Dolkの板にスプレーペイントの作品を買取いたしました。さっそく弊社の入り口に飾ってみましたが、インパクトがあってかっこいい感じです。

Dolk（ドルク）は、ノルウェー出身のグラフィック・アーティストです。名前は、ノルウェー語で「短剣」を意味しており、作品にはその名の通り、鋭いメッセージと静かな批判精神が込められています。

イギリスの覆面アーティスト・BANKSY（バンクシー）に強い影響を受け、彼が主宰する「Pictures on Walls」からデビューしました。

独自のステンシル技法と風刺の効いたユーモアあふれる作風で注目を集め、ストリートアート界のスターダムへと一気に駆け上がりました。

1979年にノルウェーの港町ベルゲンで生まれたDolkは、もともと工学を学んでいましたが、オーストラリア・メルボルンへの留学中にグラフィックデザインを学んだ後、2003年に本格的にアーティスト活動を開始します。

バンクシーに感銘を受け、ステンシル技法を用いたストリートアートを地元ベルゲンの街角から発信し始めると、瞬く間に注目を集め、世界各地に作品を残すようになりました。

2006年からは、より広い層に作品を届けたいという思いから、各国での展覧会やアートフェスティバルへの参加も本格化させます。

2008年には、同じくノルウェーのアーティストPøbel（ポーベル）とともに、ノルウェー北部の廃屋に20以上のステンシル作品を残す「Ghetto Spedalsk」プロジェクトを行い、国際的に大きな反響を呼びました。

2010年にはノルウェー政府からの正式な依頼を受け、世界で最も美しい刑務所とも評されたハルデン刑務所の内部に壁画を制作します。このプロジェクトはイギリスのデイリーメール紙にも「100万ポンド（約1.2億円相当）のアートを擁する刑務所」として紹介され、大きな話題となりました。

2011年にはオスロのOSLコンテンポラリー・ギャラリーで初の個展を開催し、展示された9点のキャンバス作品は即日完売しました。

その後もオンラインで販売されたシルクスクリーン作品は、エディション250の全作品が数分で売り切れるという記録的な人気を誇ります。

2012年には初来日を果たし、東京・大阪・福島など各地を巡り作品制作を行いました。

しかし、2015年にDolkは突如としてストリートアートとしての活動に終止符を打ち、現代アーティストとして新たな表現活動へと舵を切ります。

それまでメディアへの露出を避け、素顔も明かさなかったDolkでしたが、2018年には本名アンドレアス・ハムラン・フェーロを公表し、作風も大胆に変化させました。

初期の作品は、ステンシルを用いたシャープな表現や、社会風刺とブラックユーモアを巧みに織り交ぜた作風が特徴的でした。作風がバンクシーと似ていたため、同一人物作ではないか？という噂が立つほどでした。

しかし、その後Dolkは次第に独自のスタイルを確立し、ノルウェーを代表するストリートアーティストとしての地位を確立していきました。

ポップカルチャーを題材にしつつも、そこに込められたユーモアと風刺性が、ただの模倣にとどまらない彼独自の世界観を形成しています。

今やノルウェーを代表する現代アーティストとなったDolkですが、その進化の歩みは、今後も世界のアートシーンにおいて注目され続けることでしょう。

Dolkの作品は、ベルゲン、ベルリン、コペンハーゲン、バルセロナ、オスロ、リスボン、ストックホルム、ロンドン、プラハ、メルボルンなど、世界各地の都市の壁を彩っています。

その存在感は一目でわかるほど鮮烈で、ユーモアと批評性を備えた彼のアートは、多くの人々の心をつかんできました。

本国ノルウェーでは、政府からの正式な依頼を受けて首都オスロ駅の壁面に巨大な作品を手がけるなど、確固たる評価を得ています。

生まれ故郷のベルゲンの街にも、初期の作品がいまなお点在しており、北欧の静けさと雄大な自然の中に突如現れるミューラル（壁画）は、まるで都市と自然が対話するかのような強い印象を残しています。

Dolkが発表するアートプリントは、数百枚がわずか数時間で完売してしまうほどの人気がございますので、今ではDolkの活躍を通じて、ノルウェーのグラフィティアート・シーンそのものが世界中から関心を集める存在となっています。

北岡技芳堂では、Dolkのキャンバスやボードの作品、アクリル、コラージュ、シルクルクリーンなどの査定、買取を行っております。バンクシーなどのアーティストの作品もお取り扱いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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