買取実績
買取実績
陶芸品
中里無庵
「絵唐津水指」
- 買取地区:
- 一宮市
- 買取方法:
- 出張買取
参考価格¥80,000
中里無庵の「絵唐津水指」を買取いたしました。こちらは、12代中里太郎右衛門が1969年に京都大徳寺にて得度し、無庵の号を受けた後の作品となります。弊社ブログにて、中里太郎右衛門の買取などについてご説明しておりますので、ご売却をご検討中のお客様はよろしければご覧くださいませ。
中里太郎右衛門の買取についてはこちらから→https://gihodo.jp/20135/
買取の際は、太郎右衛門よりも無庵の印の方が査定額が高い傾向にあります。また、展覧会出品作や文献掲載品作なども、市場での相場は高額となっております。作行きや状態などによっても異なってまいりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
12代中里太郎右衛門は、1895年に唐津市の旧唐津藩御用窯の窯の伝統を持つ「御茶盌窯」窯元11代中里太郎右衛門(天祐)の次男として生まれます。
中里家が唐津焼に携わるようになったのは、1596年(慶長元年)に初代中里又七が、伊万里市大川町に田代窯を開窯したのが始まりと言われています。
幼い頃から自然と陶芸の道へと進む事を決意しており、1914年に佐賀県立有田工業学校を卒業後、父・天祐について学びます。学生時代は、模範実技の第一号に選ばれる程の腕前だったそうです。1927年に父が亡くなり、12代中里太郎右衛門を襲名、330年続いた伝統ある窯元を継承することとなりました。
しかし、当時は伊万里焼による磁器の発達におされて唐津焼の需要は減少しており、窯元存続は非常に困難を極めていました。そのような中、1929年より佐賀、長崎両県下の古唐津窯跡発掘調査に着手します。
そこで出土した素朴な味わいの古唐津に魅了され、長らく途絶えていた唐津焼特有の「タタキの技法」を研究し、古唐津焼の復興に努めました。1931年、自身の作陶にも研究の成果を生かした「刷毛目鉢」を、商工省主催18回工芸美術展に発表しました。
1955年に唐津焼無形文化財に認定、67年に紫綬褒章、69年に勲四等瑞宝章、70年に西日本文化賞を受賞、1976年に唐津焼で重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。
1959年には京都大徳寺にて得度して号・無庵を拝領して隠居し、 長男・忠夫に13代中里太郎右衛門に家督を譲り、以後は独自の作陶に没頭しました。
様々な技術を復活させ、唐津焼復興のために人生を捧げた無庵は1985年に90歳で亡くなりましたが、のちの13代や14代にもその心と技術は受け継がれています。
【12代中里太郎右衛門・略歴】
1895年 唐津焼十一代中里太郎右衛門(天祐)の二男として佐賀県松浦郡唐津に生まれる(本名:重雄)
1914年 有田工業学校卒業
1927年 十二代中里太郎右衛門を襲名
1937年 川喜田半泥子の千歳山窯で作陶
1940年 伊万里市松浦町藤の川内茅の谷窯の発掘調査を最後に古窯址の調査を終了
1955年 文部省文化財保護委員会より唐津焼の無形文化財に認定される 「日本伝統工芸展」に5点推薦出品(以後、連続して出品)
1957年 日本工芸会九州支部長代理に就任
1965年 御茶碗窯の一隅割竹式登り窯を築く
1966年 唐津市より市政功労者に推される。紫綬褒章を授章
1969年 勲四等瑞宝章を授章。京都大徳寺にて得度し、号無庵を受ける
1971年 「日本陶芸展」に推薦招待出品(以後、連続して出品)
1973年 韓国ソウル市の「中里太郎衛門父子展」に出品
1976年 唐津焼の重要無形文化財保持者に認定される
1985年 1月5日急性肺炎のため佐賀県唐津市の済生会唐津病院で死去、享年90歳
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北岡技芳堂では、絵画、掛軸、骨董品、刀剣類などの美術品全般を幅広く取り扱っております。
売却をご検討なさっているお客様や、ご実家のお片付けや相続などでご整理をされているお客様のご相談を承ります。
遺産相続に伴う評価書作成も行っております。
何から始めたらよいのか分からない場合も多いことと存じますので、
ご不明なことなどございましたら、まずはお気軽にご連絡くださいませ。
愛知県、三重県、岐阜県、静岡県を中心に、全国への出張買取も行っております。
【北岡技芳堂 名古屋店】
460-0018
愛知県名古屋市中区門前町2-10
電話:0120-853-860
営業時間:10時〜18時
定休日:日曜(出張が多いため、ご来店の際はご予約をお願いいたします)
#骨董品買取#骨董品#古美術#絵画#版画#茶道具#陶芸品#日本刀#彫刻#金#掛軸#現代アート