャラリーガイド」の表紙に選出されます。ニューヨークのマックスウェルデビッドソンギャラリーで個展。「Flatwater」を発表します。 
 
 
1994年 山中湖高村美術館で個展「千住博1980−1994展」。「星のふる夜に」に対し第4回けんぶち絵本の里大賞を受賞。第7回MOA岡田茂吉賞絵画部門優秀賞受賞。
 
 
1995年 創立100周年のヴェネツィア・ビエンナーレ絵画部門にて名誉賞を東洋人として初めて受賞。台湾台北市美術館で開催された「千住博展」はピカソに次いで2人目の会期延長となりました。
 
 
1996年 彫刻の森美術館で個展。「千住博 Waterfalls & Glasses」展
 
 
1997年より大徳寺聚光院の襖絵制作にとりかかります。
 
 
1998年広島市現代美術館収蔵「八月の空と雲」に対し紺綬褒章受章。 
 
 
2000年 「ライフ」に対し河北倫明賞受賞。
 
 
2002年第13回MOA岡田茂吉賞絵画部門大賞受賞。同年ニューヨークのジャパンソサエティーとアジアソサエティーで行われた「ニューウェイオブティー」展に参加。同年韓国ソウル国立現代美術館で行われた「水墨の香り」展に参加します。
 
 
2003年 大徳寺聚光院伊東別院襖絵完成。東京国立博物館で一般公開。 グランドハイアット東京に高さ3メートル横幅25メートルの滝の壁画を制作します。
 
 
2005年 第44回ミラノサローネ「レクサス・Lフィネス」にコラボレーションアーティストとして参加。アートディレクションと絵画を担当。福岡アジア美術館で個展「大徳寺聚光院別院襖絵七十七枚の全て」展を開催します。
 
 
2006年 フィラデルフィア松風荘襖絵(ウォーターフォールシリーズ)完成。光州ビエンナーレ出品。ジャガー・ルクルト「レベルソ」誕生75年を記念した特別限定モデルの文字盤をデザインします。
 
 
2009年 ベネッセアートサイト直島・家プロジェクト参加します。 
 
 
2010年 APEC2010首脳会議の会場構成担当。2011年成都ビエンナーレ出品します。
 
 
2011年までに東京国際空港(羽田)第1、第2、国際線ターミナルのアート・プロデュース/ディレクションを担当。アートディレクションを担当したJR九州博多駅が完成。「軽井沢千住博美術館」開館します。
 
 
2013年 大徳寺聚光院京都本院の襖絵全てが完成します。
 
 
2014年 オペラ『夕鶴』の舞台美術を担当します。
 
 
2015年 第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ「Frontiers Reimagined」展出品。シャンパーニュ委員会日本事務局より第7回ジョワ・ド・ヴィーヴル賞を作曲家の千住明、ヴァイオリニストの千住真理子と共に兄妹で受賞。故宮博物院南院プロジェクト完成(中華民国 台湾)。高野山真言宗総本山金剛峯寺の主殿2部屋の襖絵の制作を手がけることが決定。
 
 
2016年 3月1日から大徳寺聚光院創建450年を記念して、奉納した襖絵を狩野永徳の国宝障壁画、重要文化財の茶室「閑隠席」とともに2017年3月26日まで特別公開。薬師寺東院堂にて予備校時代の師・武田成功のガラス作品と「水と光の幻想」展。平成28年度外務大臣表彰受賞。
 
 
2017年 第4回イサム・ノグチ賞受賞。
 
 
2018年 「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展 ―日本の美を極め、世界の美を拓く―」 を開催します。
 
 
2020年高野山金剛峯寺へ奉納する襖絵を、奉納に先駆けて展覧会で紹介。(巡回会場:富山県美術館、鶴岡アートフォーラム、秋田市立千秋美術館・秋田県立美術館、そごう美術館、北九州市立美術館分館、神戸ゆかりの美術館・神戸ファッション美術館、愛媛県美術館を巡回。)JCCIより日米特別功労賞(Eagle on the World Award)受賞。
 
 
2020年 高野山金剛峯寺障屏画が奉納する。
 
 
2021年 紺綬褒章飾版と木杯受章。国宝薬師寺東塔平成大修理奉賛 平成の寶玉に選出され、同奉納。日本芸術院より「瀧図」(高野山金剛峯寺襖絵)に対し、令和2年度(第77回)恩賜賞および日本芸術院賞を授与される。 
 
 
2022年 日本芸術院会員に任命されます。
 
 
 
※千住博の絵画を買取致しております。お電話、メールにて受付致しております。千住博の絵画の売却をご検討の方は北岡技芳堂までご連絡ください。下記のページから詳しく絵画の買取についてご紹介いたします。
 
 
 
 

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2023年3月29日

北大路魯山人 春風吹渭水 書の掛軸 

北大路魯山人の作品を買取致します。

北大路魯山人

共箱

普通は秋風ですが魯山人が春風に変更したのでしょう。決まり切った事をつまらなく感じる魯山人の意匠が感じられる。

書を追求した魯山人は中国風、良寛風、など様々な書体を自由に書き分ける事が出来た、この書体は大徳寺禅僧風と考えられる。

 

北大路魯山人 春風吹渭水

北大路魯山人 春風吹渭水

 

 

 

書に始まり書に終わる北大路魯山人は生涯書を追及しました。

書は人なり、人間書道とも言っております。

様々な書の考えを書きしるした書論という著書もあります。

表装は、北岡技芳堂製です。

北大路魯山人の書の作品を探しております。

高値で買取させて頂きます。

まずはご連絡ください。

 

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