2025年5月12日

杉本貞光の作品を強化買取中。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ

御所蔵の杉本貞光の陶芸作品の買取価格を知りたい方は、高額査定の北岡技芳堂にぜひご相談ください。

当店では、杉本貞光の作品を他社よりも高く評価し、査定しております。買取価格のポイントや、杉本貞光の作品に関する詳しい情報も公開しております。簡単なLINE査定も随時受付中です。

ご自身で蒐集された杉本貞光の作品や、譲り受けたコレクションなどがございましたら、ぜひ当店へお持ち込みください。査定から買取まで、責任をもって丁寧に対応させていただきます。

遺品整理や生前整理、コレクションの見直し、お引越し、リフォーム、お片付けなど、さまざまなご事情に応じて、杉本貞光作品の適正な評価とご売却のお手伝いをさせていただきます。誠実な対応と高価買取でご要望にお応えします。

 

 

杉本貞光 本人

杉本貞光 本人

 

「長次郎風黒茶碗」「光悦風赤茶碗」「高麗井戸茶碗」「織部茶碗」「信楽焼の蹲」など、杉本貞光が手がけた茶陶の数々は、格調高く観る者を魅了します。

 

陶芸家として50年を迎えた杉本貞光が、一貫して追い求めてきたのは「時と人を超える、わびさびの世界」。その制作姿勢は入選や名声ではなく、茶道にふさわしい器を生み出すことにありました。背景には、京都・大徳寺の高僧、立花大亀老師との出会いがあります。

 

杉本貞光は33歳の時、信楽の古壷に魅せられて陶芸に入門。当時は建築ブームのさなか、内装やレリーフ制作に従事していました。

 

39歳の頃、知人から「面白い坊さんがいる」と紹介されたのが、立花大亀老師。老師から投げかけられたのは次のような問いでした。

 

「国宝や重要文化財を見てどう思う? “侘び寂び”から生まれた美が、どれほどあると思う?」

 

「侘び寂び」は、無駄を削ぎ落とした究極の美。秋の夕暮れを思わせる、静かで深い感性です。老師の「桃山時代に返りなさい」という言葉に衝撃を受けた杉本貞光は、レリーフ制作や民芸的な作風から退き、「侘び寂びの世界」を志すことを決意します。

 

「地味で汚いのが侘び寂びではない。粋で品があり、おおらかで柔らかいことが侘び寂びなのです」と、杉本は語ります。

 

 

立花大亀 本人

立花大亀 本人

 

立花老師に師事を願い出た際、提示された条件は二つ。「作家活動をやめること」と「愚痴と弁解を言わないこと」。展覧会で賞を狙うような自己表現ではなく、普遍的な美を追究することが求められました。

 

審査員の評価は一時のもの。しかし、数百年を超えて評価され続ける美術品は「仏の目」に選ばれたようなもの。杉本は、老師の言葉から、個性よりも時代を超えた美を求める志を深めました。

 

利休の黒茶碗、高麗の井戸茶碗など、侘び寂びの様式は多岐にわたります。杉本が「どれを目指せばよいか」と問うと、老師は「全部やりなさい」と答えました。

 

赤茶碗は光悦写、黒茶碗は長次郎写。1990年、ついに黒楽を発表し、名品を数多く観察しながら「超える努力」を重ねてきました。

 

志野焼では「もぐさ土」を探し出すまでに10年以上かかったと言います。土に語りかけ、己を捨ててその個性を引き出す。これが杉本貞光の信条です。「侘び寂びの美に気づくことと、それを表現できることは別」と本人も語っています。

 

寺垣外窯(かいとがいがま)は、立花老師が命名した窯で、「垣外」は垣根の外、すなわち在俗から離れた場所を意味します。被差別部落とも関係の深い語であり、その名には深い意味が込められています。

 

 

杉本貞光 黒楽茶碗

杉本貞光 黒楽茶碗

 

赤は光悦写、黒は長次郎写を製作されます。赤に遅れること2年、1990年に貞光は黒楽を発表しました。

 

以来、あらゆる名品を見るように努め、そこから学び、それに迫るよう努力しました。むしろ迫る努力というより「超える努力」というべきかも知れない。

 

杉本貞光 志野茶碗

杉本貞光 志野茶碗

 

苦労したのは「土探し」。志野焼の「もぐさ土」と出合うまでには10年以上かかったといいます。納得のいく土を探し出し、土に聴く。

 

「上手に作りたい、自分を表現したい」

 

という邪念を捨て、土の持つ個性を引き出すことに全身全霊を注ぐのだという。

 

「侘び寂びの美に気が付いても、それが表現できるかどうかは、また別です。杉本貞光にとっても永遠のテーマです」

 

 


 

杉本貞光の買取に関するQ&A

 

Q. 1点でも買取可能ですか?

A. 可能です。ただし品目により出張買取が難しい場合がありますので、まずはご相談ください。

 

Q. 真贋不明でも買取可能ですか?

A. 当店で真贋を拝見し判断いたします。画像をLINEやメールでお送りいただくことも可能です。

 

Q. 出張買取は可能ですか?

A. もちろんです。陶器や骨董など他の品物があって運べない場合もご相談ください。

 

Q. 共箱がないのですが…?

A. 買取は可能ですが、査定額がやや下がる場合がございます。

 

Q. 画像で査定できますか?

A. 簡易査定は可能ですが、詳細な判断には実物を拝見する必要があることもございます。

 

Q. 杉本貞光以外の作家作品も対象ですか?

A. はい、陶器・絵画・骨董品など、幅広く対応しております。

 


 

杉本玄覚貞光 井戸茶碗

2014年4月、杉本貞光は戒師・小堀泰巖猊下(臨済宗建仁寺派管長)より玄覚貞光という戒名を いただきました。

 

「今後もより一層侘び寂の思想を深めるべく、精進を重ねていく所存でおります。」

 

 

 

杉本貞光 略歴・主な展覧会歴

 

  • 1935年 東京生まれ

  • 1968年 信楽山中に穴窯を築窯。信楽焼の制作開始

  • 1974年 大徳寺・立花大亀老師に師事、レリーフ制作を終了

  • 1979年 大徳寺如意庵、裏千家にて個展。伊賀・井戸茶碗制作を開始

  • 1991年 米国NYロックフェラーセンターで初個展

  • 1994年 エール大学美術館に作品収蔵

  • 2002~2003年 韓国、台湾にて国際展参加。東京都庭園美術館にも出品

  • 2005~2007年 高麗黒・志野・織部など、各種茶陶を完成

  • 2014年 戒名「玄覚貞光」を拝受

  • 2017年 「杉本玄覚貞光 侘び寂展」を大阪高島屋にて開催


 

北岡技芳堂が選ばれる理由

  1. 人件費・運営費の削減で高価買取を実現

  2. 昭和25年創業の老舗、秘密厳守で安心取引

  3. オークションデータに基づいた適正価格査定

  4. 即日出張買取にも対応可能

  5. 店主自らが誠意をもって鑑定に伺います

 


杉本貞光の査定価格のポイント

 

  • 作品の種類:信楽の花入・水指などは5万〜10万円程度の買取実績あり

  • 保存状態:茶碗などの使用感や箱の状態も価格に影響します

  • 作品の出来栄え:黒楽・赤楽・井戸などは高評価。寺垣外窯の箱書作品は特に高額査定の対象です

  • 制作年代:初期作品や晩年作に高値がつく傾向があります

 

※同じ作家でも条件により査定額は大きく異なります。相場も常に変動しますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 

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