菅井汲　高価買取いたします

菅井汲の作品は高価買取査定を実施中

北岡技芳堂では菅井汲の作品を買取強化中です。

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戦後、最も早く国際的評価を得た作家のの一人、菅井汲の作品

菅井汲は、渡仏後にヨーロッパで評価され始め、60年代には世界的評価の高まった作家です。年代とともに作風も変わっているが、や三角などの記号などをモチーフに描いている。

菅井汲 （すがい　くみ）

1919年、神戸市生まれ。本名・菅井貞三。1933年より大阪美術工芸学校に学んだ後に、1937年から阪急電鉄宣伝課で商業デザイナーとして活躍。

1947年より中村貞以に日本画を学んだ後、吉原治良に師事する。1952年に渡仏し、美術研究所グラン・ショミエールに入学し、エドゥアール・ゴエルグの指導の下に学ぶ。1954年にクラヴェン画廊で開催した個展が反響を呼び、東洋的なエキゾティシズムを反映した作品として、パリの美術界で高い評価を得る。翌年にはロンドンで藤田嗣治と2人展を開催。当初はアンフォルメルの影響を受けたような作品を制作していたが、1962年ごろから作風に変化の兆しが現れ、丸や三角などの記号を用いて明快な色彩で描いた「オートルート」のシリーズを制作するようになる。

1950年代から60年代にかけて、リュブリャナ国際版画ビエンナーレ（1959年）、東京国際版画ビエンナーレ（1960年）、ベネチア・ビエンナーレ（1962年）、サンパウロ・ビエンナーレ（1965年）、クラクフ国際版画ビエンナーレ（1966年）をはじめ、数多くの国際美術展に出品し、受賞している。

菅井は無類のスピード狂で、愛車のポルシェで高速走行している時に浮かぶビジョンが制作のモチーフになっていたという。1967年にはパリ郊外で交通事故を起こし、一命をとりとめたものの完治までに8年を要した。1970年代からは、円と直線の組み合わせから成る、より無駄を省いた平面作品を描くようになる。1971年、レジオン・ドヌール・シュバリエ章受章。1972年、ノルウェー国際版画展で名誉賞受賞。

1983年には西武美術館ほかで、回顧展「菅井汲展―疾走する絵画、明快さの彼方へ」が開催。1986年の「前衛の日本 1910-1970」展（パリ国立近代美術館）、1992年の「菅井汲展」（大原美術館）など、晩年も国内外で展覧会を重ねている。一時帰国中の1996年、「菅井汲　版画の仕事 1955-1995」展の開催を直前にして、心不全により逝去。享年77歳。同年、紫綬褒章受章。代表作に「朝のオート・ルート」「フェスティバル・ド・トーキョー」「Sシリーズ」など。