買取実績

買取実績

鉄瓶・銀瓶
霰文 銀瓶
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥80,000
銀瓶の買取をいたしました。小ぶりで銘はなく、箱もございませんでしたので、今回の査定額とさせていただきました。誠にありがとうございました。
銀瓶は茶道具の一種で、銀で造られた湯沸しのことでございますが、茶の湯の世界で長い間育まれてきました。
古来より東洋、西洋において貴金属の一つとして歴史のある銀ですが、茶器や酒器としても長く使われてきた歴史があります。他の茶道具と同様、銀瓶は権力者たちのステータスシンボルでもありました。
銀はお湯の味を変えないため、煎茶等に最適な道具とされています。また、熱伝導が非常によいためお湯が早く沸き、水を入れたままにしても錆びることはなく、銀の湯沸かしは扱いやすい道具でもあります。
銀瓶は茶道でなくても、普段の生活に取り入れていただくこともできます。銀瓶の容量は、小さいもので700cc前後から、大きい銀瓶になると1500cc前後ございますので、お茶を楽しまれる際の人数で使い分けてもよいと思います。
使用後は柔らかい布で乾拭きをしていただきますと、徐々に時代感が出てまいりますので、銀の表情の変化を楽しめることも魅力の一つではないでしょうか。
銀瓶には、鏡のような光沢の「みがき仕上げ」、金鎚を打ちつけることによって、ござの筋目のような模様ができる「ゴザ目打」、表面に鏨(たがね)で模様、絵、文字を彫り込む「彫金」などの種類がございます。
今回買取をさせていただいた霰(あられ)模様は、多種ある銀瓶の中でも人気があり、この霰には良質なタイプから比較的安価なタイプまでございます。
霰は、細かな粒状の突起を表面に浮き出させた、釜肌の装飾技法の一つです。霰は先端が丸まったヘラなどで、粒を一つずつ押し出して作っていきます。
銀瓶は日本の伝統的な金工技術の粋ですが、高度成長による需要増や加工技術の発展により、様々な銀瓶が作られるようになりました。
『へら絞りによる霰模様』
比較的安価なものは、下記画像のように突起が丸みを帯びています。機械で一度に突起を成形するため、起伏の高さはできるだけ低く、また強い力を加えて成形しても破れないように突起は丸くなっています。
鎚起の霰と比較しますと、中心部と上下の端の突起の大きさに差がないため、連続的かつ立体的な霰模様ではありませんが、へら絞りでは同じ形のものを多く作ることができるというメリットもあります。
『鎚起(ついき)による霰模様』
下記画像のように、美しい円錐形になっており、突起の先が尖っているものは上級品となります。突起が尖っているので、全体的に華麗でスタイリッシュに見えます。
胴の中心部になるほど突起が大きくなっているのが特徴で、突起を一粒作るだけでも、何度も道具を押し当て打ち込まないと綺麗な霰ができないため、大変手の込んだ技法で丁寧に作られています。
北岡技芳堂では、純銀製の銀瓶、湯沸かし、釜、皆具、棗、茶器など、様々な銀製品、茶道具の査定、買取を行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
茶道具の買取につきましては、よろしければこちらもご覧くださいませ。https://gihodo.jp/cha/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北岡技芳堂では、絵画、掛け軸、骨董品、刀剣類などの美術品全般を幅広く取り扱っております。
売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を承ります。
遺産相続に伴う評価書作成も行っております。
何から始めたらよいのか分からない場合も多いことと存じますので、
ご不明なことなどございましたら、まずはお気軽にご連絡くださいませ。
愛知県、三重県、岐阜県、静岡県を中心に、全国への出張買取も行っております。
【北岡技芳堂 名古屋店】
460-0018
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話:0120-853-860
営業時間:10時〜18時
定休日:日曜(出張が多いため、ご来店の際はご予約をお願いいたします)
#骨董品買取#骨董品#古美術#絵画#版画#茶道具#陶芸品#日本刀#彫刻#金#掛軸#現代アート