買取実績

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掛軸
中村左洲
「鯉」
- 買取地区:
- 三重県
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥20,000
中村左洲の掛軸を買取いたしました。こちらは鯉の図柄ですが、左洲といえば鯛、鯛といえば左州というように、伊勢地方では 「鯛の左洲さん」 として広く親しまれている画家です。
こちらは大正12年(1923年)6月に描かれました。晩年のユーモラスな表情とは異なり、少々おとなしい作品となっております。
日本人の総氏神といわれる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が祀られている伊勢神宮は伊勢市にあります。全国の誰もが知っている町の一つではないでしょうか。
左洲は明治 6年に、伊勢市の海側にある二見町今一色の漁師の家に生まれました。11歳で父を、15歳で母を亡くし、一家の生計を立てるため漁師として働きます。
幼い頃から絵が好きで、時間を見つけては絵を描き続けていたといいます。漁師として働きながらも、18歳の時に宇治の画家・磯部百鱗に師事しました。
1895年、22歳の時に第4回内国勧業博覧会に出品した作品が受賞し、明治天皇の皇后の目に留まったことから、同一画を描き献納しました。
このことから上流階級の間で話題となり、日本美術協会への出品作が続々と受賞します。その後も展覧会に出品して入選を重ねました。70歳を超えても絵筆を握り続け、1953年に80歳で亡くなりました。
かつての伊勢は、京都との往来も多く、都の画壇の影響を色濃く受けていました。左洲の魚への的確な観察眼や風景構成からは、江戸時代京都に生まれた円山四条派の絵画観を見て取ることができます。
生涯二見を離れず、鯛の絵をはじめとする多くの作品を残しました。左洲は、今一色の墓地に眠っているそうです。
二見町今一色から海沿いを車で10分ほど走ったところにある二見浦には、観光名所として有名な「夫婦岩」があります。大小2つの岩からなる夫婦岩の間からは、夏至の頃には日の出を、冬至の頃には月の出を見ることができます。
二見は、江戸時代より伊勢神宮を参拝する前に身を清める場所として、また参拝者の宿泊場所として栄えた町です。久しぶりに海を眺めながら、ゆっくりと過ごしたいものです。
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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