2024年12月17日
岡部嶺男の作品を買取り致します。 北岡技芳堂の骨董品買取りブログ
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岡部嶺男は、1919年(大正8)、瀬戸の窯業の中心地であった窯神山に、加藤唐九郎の長男として生まれました。幼い頃から陶器づくりを身近に見て育ち、十代の頃にはすぐれた才能を発揮しますが、陶芸家として作家活動を始めたのは、第二次世界大戦が終結し復員した、1947年(昭和22)以降のことです。
岡部嶺男が手がけた技法の幅は広く、黄瀬戸焼、瀬戸黒焼、志野焼、織部焼をはじめ、「古瀬戸」と称する灰釉、鉄釉、飴釉、さらには青瓷や天目など多岐にわたります、これら伝統の技法や形式を手がかりに自身の感性を表現した新たな造形は、発表時から高い評価を得ました。
岡部嶺男 本人
「陶器は本来、具象的な表現には適していない。本質的にみて音楽がそうであるように、陶器も具象的な表現の世界と異質な分野により深い可能性があるように思う」
とは、音楽が好きだった岡部嶺男の陶芸芸術論です。岡部嶺男は、音で構成する音楽が持つ「抽象的な芸術の強さ」を、土や釉薬のマチエールに求めて陶器の芸術性を追求しました。
岡部嶺男 灰釉瓶
「陶器は火と土の音楽」
「耳で聞く陶器」 「目で見る音楽」
(…)音楽は音であり、音を音たらしめるのが楽器である。
陶器は土であり、土を土たらしめるのが火である。
「陶器と音楽」より
土や釉薬のマチエールの魅力
岡部嶺男は、戦後に活躍した陶芸家のなかでも、現代陶芸の原点といえる存在です。技術力、造形力ともに優れ、伝統の形式や様式を手がかりにしながら、陶芸の芸術性を追求しました。 作陶にあたって造形以上に重要視したのが、土や釉薬のマチエー ルの表現です。土については自ら原土を採取し、釉薬も灰から自製 し、自ら設計したユニークな構造をもつ半地上式穴窯の築窯時は、 築くためのレンガも自分でつくり、創意が造形全体に行き渡るようにしました。 土や釉薬の動きを造形化し、マチエールに存在感をもたせた作品 は、躍動感に満ち、技術とのせめぎ合いからくる緊張感にも満ちて います。
卓抜した技術力
岡部嶺男の造形力を支えた技術の基盤は、生まれ故郷の瀬戸の地で培わ れたものです。 1919年、瀬戸の窯業の中心地、窯神山で生まれた岡部嶺男は、陶器づ くりの基本を幼い頃から門前の小僧のように身につけ、小学校を卒業後に入学した窯業学校時代には、釉薬や焼成の研究を自らすすんで行い、その腕前は教師をしのぐほどに達しました。 こうして戦前に身につけた織部や志野、黄瀬戸、古瀬戸と称す る灰釉、鉄釉、飴釉などの技法を、戦後は作品制作を通して磨き上げ、 陶芸の芸術性として追求したのです。
岡部嶺男 志野茶碗
抽象表現的な鉄絵、力強い形状、独特の高台の造形などとともに嶺男作品の特徴を感じることができる。
作品の変遷
作家活動は、復員後の1947年から大病に倒れる1978年までの実質30年余りといえます。
手がけた技法は幅広く、先に挙げた各種技法のほか、中国陶磁由来の青瓷や天目、三島や粉引などの朝鮮系の陶技、さらには唐津、伊賀、備前におよび、それぞれの技法で代表作を残しています。
多技多彩な岡部嶺男の陶芸ですが、作品の変遷を敢えて3つの作風に代表させて大概します。
Ⅰ. 縄文織部による作家デビュー
縄文織部は、日展に在籍した1950年から1956年の時期を代表する造形です。縄文時代の生命力と桃山時代の活力に現代の感性を融合させた意欲的な作風で、発表当時から高い評価を受けました。1954 年第 10 回日展で北斗賞を受賞し、翌 1955 年には第 1 回日本陶磁協会賞を受賞(その後辞退)し ています。
Ⅱ.「永仁の壷」が制作のきっかけとなった灰釉瓶子の連作
1960年5月、前年に重要文化財に指定された「永仁銘の瓶子」について、自身の理解者であり文化財の審議官であった陶磁研究の第一人者小山冨士夫に、壷の母体を作り焼いたのは自分であると告白します(戦前につくったも のが知らないうちに鎌倉時代の作として世に出ていたのです)。 発言の責任をとるために、岡部嶺男は永仁銘の瓶子と同じ技法で灰 釉の瓶子を制作します。春に患った肺結核のために万全な体調ではありませんでしたが、制作は3年がかりの連作となり、30数本の瓶子がつくられました。 瓶子の連作は、すぐに独自の造形へと変遷します。形状がダイ ナミックになり、激しい窯変や器胎の割れなど、土と釉薬と火による抽象表現の様相を呈し、岡部嶺男の感性が解放された造形となっ ています。
Ⅲ.豊饒の作陶、そして青瓷へ
瓶子の集中的な制作により、土と釉薬と火の精髄を究めたかのように、灰釉系の技法に独自性が増し、「古瀬戸」と称される灰釉、 鉄釉、飴釉、織部、志野、黄瀬戸などの代表作が 1968年頃にかけ て制作されました。また、灰釉の研究は青瓷の創出へといたり、 1962年12月の窯で青瓷の焼成が完成します。1965 年には失透性の貫入のない淡いブルーの粉青瓷がつくられ、その後、粉青二重貫入、米色瓷、米色二重貫入と、短期間のうちにさまざまな釉調の青瓷が1974年にかけて開発されました。 躍動的な造形から一転、青瓷は左右対称の静かな造形です。土と釉の材質美を追求し、技術とのせめぎ合いからくる青瓷の緊張感は、躍動感と相通じる作家のエネルギーを感じさせます。
岡部嶺男の買取でよくある質問
Q.1点でも買取りしていただけますか?
A.1点でも買取り可能ですが、品物により出張買取が難しい場合もありますので、一度ご相談ください。
Q.本物か偽物か分かりませんが買取りしていただけますか?
A.岡部嶺男の作品は、当店が真贋を拝見させていただき判断させていただきますので、一度お問い合わせ下さい。ラインやメールで先ずは画像をお送りいただく方法もございます。
Q.岡部嶺男の作品以外にも陶器などがあり運べませんので出張買取りしていただけますか?
A.もちろん出張鑑定いたします。お値段が合いましたら、買取りもさせていただきます。
Q.箱や箱書きが無いのですが買取りしてもらえますか?
A.共箱が無くても買取りは可能ですが、査定額は低くなってしまう可能性がございます。
Q.岡部嶺男の作品は画像で査定していただけますか?
A.画像で判断できる品もありますが、簡易査定となります。画像査定が難しい場合は、実際に作品を拝見させていただきます。
Q.岡部嶺男の作品ではありませんが買取りしていただけますか?
A.陶芸作品でなくても、絵画や骨董品など様々な物が買取り対象となります。
岡部嶺男 略歴
大正8年
(1919)年10月3日、愛知県瀬戸市に陶芸家加藤唐九郎の長男として生まれます。
昭和12年
1937年愛知県立瀬戸窯業学校を卒業。名古屋市守山区の父の陶房で制作を続け、戦後の同27年第8回日展に「志野扁壷」で初入選。
昭和29年
第10回日展に「青織部壷」を出品して北斗賞を受賞します。
昭和33年
日本伝統工芸展に出品します。
昭和34年
第6回同展で奨励賞。
昭和37年
プラハ第3回国際陶芸展でグランプリ銀賞を受賞しました。
昭和35年
国の重要文化財に指定された永仁の壷が加藤唐九郎による偽作であったとする「永仁の壷事件」が起こり、加藤唐九郎、加藤嶺男の父子間で双方とも自作であると主張して話題となった。この事件により旧姓の加藤から妻方の岡部姓へ改姓します。
昭和38年
日本工芸会を退会して無所属となり、それ以後は個展等で作品の発表を行った。古典的な技術を高度に駆使し、現代的な感覚をいかした独自のフォルムを生み出しました。
平成2年
青瓷、織部などを得意とし、「嶺男青磁」と言われる独自の作風で知られた陶芸家岡部嶺男は、9月4日午後6時3分、呼吸不全のため名古屋市の名古屋第二赤十字病院で死去した。享年70。
岡部嶺男の買取で当社が選ばれる理由
1.当社は人件費や運営のコストを削減しておりますので、その分高価買取が可能になります。
2.創業昭和25年より、秘密厳守にて買取させ頂いております。
3.岡部嶺男の作品のオークションデータに基づいて適正価格で買取りさせて頂きます。
4.都合があえば即日でも出張買取に伺わせていただきます。
5.従業員ではなく、店主自らが鑑定に伺わせていただきます。
岡部嶺男 査定価格におけるポイント
岡部嶺男の作品は同じ様な作品であっても、査定額は大きく異なってきます。
幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。
作品の種類
岡部嶺男先生の作品は、青磁の作品に高値の査定価格がつきます。
50万円から300万円ぐらいの買取相場です。
保存状態
茶碗などは使いすぎると汚れてしまい査定価格が下がります。箱が汚れているのも査定価格が下がります。
作品の出来・不出来
岡部嶺男の作品は力強い瓶子の作品が評価されます。
織部、志野、黄瀬戸などの作品が高値で取引されます。
岡部嶺男展などの展示会での掲載作品であると高い評価が出来ます。
制作年代
岡部嶺男先生の作品は、初期の作品も高値で取引されております。晩年の作品が査定価格が上がる傾向にあります。
※このように同じ岡部嶺男の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。 また、相場(業者間での流通価格)も変動します。
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弊店は販売をする店舗だからこそあらゆる骨董品が高価買取を可能にします。
美術品の売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を賜ります。
どうしたら良いか分からなかったり、ご売却を迷われている方がが多いと思いますが、どのようなことでも北岡技芳堂にお任せください。
裁判所にも有効な書類を作成させていただく事も出来ます。
北岡技芳堂では骨董品の他にも、絵画や貴金属、宝石、趣味のコレクションなど様々なジャンルのものを買受しております。
出張買取も行っております。愛知県、三重県、岐阜県、静岡県その他の県へも出張させていただきます。
まずは、お電話にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
骨董品の買取【北岡技芳堂 名古屋店】
愛知県名古屋市中区門前町2-10
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