買取実績

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長縄士郎「立雛」

絵画

長縄士郎
「立雛」

買取地区:
一宮市
買取方法:
店頭買取

参考価格¥15,000

長縄士郎の「立雛」を買取いたしました。長縄士郎は1923年生まれの岐阜県出身の日本画家です。

1952年に発表した作品「店粧」で才能を加藤栄三に見いだされ、師事しました。

ひたむきな姿勢で学び、第13回の日展では特選を獲得しました。以降、岐阜県芸術文化賞を受賞するなど、作品に対する姿勢や質の高さが評価されてきました。

雛人形といいますと、座っている姿を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は雛人形のルーツは立っている姿の立ち雛であるといわれています。

最近では、シンプルかつコンパクトなので取り入れやすいという理由から、立ち雛は注目を集めているそうです。

雛祭りの歴史は古く、その起源は約1000年前の平安時代中期にまでさかのぼります。奈良時代以降に行われていた「流し雛」という厄払いの行事の際、川に流していた人形(ひとがた)と呼ばれる人形が立ち姿をしていました。

またその頃、上流の少女たちの間では、ひいな遊びが行われていました。紙などで作った人形と、身の回りの道具をまねた玩具や御殿で遊ぶ、ままごとのようなもので、このことは源氏物語や枕草子にも登場します。

こうした行事と遊びが長い月日の間に重なり合い、現在のような雛祭りとなりました。

約600年前の室町時代頃より、上巳の節句が3月3日に定まったと思われます。この日が現在のような華やかな女性のお祭りとなるのは、戦国の世が終り、世の中が平和になった江戸時代からのこととなります。

徳川幕府により、上巳の節句(3月3日)が五節句の一つに定められ、人日の節句(1月7日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)と並ぶ、重要な年中行事となりました。

この習慣はやがて上流から町民へ、大都市から地方へと大きく広がっていきました。

私の育った地域では「雛人形をしまい忘れると婚期が遅れる」という言い伝えがありました。3月3日を過ぎてすぐにしまうことができない場合は、とりあえずは裏を向けておけばよい、という謎の抜け道までありました。

友人宅のお雛様が裏返されていたことを思い出しましたが、今思い返すと不思議な言い伝えがたくさんあったような気がいたします。

北岡技芳堂では、日本画のみではなく洋画や海外作家の絵画の査定、買取も行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。

 

【長縄士郎(ながなわ しろう) 略歴】

1923年
岐阜県出身

1957年
第13回日展特選

1963年
第6回日展特選

1969年
改組第1回日展菊花賞

1992年
第24回日展内閣総理大臣賞 

2021年
逝去

 

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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