買取実績

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浄瑠璃寺
「阿弥陀如来坐像摺仏」木版
- 買取地区:
- 犬山市
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥200,000
浄瑠璃寺「阿弥陀如 来坐像摺仏(あみだにょらい ざぞうしゅうぶつ)」 を買取いたしました。
阿弥陀如来坐像摺仏は、净瑠璃寺本堂にある九体の阿弥陀如来像のうち、中尊の胎内より発見されました。平安時代後期には、仏像の内部にこのような木版画を入れ、仏様に祈りに伝えようとする信仰が盛んになりました。
浄瑠璃寺は、京都府木津川市加茂町にある真言律宗の寺院です。奈良時代に聖武天皇が僧行基に建立させたのが始まりと伝えられておりますが、浄瑠璃寺の記録「浄瑠璃寺流記事」では、永承二年(1047年)に、当麻出身の僧・義明が薬師如来を安置して開基したことが記されているそうです。
九体阿弥陀仏を安置する本堂は、平安時代末期に建立されました。浄瑠璃寺の名は、東方浄瑠璃浄土の主である薬師瑠璃光如来に因んだものです。
阿弥陀如来坐像摺仏には、百体一版と十二体一版の二種類があります。
▶︎百体一版・摺仏(しゅうぶつ)
一重蓮弁上に坐して定印を結ぶ阿弥陀如来像で、10段10列の100体で一版となります。小さなスタンプをくり返し押したように見えますが、1枚の版木にすべての像を彫っており、一度に100体の像が摺れるようになっています。また版が一紙より大きいために、一列は別紙を貼っています。
▶︎十二体一版・印仏(いんぶつ)
二重蓮弁上に坐して定印を結ぶ阿弥陀如来像で、線は百体より細いです。横3体、縦4体の12体で1枚の版木となっており、一紙に9列8段の72体を捺しています。印仏には長治2年(1105年)のこよりがあるものが発見されているため、摺仏もほぼ同年頃と推測されています。
特に百体一版摺仏はそれぞれ表情が微妙に異なりますので、一体ずつ見ていくのはとても楽しいです。
これだけの年月の間に、破れたり燃えたり、朽ちたりしてしまっても、一つ一つ表情が伺えるほど残っているというのは、和紙の性質も関係しているのでしょうか。
欠損なども含めて、時代相応の経年変化は見受けられますが、国宝・阿弥陀如来像の胎内で自然に生じたものですので、それも含めて魅力なのだと感じます。
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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