買取実績

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骨董品
玉かんざし
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥15,000
玉簪を買取いたしました。球状の飾り玉には、菊の花を立体的に表現した彫金細工が用いられています。
かんざしは、日本の伝統的な髪飾りであり、その起源は縄文時代にまで遡ります。古代の人々は、先端の尖った細い棒に呪力が宿ると信じ、それを髪に挿すことで魔を払う「お守り」として用いていました。これが「髪挿し(かみざし)」の語源ともいわれています。
一方で、平安時代の宴で花や枝を髪に飾る「花挿し(かざし)」の風習が転じたという説もあり、源氏物語などにもその記述が見られます。
奈良時代には中国から「釵子(さいし)」と呼ばれる二本足の髪留めや横長の挽き櫛が伝来し、「簪」という漢字とともに日本に広まりました。当時の日本でも男女ともに髷(まげ)を結っており、かんざしは髪型を整える実用品として発展しました。
平安時代に入ると、女性の髪型は髪を下ろす「垂髪(すいはつ)」が主流となり、かんざしや櫛などの装飾は日常的には使われなくなります。
戦国時代の動乱期を経て、実用性と美を兼ね備えた結髪文化が再興します。庶民女性は働きやすさから「下げ髪」や「唐輪」などの髪型を結い始め、かんざしも再び用いられるようになりました。この時期から、現在に通じる日本髪が形作られはじめます。
江戸時代には島田髷、勝山髷など多彩で技巧的な髪型が流行し、それに合わせて装飾豊かなかんざしが一大ブームとなります。漆塗りの木、金属、鼈甲、象牙、水晶など様々な素材に加え、蒔絵、象嵌、螺鈿、透かし彫りなど高度な技法が用いられ、美術工芸品としての価値も高まりました。
この時代、飾り職人の手による「玉かんざし」「つまみかんざし」「びらびらかんざし」なども登場し、贅沢で華美なファッションアイテムとして愛用されました。
明治維新を機に西洋文化が流入し、日本髪から洋髪への転換が進むと、かんざしの使用は一部の芸妓や花柳界などに限定され、一般女性の間では徐々に姿を消していきました。
近年、かんざしは再び注目を集めています。1本で髪をまとめられる実用性、現代的なデザインの多様性、和装にも洋装にも合うアクセサリーとしての魅力が見直され、若い世代からも支持を得ています。
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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