買取実績
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掛軸
堀内宗完 5世 不識斎
「菊画讃」
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥30,000
不識斎 「菊画讃」の掛軸を買取いたしました。菊の絵の上には『風露新香隱逸花(ふうろ/あらたに/かおる/いんいつのはな)』と書いてあります。
「涼風にゆれ朝露にぬれて菊の花が新鮮に香つている。悟境の妙趣をいう。」と、柴山全慶編『禅林句集』にあります。
隱逸花(いんいつのはな)
隱逸には俗世間を離れて隠遁するという意味があり、菊はひっそりと気高く咲き高雅な香りがすることから、隠逸の花と言われています。
中国では、自己の理想や生き方を固く守って公職につかない人を逸民と呼びました。
千利休が居士号を勅賜(ちょくし)された際に、参禅の師である古渓宗陳 (こけいそうちん) 和尚が贈った賀頌で、こちらの一節は「蒲庵稿(ほあんこう)」にあります。利休の徳を隠逸な菊花に例え、気高いその香りを讃えたのでしょう。
堀内宗完・不識斎は江戸後期の茶人です。表千家堀内家五世で、1780年に四世方合斎宗心の長男として生まれました。宗関と名のりますが、再び宗完となり、以降はこの名を代々踏襲することとなります。
早くから茶湯を修め、父に続いて摂津高槻藩主永井家と茶頭となり、重く用いられるようになりました。仕官を終え、隠居し鶴叟(かくそう)となりました。1854年、75才で亡くなります。
不識斎は長寿であり、好み物なども多く、堀内家中興の祖と称されています。また茶湯を能くしただけでなく、歌・書にも優れていました。最晩年には陶芸家・永樂保全と共に河濱焼に参画し、絵付けを担当したりしていました。
表千家には、不識斎筆による表千家の図が遺されています。 白黒のものしか見たことがないのですが、本物はカラーで、大和絵風の着色となっているそうです。
堀内家は、代々表千家の宗匠を務める茶家ですので、とても関係が深いです。不識斎は、表千家8代の啐啄斎に茶の湯を学び、9代の了々斎に仕え、 幼くして家元を継いだ10代吸江斎を補佐し、千家を支えました。
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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