野口弥太郎の高価買取・鑑定は、名古屋の『ギャラリー北岡技芳堂』へ

野口弥太郎（のぐちやたろう）

1899年　10月1日、東京市本郷に父彌三、母信の長男として生まれる。

1911年　彌太郎の虚弱な体質を案じた父が弟の謙次郎と共に父の郷里の祖母のもとに転地させる。長崎県北高来郡小野村立小野尋常小学校に転入学させるが、父が神戸に転任となり、すぐに神戸で暮らすようになる。

1914年　関西学院中学部入学。同学の絵画部「弦月会」で活動する。

1920年　関西学院中学部を卒業、東京美術学校を受験するが失敗。これにより画家として生きることを強く決意する。

1922年　代々木にアトリエを新築。 第9回二科展で「女」が初入選。

1924年　第11回二科展に「少女と静物」「夏日夕景」「室内裸婦」の3点が入選。

1925年　沢野菊枝と結婚。

1926年　「１９３０年協会」が結成され会員となる。

1929年　野口彌太郎洋画展覧会（51点出品）を開催。妻菊枝とともに渡欧。

1930年　サロン・ドートンヌに「二人女性像」「カーニュ・スル・メール風景」が入選。

1931年　二科会会友に推挙される。
サロン・ドートンヌに「港のカフェ」「リヨンベルクール広場」が入選。

1932年　サロン・ドートンヌに「門」「巴里の眺」が入選。

1933年　帰国。二科会を脱会し独立美術協会会員となる。

1945年　東京大空襲で代々木の家と油彩、水彩、素描等約500点が焼失する。

1960年　再渡欧。パリ、レヌワール通りにアトリエを定める。

1962年　帰国。

1964年　「国際形象展」が組織され、同人となる。第5回毎日芸術賞を受賞する。

1972年　紺綬褒章を受章する。

1973年　第11回国際形象展出品の「那智の滝」により第23回芸術選奨文部大臣賞を受賞。

1975年　勲三等瑞宝章を授与される。12月、日本芸術院会員となる。―

1976年　3月14日、アトリエで「カーニュの印象」を制作中倒れ入院、3月23日死去する。
享年76歳。同日、正五位に叙せられる。