2014年2月13日
古い棚に美術品を飾りました。
上 北大路魯山人 刷毛目 大吉祥文 鉢
胎土は鼠色で粗いため白土を毛の強い刷毛で一気に刷きその上に釉薬を施して焼成したもので、刷毛痕が明瞭に残っています。李朝時代の刷毛目鉢を魯山人が写した作品です。
下 李朝瑠璃釉徳利 18世紀
李朝分院窯の瑠璃は伊万里焼の瑠璃とは、釉調も造形も異なる趣があります。技術的に完璧な伊万里焼に対して、分院窯のそれは技術を超越し、そこはかとない風韻が漂っています。この徳利に見る通り、あたかも染付ではないかと思われるような施釉が、独特の暈しによって余韻を生み出しています。