2012年10月20日

名古屋三大祭 東照宮祭りの掛軸  今泉楳啓 (梅渓)

名古屋三大祭 東照宮祭りの掛軸をご紹介いたします。
こういう掛軸を季節毎に掛けていただくのが本来の日本人の姿だったんですがね~
江戸時代を通じて、例祭である東照宮祭は天王社の天王祭、若宮八幡社の若宮祭とならんで名古屋三大祭とされた。中でも東照宮祭は、天保年間(1830年~1844年)まで名古屋最大の祭となり、戦前まで「名古屋祭」と言えばこの東照宮祭を指していたという。
東照宮祭には山車が出るのが通例であった。これは、創建した元和5年(1619年)に、大八車に西行の人形を乗せて出したのが始まりとされ、宝永4年(1707年)までに9台の山車が作られるにいたった。現在は、東区筒井町の「湯取車」がただ1台現存する。
掛軸は北岡技芳堂製で、共箱になっております。
一文字に葵の御紋をあしらっております。
作家紹介
今泉楳渓(いまいずみ・ばいけい)
明治2年(1869)・名古屋生まれ 別号、梅渓・楳啓
画をはじめ木村金秋に土佐派を学び、のち竹内栖鳳に師事。
明治35年の大日本絵画著名大観には名古屋堀詰町に住み、同43年の新古美術展に『虎』を出品、西区六句町筋に移り、大正8年の「愛知雅人銘鑑」には京都系新派と記される。
昭和10年の「大日本画家名鑑」に日本青年絵画展覧会に褒状・第9回絵画共進会褒状とあり、中区広路折戸町に住み、67歳で中京元老大家として、名古屋画壇に重きをなした。

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