2019年2月22日

御本三島茶碗 17世紀〜18世紀

御本三島茶碗 17世紀〜18世紀

普段は、素朴な茶碗の方のが好きですので、あまり御本茶碗(日本からの注文品)を手に取ることは少ないのですがこちらの茶碗は、キズけがなく、ゆったり、おおらかで、品があるので不思議とお茶か飲みたくなってくる。
このお茶碗は、箆で付けた模様が自然なながれで掘られており、四方を軽く焼成前に凹ましてありそのバランスが見事なのが良いのでしょう。古い桐箱に御本とだけ書かれております。

 

 

御本茶碗とは、高麗茶碗の一種で、17~18世紀にかけて日本からの注文で朝鮮の釜山倭館窯で焼かれた物をいいます。
御本の名前は、御手本の意で日本で作られた手本をもとに、焼かれたことが由来です。 
釜山倭館窯は、寛永16年(1639)朝鮮釜山の倭館内に築かれた対馬藩宗家の御用窯で、燔師(はんし)が朝鮮の陶工を指導して、注文品を焼かせた物の事を言います。
高麗茶碗の古くから三島茶碗もありますが、御本茶碗の中に三島茶碗 もあります。三島茶碗は、鉄分が多い鼠色の素地に、印や箆(へら)や櫛で紋様をつけ、白土の化粧土を塗った後、削り又は拭き取り、仕上げをして、長石釉や木灰釉を掛けて、焼成した白象嵌の陶器で、暦手とも呼ばれます。 
三島の名前は、その文様が伊豆国三嶋明神(現三嶋大社)で版行された摺暦(すりこよみ;木版印刷)である「三島暦」の仮名の崩し文字に似ていることわから「みしま」「こよみ」などと呼ばれたというのが通説となっています。
御本茶碗は、元禄をすぎると、しだいに陶土の集荷が困難になり、享保3年(1718)に閉窯されました。

 

 

 

 

 

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