2025年5月20日

絵画とは?絵画の定義と歴史などについて幅広く解説 絵画買取のラム10

絵画は、はるか昔の時代から存在している芸術作品の一つで、芸術家の思いや感情、美しさを具現化する手段として、時代の変遷とともに様々な形式や作風が生まれ、多くの人々から愛されてきました。

絵画の定義や歴史について、詳しくご説明いたします。絵画の魅力について興味がある方は、ぜひご参考にしてください。

 

 

絵画とは? サンドロ・ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》1483年頃

絵画とは? サンドロ・ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》1483年頃

 

 

 

絵画の定義

 

絵画とは、キャンバスや紙といった支持体や場所に、顔料などを使って物を描写する表現作品のことを指します。具体的に「何を使って、何を描けば絵画になる」という明確な定義は存在せず、要するに、平面の上に表現したい絵が描かれていれば、それは立派な絵画といえるのです。

また、絵画は、描かれるテーマや技法によって様々なジャンルに分類されます。たとえば、テーマ別では人物画、宗教画、静物画などに、技法別では油彩画や水彩画などに分かれます。

 

 

絵画の歴史

 

先述のとおり、絵画は極めて古くから存在しており、その歴史は非常に長いものとなっています。そして、絵画の歴史というと、通常「西洋美術史」という、ヨーロッパを中心とした芸術作品の歴史を研究する学問分野を指します。

本記事では、この西洋美術史における絵画の変遷について、各時代の特徴を交えながらご紹介いたします。

 

古代の絵画

 

【先史美術の時代】



先史美術とは、人類がまだ文字を持たなかった時代(紀元前3000年以前)に制作された美術品を指します。当時の絵画は、紙やキャンバスではなく、主に洞窟の壁などに描かれていました。この「洞窟壁画」が、絵画の起源と考えられています。

現在確認されている最古の絵画は、インドネシアで発見されたイノシシの狩りを描いた壁画で、約4万5000年前に制作されたとされます。これにより、人類が太古の昔から絵に特別な意味を込めていたことがうかがえます。

また、洞窟壁画は、当時の人々の生活や信仰を表す目的や、祈りや儀式の一環として描かれたと考えられています。

代表作:ラスコー洞窟壁画(フランス)、アルタミラ洞窟壁画(スペイン)

 

【古代エジプト美術の時代】



古代エジプト美術は、古代エジプト文明の中で発展した美術様式を指します。最大の特徴は、約2500年にわたりスタイルがほとんど変化しなかった点です。

エジプト絵画では、顔は横向き、胴体は正面、足は再び横向きという独特な描写法が用いられ、長期間変わることなく受け継がれました。この保守的なスタイルが、古代エジプト美術の大きな特徴です。

描かれたテーマは神話や宗教、王権に関するものが多く、神秘的で抽象的な表現がなされています。

代表作:アメンヘテプ3世王墓壁画

 

【古代ローマ美術の時代】



古代ローマ美術は、古代ローマ帝国時代に栄えた美術様式を指します。ローマ帝国の歴史は900年にも及びますが、絵画の記録が残るのは約200年間とごくわずかです。そのため、現存する作品も少数となっています。

この時代、世界最古の絵画技法とされる「エンカウスティック技法」が誕生しました。これはハチの巣と顔料を混ぜた絵具で描く技法で、油絵に似た艶と繊細なグラデーションが表現可能でした。

 

 

中世の絵画

 

【初期キリスト教美術の時代】



2世紀から5世紀後半にかけて成立したのが、初期キリスト教美術です。この時期の絵画は、キリスト教など宗教的テーマを中心に描かれることが多くなります。



キリスト教信仰がローマ帝国下で迫害される中、信者たちは墓地の壁などに祈りの場面を描き、密かに礼拝を行いました。絵には、キリスト教と一目で分からないような配慮が施されていました。



その後、コンスタンティヌス帝によるキリスト教公認をきっかけに、教会建築が盛んになり、宗教画も教会内に多く描かれるようになりました。



代表作:善き羊飼い(作者不明)

 

 

【ロマネスク美術の時代】



10~12世紀に成立したのがロマネスク美術です。この時期には、フレスコ画技法が登場します。



それ以前はモザイク画が主流であり、繊細な表現には限界がありましたが、フレスコ画は大理石やガラスを粉砕して水溶性顔料とし、漆喰下地に描くため、より細やかな表現が可能となりました。これにより、絵画は芸術品として進化を遂げました。

 

【初期・盛期ルネサンス美術の時代】



ルネサンス期には、芸術全体が飛躍的な進化を遂げました。



初期ルネサンス(14~15世紀頃)では遠近法が確立され、立体感あるリアルな絵画表現が可能になりました。



代表作:『聖三位一体』サンドロ・ボッティチェリ作

盛期ルネサンス(15~16世紀)に入ると、画家たちは解剖学を学び、より自然な人体描写や構図表現が可能になり、近現代美術にまで影響を与えました。



またこの時期には、キリスト教以外をテーマとした作品も増えました。ルネサンス運動によって、古代ギリシャ・ローマの文化が見直され、自由で人間らしい生き方を求める社会的な潮流が反映されたためです。



代表作:『モナ・リザ』レオナルド・ダヴィンチ作、『アテナイの学堂』ラファエロ作

 

 

近代の絵画

 

近代美術(モダンアート)は、過去の伝統から脱却しようとする思想が色濃く反映された芸術作品を指します。



それ以前は宗教画が主流でしたが、近代以降はより自由なテーマが選ばれるようになりました。



印象派のクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールといった画家が活躍したのもこの時代です。



代表作:『ひまわり』フィンセント・ファン・ゴッホ作、『印象・日の出』クロード・モネ作

 

 

現代の絵画

1970年代以降の作品は現代美術と呼ばれます。



現代美術は、近代に生まれた印象派や抽象画など多様なスタイルに加え、新たな表現方法が次々と登場したことで、個人の感性を重視する方向へと進化しました。



固定観念にとらわれない自由な表現や、政治・社会問題をテーマにした風刺的な作品も多く誕生しています。



代表作:『かぼちゃ』草間彌生作、『赤い風船と少女』バンクシー作

 

 

まとめ

絵画とは、紙やキャンバスなど平面の上に、顔料を用いて物体や姿を描き出した芸術作品のことをいいます。



描かれるテーマや技法により多彩なジャンルに分かれ、代表例には宗教画、人物画、油絵、水彩画などがあります。



絵画の歴史を振り返ると、そこには生活や信仰、社会情勢が色濃く投影されてきたことが見えてきます。古代の洞窟壁画から現代美術に至るまで、各時代や地域独自の美意識と技術が紡ぎ出した作品群は、観る者に深い感動と新たな発見をもたらしてくれます。

 

本記事を通じて、絵画が持つ奥深い世界に興味を持っていただき、その素晴らしさに触れるきっかけになれば幸いです。

 

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