2012年12月15日
風土をみつめる画家 向井潤吉
1901(明治34)京都~1995(平成7)東京
向井潤吉は、昭和2年から渡仏しパリの美術学校で学ぶ、ルーブル美術館でアングルなど西洋古典画の名画の模写をして油彩技法の研究を行い、堅実な写実主義に自己の画風を定め、日本の自然描写を続けた。
民家を題材にしたのは敗戦後で、戦後の復興と高度経済成長の中、日本全国を旅して、失われていく風景、日本人の心の故郷ともいうべきを茅葺屋根の伝統的民家のある風景を生涯描き続ける。
題 冬小径
浜田美芽鑑定
≪向井潤吉の言葉≫
今後も私は、この仕事は飽くことなく続けて行く。
未知の土地は無限にあるし、同じ場所をやや時を経てから再び訪ねると思いがけぬ変化や、また季節の差異で新鮮な美しさに、感動を受ける場合がしばしばあるからである。ただ困るのは最近流行の観光とかレヂャーブームとやらで、ぢっくりと落ちついて仕事ができなくなったこと、そしてバスやトラックの激増で、道傍で描くことが益々むづかしくなって来たことである。
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