先日は森村宜稲の掛軸を査定・買取させていただきました。誠にありがとうございました。

森村宜稲（1871〜1938）は、尾張の復古大和絵派を受け継いだ日本画家として知られています。尾張の復古大和絵派は、祖とされる田中訥言から渡辺清、森高雅へと受け継がれ、さらに日比野白圭、木村金秋らに続き、森村宜稲とその門人たちへと引き継がれていきました。

森村宜稲は名古屋・梅園町に生まれ、幼い頃に木村雲渓に四条派を学んだのち、日比野白圭、木村金秋に師事して大和絵を修めました。歴史画や花鳥・風景を得意とし、古典に学びながらも自らの感覚による画境を切り開いていった日本画家です。

「稲香画塾」を主宰して多くの門人を育てるかたわら、田中訥言にはじまる復古大和絵派や、古典絵画の研究にも力を注ぎました。門人には小寺稲泉、森村紫峰、喜多村麦子、森村宜永、堀尾実らが知られています。

日本美術協会への出品や同会審査員を務めたほか、文展への出品を重ね、昭和6年には帝展推薦にも挙げられました。雪舟や狩野探幽にも私淑し、晩年には田中訥言や浮田一蕙の研究に取り組みながら、省筆ながらも味わい深い小品に特色を発揮したと伝えられています。代表作には、聖徳記念絵画館の壁画なども挙げられます。

北岡技芳堂では、森村宜稲の掛軸をはじめ、日本画や大和絵の掛軸、茶道具、そのほか骨董品全般の査定・買取を行っております。店頭での査定はもちろん、点数が多い場合やご来店が難しい場合には出張での骨董品買取のご相談も承っております。

ご自宅やご実家の整理で「これは骨董品なのか分からない」「掛軸の価値を知りたい」といったお品がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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ひとつひとつのお品に込められた想いと価値を丁寧に汲み取り、真摯な気持ちを大切にしながら、これからも皆さまとのご縁を丁寧につないでまいります。

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