買取実績

買取実績

骨董品
籠形の手焙
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥15,000
籠形の手焙(てあぶり)を買取いたしました。6月も下旬に差しかかり、本来であれば梅雨の気配が感じられる時期ですが、今年の名古屋は雨の気配も薄く、連日30度を超える真夏日が続いています。
初夏を通り越して、まるで盛夏のような陽気に、季節の感覚が少しずつ狂わされていくような感じもいたします。
こうした暑さの中で手焙のことを考えるのは、いささか季節外れのように思われるかもしれませんが、目の前に置かれた籠形の手焙は、私たちにかつての暮らしの知恵と生活の中に息づく美を教えてくれる存在です。
竹や藤で丁寧に編まれた籠形の外観のため、眺めていてもどこか涼しげでもあり、暑さを忘れさせてくれるような風情を備えています。
実用性とともに、目に心地よい美しさを求めた昔の人々の感性が宿っているようです。
現代では、電気やガスによる暖房設備が整い、寒い冬でも快適に過ごせる時代となりました。しかし、江戸時代の人々は、基本的に直接火に当たることで寒さを凌いでおり、囲炉裏や火鉢、火桶、手焙(てあぶり)などが代表的な暖房器具として用いられていました。
手焙は、そうした道具のひとつで、手元を温めるための小型の火鉢です。火鉢の基本的な構造は、上部が開いた器に灰と炭を入れて使用し、三本脚を付けたり、木製の台を用いて畳を焦がさない工夫が施されていました。
火鉢は暖を取るだけでなく、湯を沸かしたり、簡単な調理にも使われていたため、非常に実用的な道具でした。素材や形状もさまざまで、土器製・陶磁器製・金属製のものが多く見られます。
江戸時代には、そうした火鉢や手焙にも趣向を凝らした意匠が施され、芸術性の高い作品が数多く生まれました。形状に決まりはなく、小さな口径のものや動物の形を模したものなど多種多様です。
現代で言えば、手焙はヒーターのような役割を果たしていました。指先からじんわりと温まるその感触は、身体だけでなく心までほぐしてくれるような優しさがあります。
現在では、火鉢や手焙を実際に使用する機会が少なくなっているため、美しい細工が施されているものや、珍しいものでなければ、査定額は比較的控えめとなる傾向です。
査定は無料で行っておりますので、ご自宅に火鉢や手焙をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
骨董品の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。
https://gihodo.jp/kotto/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北岡技芳堂では、絵画、掛け軸、骨董品、刀剣類などの美術品全般を幅広く取り扱っております。
売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を承ります。
遺産相続に伴う評価書作成も行っております。
何から始めたらよいのか分からない場合も多いことと存じますので、
ご不明なことなどございましたら、まずはお気軽にご連絡くださいませ。
愛知県、三重県、岐阜県、静岡県を中心に、全国への出張買取も行っております。
【北岡技芳堂 名古屋店】
460-0018
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話:0120-853-860
営業時間:10時〜18時
定休日:日曜(出張が多いため、ご来店の際はご予約をお願いいたします)
#骨董品買取#骨董品#古美術#絵画#版画#茶道具#陶芸品#日本刀#彫刻#金#掛軸#現代アート