買取実績
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鎧・甲冑
西洋甲冑
足(下半身)もあります。
- 買取地区:
- 知立市
- 買取方法:
- 出張買取
買取価格¥15,000
今回は、店舗改装のためのご整理で西洋甲冑を買取いたしました。誠にありがとうございました。こちらはイミテーションとなり、状態などを拝見して査定額をお出しいたしました。
西洋甲冑は、古代ギリシアやローマの騎士たちが着用していた金属板の兜や鎧などを全身を覆うための防具で、その始まりは古代ヨーロッパに遡ります。キリスト教とイスラム教の激しい争いが巻き起こった11世紀の西洋では、騎士達の活躍と共に新しい防具が開発されました。中でも顔面を覆った兜がこの頃からよく使用されるようになります。14世紀後半から板金の使用はますます盛んになり、15世紀の西洋では、甲冑の完成形でもある全身が鉄板でできた「プレート・アーマー」(板金鎧)が定着、甲冑の防御力が向上したため、戦場で盾を携帯することはなくなりました。恐らく、西洋甲冑の最盛期はこの時代だったのではないでしょうか。15世紀、ミラノ式甲冑とヨーロッパの甲冑を二分したのが、ドイツで誕生したゴシック式甲冑です。基本構造はミラノ式甲冑と似ていますが、見た目は異なりゴシック式甲冑の表面には波型模様や花を模した装飾が施され、華美で仰々しいのが特徴です。対するミラノ式甲冑は、15世紀初期の形を踏襲しつつも各部は非常に洗練され、美しく、かつ機能的になっています。
15世紀になり、マスケット銃などが軍隊の武器として採用されると、それまで騎兵用に作られてきた金属製の鎧では剣への防御力は高くても、銃撃に耐えられる甲冑をすぐに作ることが難しかったようです。決定的だったのは、1513年、イタリア戦争中に繰り広げられたノヴァーラの戦いで、高価な鎧をまとったフランスの騎士達がスイスの傭兵に簡単に撃ち落とされました。これにより騎士のプライドは斬り裂かれ、ヨーロッパ各国では騎兵の時代が終わったことを認めざるを得ませんでした。16世紀になると、西洋の戦場で主役だった重装騎兵達は戦闘での活躍の場を失い、姿を消します。こうして甲冑は戦闘で使用されなくなり、儀礼用としての役割を持つようになります。貴族や上流階級の騎士は自分の地位を示すために、高価な装飾を施した甲冑をステータスシンボルとして所有するようになりました。
西洋甲冑の歴史をたどっていきますと、ギリシャやローマなどの古代から十字軍時代の中世後期、全身鎧や様々な武器が登場するルネサンス前期、銃砲が広まり鎧と武器の変化著しいルネサンス後期、ルネサンス時代を踏まえて近世へと長い年月をかけて鎧の形や役割が変化していくことがわかります。使用されていた国も、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、それ以外にもスペインや北欧、東欧などもしばしば含まれるそれらの地域で使われていた鎧のことを日本では西洋甲冑と呼ぶようで、かなり幅が広いですね。あまり知らない世界でしたが、調べてみるとどのようなことでも面白いなと感じました。
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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