2014年1月31日
北大路魯山人の備前徳利
北大路魯山人
備前徳利
かつて魯山人は、「世界一の土」と激賞した、備前の最高と言われる粘土で焼き上げた景色の良い姿の美しい窯変徳利です。
※窯変
窯変がとても綺麗な徳利です。 昭和24年と昭和27年に岡山・金重陶陽氏のもとで、備前作品を造っています。 金重家の土は、とても良い土で、備前焼にのめり込みました。
薪に触れた部分に銀色、触れなかった部分に朱色、その境目には金色が出ることもある変化に富んだ焼き色です。
作品の大部分が薪に埋もれるような場所に横倒しに窯詰めし、薪に触れる部分と触れない部分をつくります。
焼成できる場所がわずかで、備前焼の華といえる焼き色です。
窯変は、陶磁器などで焼成時に予期しない釉色が出ることをいいますが、備前焼でいう狭義の窯変は、この焼き色のことをさします。