買取実績

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伊東深水「初島田」

絵画

伊東深水 日本画
「初島田」

買取地区:
犬山市
買取方法:
出張買取

参考価格¥500,000

伊東深水の日本画を買取いたしました。作品名は「初島田」です。初島田(はつしまだ)とは、新年、人事、 新年に、初めて結いあげた日本髪のことをさします。

島田髪(しまだがみ)は、日本髪の一種で、特に江戸時代に流行した髪型です。島田髷(しまだまげ)とも呼ばれ、未婚の若い女性が結う日本髪の代表的な様式として知られています。和装に合う髪型のため、現代でも結婚式で島田髷を結う花嫁さんも少なくありません。

島田髷の由来には諸説あります。たとえば、江戸時代に島田宿の遊女が結っていたのが起源という説や、江戸時代の歌舞伎役者「島田万吉」が初めて結ったという説があります。

また、鎌倉時代にはすでに考案されていたとする説や、古墳時代の埴輪にも似た髪型が見られるといった話もあり、定説は明確ではありませんが、江戸時代に島田髷が広く流行していたことは、さまざまな文献などからも確認されています。

なかでも有名なのは、当時人気絶頂だった若衆歌舞伎の美少年が結っていた若衆髷(わかしゅまげ)を、東海道島田宿の遊女が取り入れたという説です。そこから町娘たちの間にも大流行し、未婚女性の定番の髪型となっていきました。

島田髷のもうひとつの特徴は、その形の多様さにあります。身分や流行の時期によって結い方が異なり、武家の娘や将軍の正室にしか結えなかったものから、下級の女中の間で流行した形まで、さまざまな種類が存在しました。江戸時代の後期には、島田髷をくずしたり潰したりするような変化を加えたスタイルも登場しています。

今では日本髪というと、花嫁さんや時代劇の中で見る特別なものという印象がありますが、数十年前までは日本髪はごく当たり前の髪型として、日々の暮らしの中にあったのだと考えますと、なんだか不思議な気持ちになります。

伊東深水(1898–1972)は、1898年2月4日、東京深川に生まれた日本画家です。幼少期から家庭の事情により厳しい生活を強いられ、11歳で東京印刷活版部に職工として入り、13歳の時には意匠部に転じて働きながら、実業補習夜学校に通い、学業を続けました。この頃、生活は苦しく、昼間に働き夜は学校に通い、深夜に絵を描くという日々が続いていたとされます。

そのような生活の中、13歳で鏑木清方に入門し、本格的に画業を志します。翌年には、日常の労働者親子の姿を描いた「のどか」が巽画会に入選し、画壇への第一歩を踏み出します。

続く巽画会での「無花果の蔭」では一等褒状を受け、再興日本美術院第1回展には「桟敷の女」、文展第9回展では「あどけない女性像」である「十六の女」を出品するなど、早くから高い評価を得ました。

1916年の「乳しぼる家」以降、大正末期にかけては展覧会への出品は少なくなり、新聞・雑誌の挿絵や口絵版画の制作に力を注ぎます。

その中で、渡辺庄三郎を版元とした新版画の流れに参加し、橋口五葉や川瀬巴水らとともに、明快で情緒的な木版画を多く生み出しました。自ら摺らず、職人の高度な技術を活かすという新版画の立場をとり、浮世絵の系譜に連なる木版画家としての足跡も大きなものがあります。戦後も大判木版画を手がけ、その価値は今日も高く評価されています。

大正11年の平和博覧会に出品された「指」や、大正13年の「湯気」など、若き妻をモデルにした作品は大きな評判を呼び、後年の「深水式美人画」と呼ばれる様式の原点となりました。

昭和に入ってからも帝展や日展などの官展を舞台に活躍し、昭和8年の帝展では審査員も務めました。昭和21年の日展では「銀河祭り」、翌年の「鏡」では古典的主題を取り上げ、これにより昭和22年度の日本芸術院賞を受賞。昭和33年には日本芸術院会員となります。

また、後進の育成にも積極的で、昭和5年に朗峯画塾を主宰し、昭和15年には山川秀峰とともに青衿会を結成し人物画の振興に尽力します。戦後には児玉希望の国風会と合流するかたちで日月社を設立し、顧問として関わりました。

伊東深水は一般に美人画家として知られていますが、初期には労働者や乞食、新聞配達といった社会の下層に生きる人々に目を向けた作品も多く残しています。また、木版画、肖像画、風俗画、さらには歴史画や古典画まで幅広く手がけ、多方面にわたって業績を残した画家です。生涯にわたって極めて多くの作品を発表し、日本画壇における重鎮としての地位を確立しました。

北岡技芳堂では、伊東深水の作品の査定、買取を行っております。日本画や木版画など、深水の幅広い作品に対応しておりますので、お手元にご所蔵の作品がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

また、伊東深水以外の作家による作品でも対応可能でございますので、作品のジャンルや状態にかかわらず、まずはお問い合わせいだけましたら幸いです。

絵画の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。
https://gihodo.jp/kaiga-top/

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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