2024年9月4日

西田幾多郎の書 北岡技芳堂の掛軸買取ブログ

以前、西田幾多郎の掛け軸を製作中に「言葉の意味を教えてください。」という質問がありましたのでお答えいたします。

西田幾多郎は私が最も傾倒している先生の一人です。

掛軸も燻銀箔の中回しに上下が紺色のシックな掛け軸に仕立て上げております。

優れた人物の良い筆跡を好みの掛け軸に仕立て上げてスキットした空間に掛けるとその空間は凛として心を穏やかにさせます。

芸術品は飾り方も大切です。

また、機会がありましたらご来店ください。

それでは言葉の意味を紹介したします。

 

一塵不至処

 

「一塵不至処(いちじんふしょ)」は、非常に深い意味を持つ禅や仏教の言葉です。これを理解するためには、各要素に分解して考えることが役立ちます。

言葉の構成

「一塵(いちじん)」:ここでは「塵一つ」の意味で、非常に小さなもの、些細なものを指します。「塵」は埃や汚れ、比喩的には煩悩や雑念の象徴とされます。

「不至(ふし)」:これは「至らない」つまり「届かない」「存在しない」という意味です。

「処(しょ)」:場所や状況を示す言葉です。

 

総合的な意味

「一塵不至処」は、「塵一つも至らない場所」という直訳になりますが、仏教や禅の文脈では、これは単に物理的な清浄さを指すだけでなく、もっと深い精神的な清浄さを意味します。具体的には、以下のような意味合いがあります。

精神的な清浄さ

ここでは、心が完全に澄み切っており、煩悩や雑念が全くない状態を表します。この状態は、悟りに近いものとして理想とされます。心が一切の迷いや欲望、執着から解放され、真実をそのままに受け入れられる純粋な状態です。

禅の修行目標: 禅では、修行の最終的な目標として、心を一塵不至の状態に保つことが理想とされます。これは日々の修行や瞑想を通じて、心の中の不要な思考や感情を取り除き、ただ「今ここ」に集中することで達成されると考えられます。

 

場所や空間の浄化

 

「一塵不至処」は、物理的な場所や空間を指して使われることもあります。この場合、それは完全に清らかで、汚れや不浄なものが一切存在しない場所を意味します。仏教の寺院や聖域など、特別に清められた場所を指すこともあります。

宗教的な背景



この言葉は仏教、特に禅宗での教義に深く結びついています。禅の修行者は、心の中の「塵」を取り除くために座禅や瞑想を行い、「一塵不至処」の境地に達することを目指します。この状態に到達することで、物事をありのままに見つめ、悟りを得るとされています。

「一塵不至処」は、物理的な清浄さだけでなく、精神的な純粋さ、悟りへの道を象徴する非常に深遠な概念です。この境地に至るためには、長い修行と自己探求が必要とされます。

 

西田幾多郎の書 

西田幾多郎の書

 

西田幾多郎(にしだ きたろう、1870年5月19日 – 1945年6月7日)は、日本の著名な哲学者であり、京都学派の創始者として知られています。彼は、日本の思想史において最も影響力のある哲学者の一人であり、東洋と西洋の哲学を統合しようとしたことでも有名です。

生涯と経歴

西田は石川県で生まれ、初めは数学や自然科学に興味を持っていましたが、次第に哲学に関心を持つようになりました。東京帝国大学で学び、そこで西洋哲学、とりわけドイツ観念論やプラグマティズムに影響を受けました。特に彼の哲学は、ヘーゲル、カント、ベルグソン、ウィリアム・ジェームズなどからの影響が見られます。

西田哲学の中心概念

西田の哲学の核心には、「純粋経験」という概念があります。これは、主観と客観、つまり自己と世界が分離される前の、直接的でありのままの経験を指します。彼は、この純粋経験がすべての知識や意識の基盤であると考え、そこから哲学を展開しました。

純粋経験

西田は、日常の経験の中で、主観(自分)と客観(外界)を区別する前の、直接的で未分化の体験を「純粋経験」と呼びました。この概念は、経験の最も根源的な形式であり、全ての知識や認識の基盤であると考えられました。

絶対無

西田は後に、「純粋経験」の概念を発展させて「絶対無」という概念を提唱しました。これは、存在と非存在、主観と客観の二元論を超えた根源的な「無」の状態を指します。西田によれば、この「無」の中に全ての存在が成立し、それは矛盾を包摂しつつも超克する絶対的な基盤です。

場所の論理

西田の哲学は、後年には「場所の論理」としても知られるようになります。彼は、「場所」を存在や思考の根源的な基盤とし、すべての存在や意識はこの「場所」から生まれ、そこに帰っていくと主張しました。この「場所」は単なる物理的な空間ではなく、存在の根底にある原理的な基盤です。

 

西田幾多郎の掛軸を買取致します。

 

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