買取実績

買取実績

絵画
ベルナール・ビュフェ
「ユリ」リトグラフ
- 買取地区:
- 弥富市
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥50,000
ベルナール・ビュフェのリトグラフを買取いたしました。ビュフェは、戦後の具象画壇を代表するフランスの画家です。
対象物の輪郭を⿊く強靭な線で描くことから「線の画家」とも呼ばれました。
20歳で批評家賞を受賞した早熟の画家は、約8000点もの作品を残し、一目見たら忘れられない個性的その作品は、国内外の美術市場で高値で取引されています。
特に油彩の風景の大作や、花をモチーフにした作品が高く評価されています。
ベルナール・ビュフェは、1928年にパリに生まれます。事業家であった父は多忙のためビュフェに構わず、関係は希薄だったといいます。
心の支えであった母を17歳の時に亡くし、一人キャンバスに向かうことが多かったといいます。少年時代のビュフェの心の中には、強烈な孤独感がありました。
ビュフェの生まれた1928年に、アメリカではアンディ・ウォーホルが、翌年1929年には日本で草間彌生が生まれており、戦後の新しい現代美術家の第一世代が誕生した時期でした。
1943年、15歳で国立美術学校に合格、17歳でアトリエ作品賞を受賞、19歳で最初の個展を開き、パリ国立近代美術館が作品を購入しています。ビュフェは早熟の天才でした。
1948年20歳の時に、パリで最も権威のある新人賞・批評家賞を受賞し、画廊と専属契約を結びました。順風満帆に見えましたが、結婚した最初の妻とは1年足らずで離婚し、その名声や財力とは裏腹にビュフェの孤独感は強まっていました。
21歳からは海外でも個展が開催されるようになり、この頃には天才画家として有名でした。
作品の特徴である、太い針金のような輪郭線、モノトーンに近い色彩、人物の表情も寂しげで暗く、人間性を剥ぎ取られたかのような角張った人物像は、第二次大戦後の作者の不安で荒涼とした心象風景が表されています。
ビュフェ自身を含む、人々が感じる恐怖や不安を描き出す作品は「自己憐憫主義」と呼ばれ、1950年代の戦後、大戦中に辛酸を舐めた人々の心象風景と合致して共感を呼び、大な影響力を持つようになりました。
ビュフェを癒したのは、1958年30歳の時に再婚したアナベルでした。同い年で、同じく幼くして両親を亡くしたアナベルは、生涯パートナーとしてビュフェを支えました。
アナベルとの出会いにより、作風にも変化が訪れます。以前よりも色彩がカラフルになり、女性像の多くはアナベルをモデルに描かれました。
しかし、若くして時の人となったビュフェには、様々な苦悩がつきまといました。人々の関心は移ろいやすいものであり、自らの心のおもむくままに絵を描いていたビュフェに「マンネリ」「時代遅れ」との批判が寄せられるようになります。
日本には早くから紹介され、1963年に東京と京都の国立近代美術館で、ビュフェの回顧展が開かれました。当時、ビュフェは35歳の若さでした。
最愛の妻・アナベルと生涯を添い遂げる間も、ビュッフェの孤独が癒えることはありませんでした。晩年にパーキンソン病を患い、絵筆が持てなくなることを悲観したビュッフェは、1999年71歳の時に自死を選びました。未亡人のアナベルは、6年後の2005年に亡くなりました。
静岡県長泉町には、1973年に開館したベルナール・ビュフェ美術館があります。設立したのは、スルガ銀行頭取の岡野喜一郎氏(1917-1995)です。
収蔵作品数は、油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等をあわせて2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇っています。
印象派をはじめとするフランスの絵画は、日本でとても人気があり、本国フランスにすら存在しない画家の個人美術館が日本にはいくつかあります。いずれも、熱心な美術愛好家の個人コレクションから生まれた美術館です。
北岡技芳堂では、ベルナール・ビュフェの油彩、水彩、デッサン、版画の査定、買取を行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
絵画の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。
https://gihodo.jp/kaiga-top/
【ベルナール・ビュフェ 略歴】
1928年
パリに生まれる
1943年(15歳)
パリ国立高等美術学校へ入学
1945年(17歳)
アトリエ作品賞受賞
母・ブランシュ死去
1946年(18歳)
サロン・デ・モワン・ド・トランタン(30歳以下の人たちの展示会)に《自画像》を初出品
1948年(20歳)
20才にしてクリティック賞を受賞
以後、世界各地で個展が開催される
1950年(22歳)
プロヴァンスに滞在、小説家ジャン・ジオノ、詩人ジャン・コクトーと親交を深める
1952年(24歳)
リトグラフの制作を始める
1958年(30歳)
アナベルと結婚
1959年(31歳)
神奈川県立近代美術館で、日本最初のビュフェ展(デッサンと版画)が開催
1963年(35歳)
回顧展「ビュフェ展、その芸術の全貌」が東京の国立近代美術館、国立近代美術館京都分館で開催
1973年(45歳)
ベルナール・ビュフェ美術館開館
1974年(47歳)
アカデミー・フランセーズ会員となる
1991年(63歳)
ロシアのエルミタージュ美術館とプーシキン美術館で大回顧展
1993年(65歳)
レジオン・ドヌール勲章の称号を受ける
1995年(67歳)
日本を縦断する大規模なビュフェ展が開催
1999年
ボームの自宅にて逝去、享年71歳
2005年
アナベル夫人逝去
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北岡技芳堂では、絵画、掛け軸、骨董品、刀剣類などの美術品全般を幅広く取り扱っております。
売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を承ります。
遺産相続に伴う評価書作成も行っております。
何から始めたらよいのか分からない場合も多いことと存じますので、
ご不明なことなどございましたら、まずはお気軽にご連絡くださいませ。
愛知県、三重県、岐阜県、静岡県を中心に、全国への出張買取も行っております。
【北岡技芳堂 名古屋店】
460-0018
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話:0120-853-860
営業時間:10時〜18時
定休日:日曜(出張が多いため、ご来店の際はご予約をお願いいたします)
#骨董品買取#骨董品#古美術#絵画#版画#茶道具#陶芸品#日本刀#彫刻#金#掛軸#現代アート