2007年10月18日
徳川美術館 王朝美の精華・石山切-かなと料紙の競演-
久しぶりに徳川美術館に行ってきました。
石山切という事で、あまり普段扱えない品物ですので心してみてまいりました。
石山切はお茶の世界ではトップグラスの重要な掛軸です。
ですが茶道人口が激減している時代に、しかも難しい平安時代の歌切がこれからどうなるのだろうか。一番の関心事は、高価な石山切の相場がこれからも高価なまま続くのだろうかとおもいました。 (商売人の癖です)
一番良いなとおもいましたのは、森川勘一郎(如春庵)旧蔵の石山切が、表具の
仕立てから歌切れの色合いがとても良く何から何まで一番素晴らしいとおもいました。
こういう美術品が良いなあと思うまでの道のりは商売人でも長いと思いました。
一般の方では古典や歌などに触れていないとわけがわからないかもしれませんが
王朝文化の雅を感じ、これを機会に古典や和歌などの世界に触れるのも楽しいのでは
ないでしょうか。