買取実績

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林喜一郎 田舎家

絵画

林喜一郎

買取地区:
犬山市
買取方法:
出張買取

参考価格¥280,000

林喜一郎の作品のなかでも、ひときわ目を引く大作を買取いたしました。画面いっぱいに描かれているのは、日本の原風景ともいえる合掌造りの茅葺き屋根です。しっかりと重なり合う屋根の厚みや、草の生えた田畑や乾いた藁束の描写からは、季節の空気感や暮らしの気配まで感じられます。

今回のご依頼は、ビルの解体工事にともなうご整理の中でご相談いただいたもので、こちらの林喜一郎の大作をはじめ、長年集められてきた骨董品もまとめてお譲りいただきました。誠にありがとうございました。

林喜一郎の作品はこれまでにも度々扱わせていただいておりますが、このように大きなサイズの作品に出会うことは、実はそう多くありません。

林喜一郎(1919年-1999年)は、千葉県野田市出身の洋画家で、民家を主題にした作品を生涯にわたり描き続けました。

喜一郎の人生は、決して画壇の王道を歩んだものではありませんでした。戦後の混乱期、1946年にシベリア抑留を経験し、帰国後に画家を志すようになりました。本格的な画業を開始したのは、50代に入ってからとされており、これは一般的な画家としてのキャリアとは一線を画す異色の出発といえるでしょう。

画商・寺西進三郎との出会いをきっかけに、30年にわたる全国の藁葺民家の取材旅行を展開しました。特に山梨県忍野村を舞台にした作品群は、代表的なシリーズとなっています。

また、こうした活動の中から生まれた「失われた民家百景」シリーズは、記録画としての側面も備えており、今では姿を消しつつある茅葺き屋根の民家や、日本の伝統的な暮らしを後世に伝える貴重な資料ともなっています。

その作風は、愚直なまでに一貫しており、装飾や演出を加えることなく、ただ民家と向き合い続ける姿勢が、多くの人の共感を呼びました。

1970年には全国勤労者美術展にて都知事賞を受賞、さらに一水会展に4回入選を果たし、日伯現代美術展にも名を連ねています。1981年には、これまでの活動の集大成ともいえる自叙伝『民家を描く12ヶ月』を刊行し、自らの作品に込めた思いを言葉としても残しました。

喜一郎が描いた風景は、ただ美しいというだけではなく、かつて確かにそこにあった暮らしの記憶を呼び起こす力を持っているように感じます。消えゆく日本の原風景を丹念に記録し続けたその姿勢は、今なお多くの人の心に深く響いています。

北岡技芳堂では、林喜一郎や向井潤吉をはじめとする作家や、その他の絵画作品も幅広くお取り扱いしてります。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

絵画の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。
https://gihodo.jp/kaiga-top/

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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