買取実績

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絵画
野々内良樹 日本画
「緑映」
- 買取地区:
- 尾張旭市
- 買取方法:
- 出張買取
参考価格¥10,000
野々内良樹の日本画を買取いたしました。緑の葉に包まれた枝の上に、つがいのルリビタキが寄り添うようにとまっています。
こちらの作品「緑映」は、もみじの葉の重なりが柔らかな空気感をつくり、背景の淡いグラデーションも印象的で、静かな朝霧のようにも見えます。
見ているだけで気持ちが落ち着きますので、リビングや玄関など、日々の暮らしのなかに静かに溶け込むような作品です。
ルリビタキは、スズメ目ヒタキ科に属する小型の野鳥で、日本では主に冬鳥または漂鳥として本州以南に見られます。体長はおよそ14センチほどで、スズメよりもやや小柄な印象です。その特徴は、オスとメスで異なる羽の色にあります。
オスは、成鳥になると背中から尾にかけて鮮やかな青色をしており、胸や脇腹には淡いオレンジ色が入り、腹部は白く、とても目を引く美しい姿をしています。これに対してメスは、背中がオリーブがかった褐色で、胸や脇腹にオレンジ色がわずかに入り、腹部は白色です。全体的には地味で控えめな印象ですが、尾羽にはうっすらと青みが残っており、この部分がオスとの共通点になっています。
こうした羽の色の違いは、多くの鳥類に共通するもので、主に繁殖期の行動と関係があります。オスは、繁殖期になるとメスにアピールするために美しい色をまとい、また他のオスと縄張りを争う際にも視覚的に目立つことが有利に働きます。一方で、メスは巣の中で抱卵する時間が長いため、周囲の環境に溶け込みやすい地味な色合いであることが、外敵から身を守るうえで有利と考えられています。
日本では、北海道や本州・四国の高地で繁殖し、冬になると主に関東地方よりも南の地方の山地か、標高の低い林へと移動します。つぶらな瞳と柔らかな色の羽を持つ姿には、見る人を引きつける魅力があります。
野々内良樹は、1930年に京都府京都市で生まれました。父親の野々内保太郎も日本画家で、次男の井上稔、三男の野々内宏も同じく日本画家という、まさに日本画一家です。
野々内良樹は、京都市立美術専門学校(現在の京都市立芸術大学)を卒業した後、日本画家・西山英雄のもとで絵を学びます。
1951年には日展で初めて入選し、1957年には朝日新人展に招待されるなど、若い頃から才能を認められていました。
1966年には日展で特選と白寿賞を受賞し、同じ年には日春展にも入選しています。その後も日展を中心に活動を続け、1975年には山種美術館賞展に招待出品、1980年には再び日展で特選を受賞。1982年には日展の出品委嘱作家となり、翌年の1983年には京都・東京・大阪の高島屋で個展を開催するなど、活躍の場を広げていきました。
作品では、野鳥をモチーフにしたやさしく品のある日本画が多く、柔らかな色合いと繊細な描写で人々に親しまれています。
北岡技芳堂では、野々内良樹やその他の日本画家の作品の査定、買取を行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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【野々内良樹 略歴】
1930年
京都府に生まれる
1950年
京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)卒業
西山英雄に師事
1951年
日展初入選
1957年
朝日新人展招待出品
1966年
日展特選・白寿賞受賞
日春展入選
1975年
山種美術館賞展に招待出品
1980年
日展特選受賞
1985年
日展審査員を務める
2010年
死去
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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