買取実績

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絵画
平山郁夫
「ユーフラテス河 朝陽」大塚工藝社
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥10,000
平山郁夫「ユーフラテス河 朝陽」の工芸画を買取いたしました。
平山は中学3年生のとき、学徒動員の最中に被爆しました。この時、爆心地からわずか4キロ弱の場所にいたといいます。
幸いにも死を免れましたが、広島の惨状を目の当たりにし、被爆体験の後遺症に苦しめられることとなります。
九死に一生を得た平山は、平和の祈りを込めて絵を描きたいと思うようになりました。
1947年に東京美術学校(現・東京藝術⼤学)⽇本画科へ⼊学します。卒業後は東京藝術大学の前田青邨教室の副手となった平山は、東北地方への取材旅行に学生を引率しますが、道中で凄まじい吐き気とめまいに襲われます。
平山の白血球は通常の半分しかなく、原爆症だと医者から告げられました。画家としての道を歩み始めたばかりなのに、このまま死ぬわけにはいかないと思い、原爆の後遺症に苦しみながらも、救いを求める気持ちから仏教を題材とした作品を発表していきます。
仏教の世界を描く中で、平山の関心は仏教や日本文化の源流であるシルクロードへ向かって行きました。
1966年、東京藝術大学の学術調査団の一員としてトルコ・カッパドキア地方の洞窟修道院の壁画模写事業に参加します。これが平山のシルクロード人生の始まりでした。
その後、インドや中国を含むシルクロードの国々の取材を150回以上にわたり繰り返しました。これらの旅で生まれた4000点をこえる膨大なスケッチは、シルクロードを描いた作品に大いに生かされたといいます。
シルクロードは古代の商品が行き交った道です。運ばれたのは物質だけではなく、それぞれの文化が行きかう交流の路でもありました。その道なき道には、文化の繁栄を支えた人々の想いが深く刻まれています。
名もない人々の想いの積み重ねが文明や歴史を形づくると考え、荒れ果てた砂漠や遺跡に人間の痕跡を探し求めては、シルクロードに取材した作品を繰り返し描きました。平山の作品には、平和への祈りが流れているのかもしれません。
【平山郁夫 略歴】
1930年
広島県で⽣まれる
1945年
学徒勤労動員先にて被爆する
1947年
東京美術学校(現・東京藝術⼤学)⽇本画科へ⼊学
1952年
⽇本画科を卒業後、前⽥⻘邨に師事する
1953年
第38 回院展に出品した「家路」が⼊選する
1959年
第44回院展に《仏教伝来》を出品し、高く評価される
1962年
第47 回院展出品作品「受胎霊夢」が⽇本美術院賞(⼤観賞)を受賞
ヨーロッパへ留学する
1973年
東京藝術大学教授に就任する
1974年
バチカン宮殿内現代宗教美術コレクションに「古代東⽅伝教者」を寄贈
1974年
ローマ法王より、聖グレゴリオ騎士銀褒章を受章
1976年
全国6 都市でシルクロード展を開催
1978年
第63 回院展出品作品「画禅院⻘邨先⽣還浄図」が内閣総理⼤⾂賞受賞
1981年
日本美術院理事となる
1988年
東京藝術⼤学第6代学⻑に就任する
1991年
フランス国立ギメ東洋美術館で「平山郁夫シルクロード展」開催
フランス政府よりコマンドール勲章を授与される
1992年
中国日中国交正常20周年会議に出席
1993
文化功労者として顕彰される
1997年
「平⼭郁夫美術館」開館
1998年
⽂化勲章を受章
2009年
逝去
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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